木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

玉切り用馬

2009-01-31 20:42:16 | 木工
明日の作業に備え、材木の玉切り用馬を作りました。

材料は2×4用材 作業台が使えないので、「馬」の上で「馬」を作りました。

必要な長さに切り、刻みをして、


ボルトで脚を組、木ねじで脚と貫をとめると
 

できあがり。

立てると

うまくできました。

これに丸太を乗せると

これで腰の負担を少なくしてチェーンソーが使えます。

そして使い終わったら

折りたたんでコンパクトに収納できます。


明日の準備ができたので、ワゴンの続きにかかりました。
まず、陶板を嵌め込む部分をルーターで彫るためのテンプレート作り。

MDF板に正確にけがき


糸のこ盤で切りぬき、南京鉋で仕上げ


天板に固定し彫り込む準備ができました。
失敗は許されません。日を改めてじっくり取り組むことにします。




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キッチンワゴン 抽斗 その3

2009-01-30 21:17:40 | 木工
抽斗が入りました。



引き出してみると

こんな感じです。

棚部の扉は框組にし鏡板を嵌めます。


面を大きくとるので、ほぞは「小根付き面腰ほぞ」にしました。
扉の取っ手も抽斗と同じデザインにしました。

今日はもう一つ
鍋敷きに使う陶板が届きました。


「タイルで」ということも考えたのですが、陶芸の里に工房を構えているのですからその利を生かさない手はないと、
昨秋の陶芸まつりでお世話になった、暁陶房の笹谷さんに焼いてもらいました。
大変丁寧な造りで、イメージ通りのできばえです。笹谷さんありがとうございました。
早速天板を彫って面一に埋め込みます。

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薪割り

2009-01-28 21:06:57 | その他
朝から木釘削り

今回の釘は少し太く長く。何本削っても思った通りにはなかなか削れません。
削っているときは「これで良い」と思っても実際に打つ段になると太すぎたり先が細すぎたり・・・。そんなことの繰り返しです。今日は80本ほど削りました。

木釘の材料は前にも書いた卯木。手持ちの卯木がそろそろなくなってきたと思っていたら、

いつもお世話になっている、「一木一優」の会長の「スーさん」が先日たくさん持ってきてくださいました。
これだけあれば一生使えそうです。ありがとうございました。

その後、天気も良く暖かだったので薪割りをしました。
薪割りは子どもの頃からやっている好きな作業なのですが、半日やると腰のダメージが大きいので、前々から迷っていた薪割り機をとうとう買ってしまいました。

どの程度の力があるのか、半信半疑ではありましたが・・・


こんな節の固まりようなもの(直径25cmくらい)でも・・・


いとも簡単に割ってしまいます。


半割した節も


ごらんの通りです。

割れる様子を見ていると、木の繊維や節の成りたちがよくわかります。


1時間ほどで薪の山ができました。この後の片付けの方が大変でした。
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キッチンワゴン 抽斗 その2

2009-01-27 21:35:46 | 木工
抽斗の部材の加工が完了し、



さあ組立、と思ったのですが、木釘を削るのを忘れていました。

抽斗の取っ手

ワゴンの抽斗ですから取っ手が引っかかったりしないよう、前板を彫り手掛けの板を付けました。
神代欅を使いました。私の好きな組み合わせです。
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キッチンワゴン 抽斗

2009-01-26 21:39:50 | 木工
抽斗には主に取説などの書類を入れるという事でしたので、材は桐を使うことにしました。

この夏、屋根の上で雨にあてアクを抜いておいた桐板を

横切盤で製材


表面は真っ黒けですが、自動鉋をかけると・・・


桐独特の白い肌が現れます。


抽斗の底に使う板は、2~3枚を接ぎ合わせて使います。


抽斗の部材が揃いました。
いつも抽斗を作る時、部材の多さに、「こんなに部材を使ったらものが入る部分がちょっとしか残らないのでは・・・」と心配になります。
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キッチンワゴン 組立

2009-01-24 22:35:07 | 木工
本体の組立にかかりました。
構造と仕口を考える段階で考えてはいるのですが・・・組立の順序を間違えると組めないなんてこともあります。

組立の前には、使わない道具は片付け、床や作業台の上をきれいにします。
忘れている事はないか、ちゃんとほぞが入ってくれるか、何度やっても少し緊張しますね。


まず仕切り板に抽斗の棚口桟と受け桟を嵌めます。受け桟は、帆立の反りや収縮に対応できるよう、接着はせず木ねじで止めました。
帆立側に背板の桟だけ嵌めておきます。

それを帆立(側板)に嵌めます。


抽斗受け桟を取り付け、背板を嵌めて


もう一方の帆立を嵌めます。
背板の桟のほぞ一つで止まっているだけなので、写真を撮っているどころではないのですが・・・。


ひっくり返して台輪を嵌めます。9枚のほぞを一度に入れます。
のりの乾きが早いのでゆっくりしていると大変なことになります。


何とか入ったようです。はみ出たのりは刷毛に水をつけて固まる前に拭き取ります。


天板を載せて・・・・天板には鍋敷きの陶板を嵌め込む作業が残っているので、のりは付けず、はずせるようにしています。


はたがねで締め付けます。ここまでくるとやれやれです。


折りたたみ部分の天板は2枚矧ぎにし、反り止めに蟻桟を入れました。
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キッチンワゴン その3

2009-01-22 20:53:56 | 木工
抽斗の棚口桟、上端摺り桟、下端摺り桟のほぞ加工、受け桟、棚の地板の小穴突き、棚受けだぼ穴あけ等細部の加工をします。


棚口桟はほぞで組み、抽斗受け桟をつける小穴を突きます。


部材の仕口加工がほぼ終わりました。


部材の仕上げ削りをします。

組立に入ります。
まず、台輪から。

棚部の地板を嵌めて


はたがねで固定します。





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キッチンワゴン その2

2009-01-20 20:44:20 | 木工
天板にも三段のほぞ穴を空け


ほぞを切った帆立を組みます。


次は背板を取り付けます。

背板を取り付け、仮組み

天板の折りたたみ部分の収まりが良いよう、背に段を付けました。

表から見ると

次は抽斗の桟を付けます。




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キッチンワゴン

2009-01-18 21:10:29 | 木工
木取り後、木を落ち着かせるため休んでいたワゴンの制作を再開しました。

まず台輪から。
台輪は「2枚の留形通しほぞ」にしました。

単純なほぞ継ぎなのですが、加工はなかなかやっかいです。


ほぞは機械が使えないので手で挽きます。


罫引の線から、紙1枚分外側を挽くのがこつです。


仮組。まずまずです。

次は「帆立」(側板)を台輪に立てるためのほぞ加工です。
3段のほぞにしました。

次は天板との接合部です。
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罫引 (けびき) その2

2009-01-15 18:38:43 | 道具
罫引が完成しました。

”アイデア”とは、目盛りをつけたこと。
しかし、目盛りといってもただの目盛りではありません。


ノギスの目盛り、つまり1/20mmまで寸法がとれる目盛りです。
この構造にたどり着くまでにずいぶん時間がかかりました。
できてしまうとなんてことないのですが・・・。


定規板は私好みの形。とても使いやすいのです。
これで墨付けがとてもし易くなりました。





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