木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

漆芸展のお知らせ

2019-01-16 21:11:54 | 
日本文化財漆協会の会員漆芸展が下記の通り開催されます。





「栃蘇芳染一輪挿し」「栃蘇芳染振出」「栃拭漆額」などの小品を出品しております。
今回在廊致しませんが、お出かけのついでがありましたらご高覧下さい。
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今日からフル稼働

2017-08-09 22:51:22 | 
3日から金沢~信州と巡った旅?から昨夜京都に戻り、今日からフル稼働。(旅の話題は後日)


まずは、先週捨摺りをした茶箱、盆の研ぎ。


盆は3枚。#240(一部#180)の耐水ペーパーでひたすら研ぎました。
挽き跡を一度に消そうとすると研ぎ過ぎてしまうので、捨摺りと研ぎ重ねの中で消していきます。


水分を十分乾かした後、生漆の多い錆を摺り込み余分を篦で取りました。
拭漆で錆を使うことは今までほとんどしてきませんでした。初めての試みです。

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水指の蓋

2017-03-25 23:09:56 | 
制作中の水指の蓋が完成しました。

煎茶の先生から注文をいただいたものなのですが、一年以上もかかってしまいました。


デザインは先生の好きな「巴」。
元の蓋は錫で作られていたのですが、ちょっと重いので木で作り漆で仕上げてほしいということでした。
そこで、デザインはそのままに、錫製の蓋の磨いている部分と槌目の部分を呂色と一閑摺で表現してみました。


上塗りの研ぎの段階で何度も何度も研ぎ破り、腕の未熟さを思い知らされました。
いろいろ課題はありますが、なんとか完成にこぎ着けることができました。(^_^;


こちらは、元同僚からの依頼の椀の修理。塗料がだいぶはげていたので#240で研ぎ落とし、捨て摺り。
さらに#400で研ぎ、


生漆を塗って拭き取ったところ。さらに摺り重ねていきます。

もう一つ

かれこれ10年程前、間に2人くらいの人を介して修理を依頼された箱とお椀。
箱の蓋は側板が割れて外れ、お椀も何カ所も漆がはげたりひびが入ったりしていました。
途中まで修理をした段階で、直接私が修理を任された方が亡くなってしまい、どなたのものかわからなくなっていました。
昨年ひょんなことで問い合わせがあり持ち主がわかりました。
やっと修理が完成し、持ち主の方の手元にお返しすることができ、嬉しい限りです。

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飯椀サビ研ぎ

2016-06-07 22:42:19 | 

春からかかっている飯椀と水指の蓋のサビ研ぎをしました。


研ぎ終わった飯椀と水指の蓋。


生漆で摺りをしてサビを固めます。
しっかり乾かし塗りにかかります。


こちらは昨日納品した、コーヒー焙煎器のハンドル。
今回は9個。最近人気が出てきているようです。
この焙煎器については、こちらをご覧下さい。

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日本文化財漆協会会員漆芸展

2016-01-18 21:10:54 | 
第27回日本文化財漆協会の会員漆芸展が開かれます。




人間国宝の先生方をはじめ、全国の会員の内約100名が出品されます。
会員の私も、コーヒーカップ&ソーサーとアクセサリーケースを出品します。
また、『10×10の世界』という副題に関しては、ぐい呑みや珠小物入れを出品します。
お出かけのついでがありましたら是非ご高覧下さい。

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木工芸・漆展まであと一週間

2015-10-24 20:52:42 | 
「一木一優」木工芸・漆展まであと一週間。
必死?の制作が続きます。

今日は一日拭漆。朝拭き、昼拭き、夕方拭き 3ラウンド
風呂は満杯になりました。


入りきらない分は、外で乾かします。
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木工芸・漆展まであと一週間

2015-10-24 20:52:42 | 
「一木一優」木工芸・漆展まであと一週間。
必死?の制作が続きます。

今日は一日拭漆。朝拭き、昼拭き、夕方拭き 3ラウンド
風呂は満杯になりました。


入りきらない分は、外で乾かします。
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床の拭漆

2015-08-07 23:33:42 | 
大工さんにお願いしていた家のリフォームも完成し、和室の床の拭漆に取りかかりました。
床には栗の無垢の無塗装のフローリングを張ってもらいました。
本当は拭漆が済んでから張ってもらう方が作業もしやすくきれいに仕上がるのですが、時間の余裕もないので張ってから塗ることにしました。


雑巾摺に養生テープを貼って、準備完了。


もう一つ必需品がありました。ニーパッド。これがないと膝がもちません。


生漆をヘラで配り、


刷毛でしっかり摺り込みます。


しばらく吸い込ませ、余分の漆を綿布で拭き取ります。
乾きが速いのでタイミングを計って手早くやらないとコテコテになります。


この作業を3時間ほど繰り返し、1回目の摺りが終わりました。
これを3回ほど繰り返して完成です。


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故人を偲ぶ棚 拭漆

2015-07-27 20:53:06 | 
制作中の故人を偲ぶ棚・・平たく言うと仏壇なのですが・・・
捨て摺した漆がしっかり乾いたので、240番の耐水ペーパーで研ぎ。


そして2回目の漆を塗りました。
余分な漆はへらでしごき取りますが、高温多湿なので漆がすぐにコテついてきます。
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テーブルの修理

2015-06-30 18:58:59 | 
我が家で長年使っているテーブルの漆の塗り直しをすることにしました。

栃の一枚板で拭漆仕上げ。
25年以上の使用で、天板のよく使う場所は漆もすっかり取れてしまいました。
脚には椅子の当たったへこみなどありますが、塗り直す必要はないようです。
多少の板の反りはありますが、がたつきなどはほとんどありません。


まず、240番の耐水ペーパで研ぎ直し。


表面の傷はすべて取り切れませんが良しとします。


生漆をしっかり吸わせ、残った漆はへらで取って乾かします。
乾いたら次は400番で再度研ぎ。
そして摺りを重ねて・・・


元の輝きがよみがえりました。
少し厚めに拭いたのであと20~30年は大丈夫でしょう。
車もこのくらいは使えてほしいものです。

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