虹色仮面 通信

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無い袖は振れないで良いのか?

2021-03-04 06:55:35 | スポーツ
THE DIGESTより。

国内マラソン大会で最古の歴史を誇る『びわ湖毎日マラソン』が2月28日、琵琶湖畔で行なわれ、鈴木健吾が2時間4分56秒の日本記録を樹立。大迫傑の持つ2時間5分29秒を33秒を塗り替えた。

鈴木は“ピンチ”を“チャンス”に変えた。33キロ過ぎ、優勝争いはサイモン・カリウキ、土方英和、鈴木の3人に絞られるなか、36.2キロの給水地点に差し掛かる。ここでドリンクを取り損ねてしまった鈴木だが、2人が給水している隙にロングスパートを仕掛けて独走。そのまま逃げ切り、大記録とした。

この好タイムには、多くの海外メディアが熱い視線を注いだ一方、スペインの陸上専門誌『Runner's World』では「ケンゴ・スズキは、日本記録なのに賞金がない」と釘打ち、衝撃のレポートを掲載している。

非アフリカ生まれの選手として初の2時間4分台という偉業にも関わらず、「日本陸上競技連盟の資金不足により、歴史的記録と金メダルを手にしただけ」と同メディアは哀れんだ。「日本は陸上の伝統が根強く、マラソンが開催されるたびに大記録が出る。今大会の上位42人が2時間10分を切り、174人が2時間20分を切るタイムを出した」と驚異の好記録ラッシュを伝えつつ、「人々はシューズが象徴するような競技の進化だけでなく、報酬にも注目し始めている。多くのアスリートは報酬があるから競争し続けようと頑張っているのに」と綴った。

日本陸上競技連盟は、マラソン強化を目的に、2015年から2020年3月の間に日本記録を出した選手に対して報奨金1億円を与えるプロジェクトを実施。この間、カーボンプレートを搭載したシューズで革命も影響し、設楽悠太が1回、大迫が2回報奨金を手にしたが、資金が底をつき、報奨金制度は終了している。〈了〉

1億円の報奨金制度は2020東京大会の選考のために設けられた制度。
だから、その選考が終わったら、報奨金が出なくなっても仕方ない。
ただ陸上(マラソン)競技の地位向上と選手たちのモチベーションを高める意味においても何らかの施策を用意しておくべきだろう。
せめて2000~3000万円を払えないものか?
日本記録を出しても、ただおめでとう!だけでは詫びし過ぎる。
無い袖は振れないのは事実だろうが、なんとも情けない話でもある。