木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

友との別れ

2018-04-15 22:47:43 | 故郷信州にて
小学校いやそれ以前よりの親友であった森川君がこの2月に亡くなりました。
先週連絡が入り、一昨日よりお別れに妻と故郷へ帰って来ました。

小学校はスケートクラブ、中学校は理科クラブ、高校も一年時水泳部と幼い頃よりいつも一緒。
スポーツ万能で、多才で人なつこい彼は私にとってはあこがれの存在でもありました。
中学校時代から音楽に目覚め、高校の2年時からは音楽部に所属し、文化祭でオペラを上演するなど大活躍。
国立の音楽大学に進み、卒業後は声楽家であり、また中高一貫校の音楽の先生として多くの生徒を育てました。
生徒を連れ海外での演奏旅行にもたびたび行っていました。
退職後、いろいろな事情では山梨県北杜市に家を買い一人住まいをはじめてからは、夏帰省するたびに妻と一緒に寄せてもらい深夜というより明け方まで語り合ったことも。

そんな、彼が身体の不調を感じ病院へ行ったのは今年になってからだという。
全身に癌が転移していると告げられ、故郷の友人に「先に行くかも・・」と電話をして僅か一週間足らずで帰らぬ人となってしまうとは・・・。
こんなことがあって良いものだろうか。ただただ悲しい。
昨年夏の帰省時に都合で尋ねることができなかったことが今となっては悔やまれる。

納骨の日の昨日、中学校時代のクラスメイトが集まってお別れをしました。
東京でずっと生活しながらも、故郷の友を何より大切にしていた森川君。
卒業後50年以上が経っているにもかかわらず、クラスの半数近くが集まりました。


菩提寺の佐久市入沢の吉祥寺の桜はちょうど満開を迎えていました。


こぶしの花が満開のお墓に参り、その前で友と何時間も思い出話をして彼を偲んびました。

森川君、どうぞ安らかに眠って下さい。

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木代喜司展

2018-04-12 22:57:52 | 作品展
仕事を早めに切り上げて木代先生の個展に行ってきました。

会場のギャラリーに入ると大きな作品が迎えてくれました。
壁にははじめて見るスタイルの作品が展示されていました。


よく見ると作品の描かれている板?はスタイロフォームや段ボール! 
スタイロフォームには小さな穴がいくつも・・お聞きすると畳の中に入っていたものだということ・・・
でもそれが作品とどこか調和して良い感じ。段ボールの台紙もしかり。


この作品は、段ボールの上に石膏を無造作に落としたもの。何でも無い形の中から浮かび上がってくる人や動物、顔を描き入れたもの。
まさに先生の感性、というより人柄の表現なのです。


奥の部屋の作品。
作品を拝見しながら、先生の創作についての思いなどいろいろお話しを伺うことができました。




木代先生の個展は、東山区三条通りの「ギャラリーモーニング」にて15日(日)まで開かれています。


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煎茶道具

2018-04-11 21:25:18 | 木工
納期が延びた煎茶道具一式。

最後に残ったもう一台の手前座(立礼卓)の木地が完成しました。
この立礼卓、材料はラワンのランバーコア。切り口には化粧に檜の3mmの板を回しました。
持ち運びができるよう組み立て式で軽く、さらに安価でありながらちょっとしたお茶席にも使える。
そのためにはラワンのランバーに黒拭漆仕上げがピッタリであると気が付きました。


今日から塗りにかかりました。


天板は1200mm×900mmの大きさ。黒漆で仕上げます。


そのほかの道具は揃いました・・・・仙媒が一つ足りない(>_<)
Yさん大変お待たせ致しました。卓ができましたら納品させていただきます。

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黄蘗椅子

2018-04-03 21:18:29 | 木工

工房裏の桜も満開を迎えました。昨年より10日ほど早いですね。

納期が延びた煎茶道具も最後の追い込み。

黄蘗の三器盆(四方盆)はガラス塗料で塗装。


同じく黄蘗の手前座用椅子。


部材の仕上げの鉋削りが完了。


組み立て完了。塗装はオイル仕上げにします。

明日は三木へ行ってきます。
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