木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

挽物

2016-08-16 21:54:05 | 木工

制作の日々は続き、次は挽物。

こちらは煎茶用茶托。
9月21日から27日まで名古屋三越栄店で開催される日本煎茶工芸協会展に出品予定です。


黒柿を使いました。同じ時期奈良で開かれる第2回煎茶器展にも出品するため、5枚一組を3セット作りました。


生漆で捨摺り。


つづいて茶心壺。煎茶の茶入れです。
始めはこの状態から。材は栃です。


円柱タイプ。茶葉がスムーズに出るよう、内側も綺麗に仕上げました。


球形のタイプも挽いてみました。


蓋を作り、木地が完成。


蓋をした状態はこんな感じです。
こちらも拭漆で仕上げます。

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KAIHOU-10

2016-08-10 21:11:54 | 作品展

展覧会のお知らせです。

その名も「KAIHOUー10」
日本工芸会近畿支部会報部(26年~27年)の7部門の作家10名による展覧会

会期・会場は

 
今日は、会場の下見を兼ねた打合せがありました。

会場のパルアートさんは京町家の雰囲気を残した素敵な生活アート空間です。
ここに、陶芸、染織、漆、金工、木竹工、人形、ガラスの作品が並びます。
全員のコラボによるお茶席の設えも見ものです。

会期まで一ヶ月を切り、これから盆休み返上で制作に励みます。

お楽しみに!


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屏風の骨

2016-08-08 22:45:22 | 木工
8月2日、三重県のSさん宅に箪笥を納品にうかがいました。

このスペースに置く箪笥を探しておられましたが既製品では見つからず、注文をいただきました。
無事収まり一安心。Sさんありがとうございました。

Sさん宅をおいとまし、その足で信州へ帰省。
実家の庭の草刈り・墓の掃除と墓参りを済ませ、中学校高校時代の友人とも楽しいひとときを過ごし、6日に帰京。

昨日から仕事はフル回転。
まずは、9月6日から開かれる、グループ展「KAIHOU 10」に染織の中川さんとコラボで出品する屏風の骨の制作。

材は杉の白太。木取りをして鉋掛け。


相欠きやほぞを刻んで、


組み立て。組子は相欠き接ぎ。


框とはほぞで接合。
屏風の骨を作りのは今回が初めて。
色々調べてみると、下貼りを重ねたとき表面が平らになるように框の見付に傾斜を付けて削る「返り取り」をすることなどいろいろ勉強になりました
框は、表具屋さんから「つの」は必要ないと聞いていたので留めにしました。


2枚が完成。明日の朝表具屋さんに持込で表装してもらい、中川さんの染めた布を貼ります。
その後縁を付けて屏風に仕上げます。
もう一つ風呂先屏風もコラボで制作します。

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