虹色仮面 通信

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立候補者なし

2022-12-08 05:08:33 | 社会
神奈川新聞より。

神奈川県・大井町長選と同日に告示された大井町議補選は6日、立候補者がいないまま届け出が締め切られて「選挙なし」が決まった。
立候補者が誰もいない選挙は県内でも極めて異例で、町選挙管理委員会は「少なくとも平成以降では前例がない」と驚く。
一方で町村議会議員のなり手不足は全国的な課題となっており、現役議員からは「町民からは議会が機能していないと見られている証拠。責任を感じる」とため息が漏れた。

同日午後5時、立候補者が現れないまま補選は当選者なしの無投票が決まった。
この日まで町選管には問い合わせもなく、立候補の「噂(うわさ)」すら聞かれず、選管職員は「残念としか言いようがない」と顔をしかめた。

しかしその一方で、有権者の反応は「さみしいけれど仕方がない」「今の欠員のままでもいいのでは」と意外と素っ気なかった。

公職選挙法では、国政選挙や県議選などとの「便乗選挙」ができないため、町議会はこのままだと、2024年9月の任期満了まで欠員状態が続くことになる。
今年11月には議員7人が新型コロナウイルスに感染するなどして、出席議員数が足りず流会となったばかりなだけに田村俊二議長は「欠員が補充されなければ審議にも影響しかねず、由々しき事態だ」と危機感を募らせる。

かつて企業城下町だった同町は人事異動に伴う社員の移住が多く、歴史的にも政治への関心は低い。
今年7月の参院選の投票率は52.86%(県内平均54.51%)で近隣の山北町(72.96%)を20ポイント下回った。町議選は04年にも定数18に17人しか立候補せず定数割れで無投票となったことがあり、2年後に欠員補充のために行われた再選挙も候補者1人で無投票に終わった。<了>

穿った見方かもしれないが、仕事として見合わないと判断されたのではないか?
それと政治に対する不信も背景にあると思われます。

そして現代の日本においては、政治で何かが変わる(良くなる)とは到底思えない。
改悪されることばかりじゃないですか!
そんな仕事になろうとする人がいないのは、ある意味、健全なのかもしれません。

そもそも議員という仕事は、何かの副業として半ばボランティアですべき仕事だと思っています。
実業家とか資本家とか生活の糧は確保できていて、社会のために尽力できる人が務める役職じゃないでしょうか?
「タダ働き」になっても、社会のため、まちのため、そこで暮らす人のために、懸命に汗をかける人が立候補し、議員になるのが理想だと考えます。
現代に、そのような志の高い人は、いるのでしょうか?
おそらく一つの仕事(収入を得る手段)としてやっている「職業・政治家(議員)」がほとんどだと思っています。
もしボランティア(無報酬)でも率先して議員をする人がいるなら、その人の周りには支援の輪が広がり、少しずつ状況が良くなることが想像できます。

政治や議員のあり方、そして未来を創造できる人材の育成をしなきゃ、どんどん厳しくなるのではないかと思っています。