前日の計量で規定より900gオーバーし、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座を剥奪された比嘉大吾は、同級2位のクリストファー・ロサレスと対戦し、9R途中にTKOで敗れた。
前日によもやの重量オーバーでチャンピオンベルトを失い、失意の試合で16戦連続KOの日本新記録の達成もならなかった。
間違いなく、前戦から2ヶ月の調整はあまりにも時間が足りなかったのだろうし、今回に限らず減量に苦しんでいたというから、いろんな判断の誤りがあっての王座剥奪&敗戦だったといえる。
1kgに迫る体重超過は、単純なミスとかいうレベルではなく、この短期間でのマッチメイクに判断の誤りがあったのは確か。諸事情はあるのだろうが、あまりにも無理があったと思う。
世界戦では日本選手初の体重超過による王座剥奪という失態を犯したため、近々それなりの処罰が下されるはず。
また出直しということになるが、かなり厳しい道のりになるのは明らか。本人も所属ジムもどう立て直してくるか。
まだ22歳の若さで、ボクサーとしての才能はあると思う。じゃなければ世界王者にはなれないし、連続KOの記録も作れないから。
またリングで躍動する姿を見てみたい。
ただ悪いレッテルは今後のボクサー人生に大きく影を落とすに違いない。とくに日本はそういうことに敏感だから。
まずは本人の気持ちの整理からですね。