木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

「一木一優」作品展

2011-10-27 23:06:26 | 木工
いよいよ明日から、京都木工芸同好会「一木一優」の作品展が始まります。
今日は午前中から作品の搬入。
夕方までかかって会場の設営、作品の展示が完了しました。


ギャラリーAはテーマコーナー「今風いろり端」

囲炉裏風テーブルを囲んでくつろげる空間を作り出しました。
10人の個性が集まって作り出す空間は実におもしろいものがあります。

座卓式の囲炉裏を囲む和風の空間もあります。当日会場でご覧下さい。



こちらはギャラリーBの自由作品の展示。



小生の作品のコーナーをちょっとだけご覧下さい。

では、会場でお待ち申し上げております。


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銘々盆完成

2011-10-25 19:26:27 | 
一閑摺の銘々盆が完成。
作品展の宣伝を兼ねて。



羽反椀や小皿、五稜箸を載せて見ました。



拭漆仕上げのぐい呑みと赤漆の小皿でも。
紙を貼ったので、縁の幅が思ったより太くなってしまいましたが・・・。


楓の蒔絵は・・・。

色固めが乾いたら研ぎ。クリスタル砥石で研ぎました。
研ぎ終わったら生漆で摺りをして乾かします。



葉脈をベンガラ漆で描き、



金粉を毛棒で蒔きました。


今日気が付いたのですが、新宿の伊勢丹本店の、「ルーサイト・マーケット チカラをくれる器たち 2」展に小生の五稜箸が展示されています(いました)。
気が付くのが遅く、今日までの催しでした。もう少し速く気が付けばよかった。
米山さん、ありがとうございました。
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一閑摺銘々盆 その後

2011-10-24 21:07:06 | 
「一木一優」作品展が目前に迫りました。
木の仕事はほとんど完了し、漆を楽しんで(?)います。


少し前の作業ですが、一閑摺の銘々盆。縁に錆付けをしました。

まず、ヘラで錆を置き、



細いヘラで空気を抜きながら縁の上面に延ばしてつけます。



上面をヘラで同じ厚みに平らに均します。



はみ出た錆をヘラで切り取ります。同じように全体に付けたら風呂で乾かします。
錆は一度に厚くせず、これを3回繰り返し、はじめ外側を高く均し、2回目は内側を高くし、3回目で平らにします。



縁錆が完了。砥石で平らに研ぎ上げ、生漆で摺りをして固めます。これで下地が完成。


下地が乾いたら中塗り。

中塗りが乾いたら駿河炭で研ぎ



縁の上塗り。朱を塗りました。


もう一つの試みは蒔絵。

呂色仕上げの板に紅葉を描き、金粉を蒔きました。



色固めをして・・・・紅葉のグラデーションを出したいのですが・・・。

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炭山窯元ふれあい陶器まつり

2011-10-22 23:12:44 | その他

恒例の窯元ふれあい陶器まつりが始まりました。
今年も木工芸の出店のおさそいをいただいたのですが、「一木一優」の作品展の1週間前の日程はちょっと厳しく、
残念でしたが辞退させていただきました。

仕事の合間にちょっと会場をのぞいてきました。

 

天気が心配されたのですが、幸い雨も降らず、暖かい一日となりました。



たくさんのお客さんがお見えになり、破格の値段で売られている掘り出し物を物色されていました。



ろくろ体験コーナーは今年も大人気でした。



今年はろくろ体験の他にも、絵付け体験や、



ふくろうやお地蔵様のストラップや置物作りのコーナーなどもありました。
そのほか、輪投げコーナー、クイズコーナーなどもあって、いっそう楽しめる陶器まつりになっていました。



子ども達が元気に遊ぶ姿もみられ、会場は楽しい雰囲気に包まれていました。

この後期祭りは明日23日(日)まで開かれています。




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ミニ飾り棚 完成

2011-10-20 21:05:56 | 木工

ミニ飾り棚。部材の仕上げ削り。柱はやや胴張りに仕上げました。


下から順番に組み立てます。


最上段まで組み立て完了。ちょっと飾りを付けると雰囲気がだいぶ変わりました。


抽斗もできました。取っ手は神代欅でアクセントを付けました。


抽斗の中は桐材を使用。


塗装はオイルフィニッシュ。これで完成です。
この飾り棚、Oさんの注文で制作したものですが、来週の作品展でも展示させていただきます。

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ミニ飾り棚

2011-10-17 20:56:05 | 木工
幅が600mmのコンパクトな飾り棚です。


台輪から制作開始。台輪は留め形隠し五枚接ぎにしました。


台輪の組み立て。側板や背板を嵌める小穴をはじめに突いておきました。


糊が乾いてから台輪の隅にほぞ穴を掘り、柱を立てます。


一段目の棚板は反り留めの蟻桟を入れ、抽斗の上端摺りを留めで付けています。


これを柱に嵌めて一段目が完成。ここに抽斗が入ります。。


二段目は一段目の棚板に柱を立て、


棚板を乗せます。後の柱は通し柱になります。


三段目は中央部だけ高くし、その帆立に両脇の棚を付ける、ちょっと複雑な構造にしてみました。


これが基本的な構造になります。


一旦バラして、部材に仕上げの鉋をかけると共に面を取り、ちょっとした装飾もしてみます。
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猪口飾り棚完成

2011-10-13 21:06:07 | 木工
猪口飾り棚の組み立て。

棚板は固定です。


ハタガネをはずして、畳摺りを付けて。

やはり背の横桟がちょっとうるさかったですね。もう少し位置を下げれば良かった。
桑の端材を使い、ラフな仕上げを目指したのですが・・・取りあえず完成です。



次は、もう一つミニ飾り棚。材は黄檗を使い、木取りまで完了。
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猪口飾り棚 磨き

2011-10-12 21:51:02 | 木工

今日は朝から栗拾い・・・に行ったわけではありません。
工房への道すがら、いつもの場所に栗が落ちていたので、車を安全な場所へ止めて栗拾い。
こんなにたくさん拾ったのは初めてです。量ってみると500グラム近くありました。

いつの間にかここ炭山も、すっかり秋の気配になっていました。


さて、昨日石灰で渋出した桑。

乾くと真っ白な状態です。



まず、1000番のペーパーで磨いて表面の石灰を落とします。



次は、木賊で磨きます。桑独特の木肌になってきました。
この木賊、研磨力も結構あるのですが、磨き味(?)はペーパーとはだいぶ違っています。



さらに、イボタ蝋を付けた布で磨くと良い艶が出てきます。



すべての材の磨きが完了しました。


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猪口飾り棚 渋出し

2011-10-11 22:10:19 | 木工


仕上げの鉋をかけて組み立て。
背に細い横桟をつけました。もう少し付ける位置を下げた方が良かったなあ・・・。

もう一度分解して、

木地磨き。喘息気味の状況ではやりたくない作業なのですが、やむをえません。
集塵袋付きのベビーサンダーでさっと磨きました。

桑の一番の特徴は、材の色の変化にあります。
このままの仕上げで、時間の経過とともに色が変わっていくのを楽しむのも良いのですが、今回は渋出しする事にしました。


石灰を水に溶き、刷毛で材に塗ります。


しばらく置くと、桑の渋が出て濃い茶色になります。


あまり色を濃くしたくないので、そこそこのところで布で拭き取りました。
乾いたら磨いて仕上げます。

朝かかりつけの医者へ行って薬をもらい、農薬対応のマスクを一日中付けて仕事をしたので今日は喘息が出ないで済みそうです。
やれやれ・・・。

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猪口飾り棚

2011-10-10 23:01:54 | 木工
漆の作業が一段落すると、木工の仕事に戻ります。
次の制作は、そば猪口の飾り棚。


材に何を使うか迷いましたが、桑を使ってみることにしました。
桑は大好きな材なのですが、どうも相性が良くないみたいで、桑を使うと後喘息が出るのです。
厳重にマスクをして木取り。


材には節や虫穴があるのですが、あえてそのまま使うことにしました。


機械を使ってほぞ穴をあけてほぞを切り。


鑿で正確に刻みます。


一番上の棚板と下の棚板のほぞは、装飾を兼ねて長く通しました。

このままでは何となく締まらないので、もう一工夫することにしました。

やはり夜は軽い喘息、でもたいしたことはありません。
このところ風邪気味のせいもあるのですが・・・いや、風邪のせいだと思いたい・・・。

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