虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

スピード&柔軟性

2009-07-16 08:35:33 | ビジネス
これから紹介する文言は、ある方の人生訓に関する言葉です。
その方は、後ほどご紹介します。
まずはご一読を。

現代をゴルフに例えて言えば、ゴルフ場のショートホールに霧がかかっているような状態とします。
普通なら晴れるのを待って打つのですが、それが一向に期待できないので、とりあえず前に向かって打ち出さなきゃならない。
さらに言うと、打ち出した瞬間にホール(カップ)の位置が動いてしまうというような状況(=時代)だと。

ホールの場所は、グリーンに上がってみなければ分かりません。
いずれにしても、打ち出すしかないのに、多くの人はいつまでもクラブ選びしたり、風向きを調べたり、キャディさんに質問をして間を取っている。

そこに、何も知らない無心な子どもがやって来て「僕もゴルフする」と言って、パーンと打ち出す。
転がっていくボールが、何打か打ってグリーンをとらえ、また無邪気に試行錯誤で転がっていくうちに、ホールの近くまで行く。
打数を気にせず、ドンドン打ってカップイン。
そして次のホールへ向かっていく。

一方、ティーグランドに立ったままの大人は、30分経ってもまだ振らずにいる。

このどちらが良いと思いますか?

人生たるもの、この1ホールでは終わらないはずです。しかも人生と言うコースには18ホールどころか、180ホールあるかもしれません。
それならば、とりあえず次のホールに進まねばなりません。

子どもはどれくらい打つと、どれだけ飛ぶといった経験を、次々と習得していきます。
そのことから、多く打った方=手数を出した方が勝ち(良い)ということを知るのです。

それなのに、見通しが出来ないことを理由にこの一歩を踏み出せず、ありもしない正解を求めている人が現代には多いと言えます。
会社などでも頻繁に会議を重ねているところがありますが、さっさと始めてその回数分修正していった方が、絶対に状況ごとの「最適解」にたどり着くことが多いのです。

やってみなけりゃわからない。
また、やってみたことで、どこからか助けが来ることもある。
不利な勝負には、判官贔屓の助っ人が現れることも、たまにはあります。

現代に求められているのは、「無謀さ」ではないでしょうか?
ものすごく大事なことを決めるときにも、無邪気になってしまえば良いと思います。

所詮、正解は無いんだから、やってしまって納得する。
失敗させたくなければ、無限に修正をかければいいのではないでしょうか?
まずは小さく始めて、どんどん修正していく。

ビジネスでも何でも、大事なのは「スピード」です。
人生のどんな局面でも「やわらか頭」をもって、柔軟に対応していけば、必ず進路は切り拓けると思っています。<了>

この言葉は、前杉並区立和田中学校校長・藤原和博さんの言葉です。
彼は民間出身の公立学校の校長として、いろいろとユニークな仕掛けを実行され、一定の効果と評価を得ました。
その藤原氏が、過去の経験から導き出した人生訓の一部をご紹介しました。
私にも心当たる部分がたくさんあるので、このような形でご紹介させていただきました。