虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

生誕25周年

2016-06-15 04:32:21 | 乗り物
オートックワンの記事より。

ボルボのすべてを一新した名車「850」が生誕25周年を迎えた。
ボルボにとってスターになるモデルの開発を目指して名付けられた「ギャラクシープロジェクト」のもとに生み出された850は、その願いどおりの成功を収め、ここ日本でもボルボを一躍メジャーブランドへと押し上げた功労者となった。

ボルボ850のデビューは1991年6月11日。
ストックホルムのグローブ・アリーナでのワールドプレミアは大きなインパクトを与えた。
キャッチコピーは「4つの世界初を備えたダイナミックなクルマ」で、「横置き直列5気筒エンジン」、「ボルボ独自のデルタリンクリヤアクスル」、「サイドインパクト・プロテクション・システム(SIPS)構造」、「自動調節式フロント・シートベルト」の4つがその特徴だ。

デザインこそ700シリーズを彷彿とさせるものの、この850シリーズは完全新設計のモデルとなった。

850のデビュー当初は、ボルボ伝統の6ライトウインドウと直線基調が特徴のセダンのみのラインアップ。
最高出力170psの2.5L直列5気筒20バルブ自然吸気を搭載した850GTLが先陣を切った。
それから遅れること1年8カ月、1993年2月に850シリーズの重要なバリエーションとなるエステートが追加された。

850エステートは、積載量を最大化するためにリヤを切り立ったデザインにするなど、典型的なボルボの特徴を揃えていた。
その一方で、新世代ボルボを象徴するDピラーを覆い尽くす縦長のテールライトがデザインの大きな特徴となった。
余談だが、チーフデザイナーのヤン・ウィルスガールド氏は開発時、大きなテール・ライトの取り外しや交換ができるモデルをデザイン時の比較用として用意していたという。
この850エステート(画像)は、イタリアの「最も美しいエステート」賞や日本の「1994年グッドデザイン大賞」を受賞し、世界で認められたモデルとなった。

また、850シリーズは高い安全性も特徴のひとつだ。
前席エアバッグや世界初の自動調節式フロント・シートベルト、後席中央部に内蔵されたインテグレーテッド・チャイルド・クッション、側面衝撃吸収システムのSIPSなど、多くの安全装備や構造を採用。
さらに、1995年には、新たに世界初のサイドエアバッグを導入した。

また、1996年には、ボルボ初の4輪駆動モデルのAWDを追加。
AWDシステムは、ビスカスカップリングにより自動的に前輪から後輪にトルクを配分するフルタイム4WD機構を採用した。
この850 AWDは193psを発生する新開発のロープレッシャーターボエンジンを搭載し、ボルボの全輪駆動XCモデルの先駆けとなった象徴的な1台でもある。

こうして1991年のデビューから大きな注目を集め、新世代ボルボの旗印となった850シリーズは、1996年にシリーズ最終年を迎えた。
1997年には850シリーズに大幅な改良が施され、セダンは「S70」に、エステートは「V70」へと名称を変更することとなる。
850シリーズは派生モデルを含め、累計136万522台が生産された。<了>

このボルボ850、今見ても見惚れてしまうクルマの1台。
ちょっと見ただけで、850だと判別できるスタイルと佇まいは他の追随を許さない。

走りはやや大味な感じがしたが、それも当時のボルボの特徴といえた。
この850の4輪駆動モデル、道内でも数多く走ってましたね。
輸入車では、アウディA4クワトロ(4WDモデル)と双璧を成すモデルだったと思いますね。