木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

日本伝統工芸近畿展

2014-02-26 23:36:34 | 木工
第43回日本伝統工芸近畿展の入選通知が届きました。


出品作は「欅拭漆箱」

展覧会は、大阪展が4月16日(水)~29日(火)JR大阪三越伊勢丹6階美術画廊 で
京都展が、5月21日(水)~26日(月)京都高島屋7階 グランドホール にて開催されます。
 
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塗師屋包丁柄・鞘

2014-02-23 23:00:02 | 木工
今日は朝から伝統工芸近畿展の作品搬入。課題はいろいろ残しつつも作品を完成し、搬入までこぎ着けることができました。


塗師屋包丁の柄と鞘。同時に作ります。
片面を、刃物の形に彫り込みます。


刃物を入れ、彫り具合を確認します。きついと入りませんし、緩いとすぐに鞘が外れます。
微調整と、密着させるために接着面に鉋をかけて仕上げます。


こちらは槍鉋の柄の仕込み。ルーターで粗彫りした後、作理鉋と樋布倉で刃物の柄に合わせて彫り込みます。


接着し、ハタガネで圧着。もちろん刃物は出しておきます。


のりが乾いたら鉋で楕円に削り出し。


今までは、仕上げてから切断していましたが、今回はほぼ形が整ったところで柄とさやにに切断。


刃物をはめて見るとわずかな目違いが生じます。


そこで、刃物をはめた状態で仕上げ削り。こうすると目違いを完全に払うことができます。
この後、木口を削り、ペーパーで磨いて完成です。



槍鉋の柄は、先に行くにしたが細くするところからはじめ、次に角を取って八角形の断面に。



荒削りでできた逆目を完全に抜きながらなめらかな楕円に仕上げていきます。
こちらはこの後拭き漆をします。






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衣装箱

2014-02-19 21:21:06 | 木工
昨年秋注文をいただいていた衣装箱がようやく完成しました。

こちらが身。内寸で、600mm×400mm×150mm あります。


これが蓋。


蓋をかぶせると、約650mm*460mm×170mmになります。
これほど大きな桐の箱は初めて作りました。
Nさんお待たせ致しました。
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器局完成

2014-02-17 22:15:55 | 木工
桐の器局が完成しました。

倹飩の扉。


抽斗の組み立て。


抽斗の前板は、倹飩に合わせて框組です。

器局の後は、やはり桐で衣装箱の制作。

内寸で幅40cm、長さ60cmという大きさです。
予算の関係で材は手持ちの中国産の桐。
接ぎ合わせた天板の鉋がけ。


側板は身が5枚組、蓋が3枚組。側板の刻みまでできました。
次は木釘削りです。

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器局

2014-02-15 22:37:16 | 木工
大雪から一夜明けましたが、今日の炭山への道路にはシャーベット状の雪がまだ10cmほど残っていました。
さらに、昨夜の雪で立木が電線に倒れかかっていたり、木や竹が雪の重みで道路をふさいでいたり、なかなかスリルがありました。
田舎の妹に電話をしたら、積雪が1m!! 私が生まれてから一番の積雪です。
信州でも雪の少ない地域なので、私の記憶では50cmくらいが最高だったような・・・。
その代わり、寒さは厳しく-10℃は当たり前、時に-15℃くらいまで冷えることもありました。

屋根から落ちる雪の音を聞きながら、煎茶家元からの依頼の器局の制作。材は桐。

仮組まで進み、組み立てに必要な木釘削り。
卯木の3mmの丸棒が手に入ったのでとても作りやすくなりました。


とりあえず必要な100本ほど削りました。


木釘をぬかで煎り、組み立てが完了。


倹飩(けんどん)の鏡板の仕上げ削り。

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2014-02-14 10:35:30 | 炭山

雪の峠道を越え、工房へ着いてみると、


積雪は10cmを超えていました。


さらに、大粒の雪が降り続いています。


今までにない大雪になりそうです。
これ以上降ると帰り道が心配になるはずですが、なぜかワクワクしてしまう私です。
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手前盆

2014-02-07 21:47:32 | 木工
手前盆が完成しました。

塗装は無しという注文ですので、最終#600のペーパーで空研ぎし、綿布で磨きました。


さすがブビンガ、それだけで良い艶に仕上がりました。
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刳り物

2014-02-06 21:35:53 | 木工
今日は刳り物。手前盆を掘っています。材はブビンガ。

ルーターで粗彫りした後、内を削って仕上げます。
使う道具は、立ち鉋とバンカキ。
このバンカキ、20年以上前に東京の左久作さんに作っていただいた物です。
ブビンガなどの堅い木を削るにはもってこい。


薄いかんなくずを出して、さくさくと削れます。
隅の丸い部分もそれに合わせたバンカキを使って仕上げます。


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久々の更新

2014-02-01 22:33:37 | 木工
この間、PCのOSをWindows7へ更新をしていたこともあり、久しぶりのブログ更新です。

もちろんその間も仕事は休みなく続いています。

昨年末から引きずっている、弁当箱の塗り。
細かな埃に悩まされながらも、やっと上塗りにこぎ着けました。


欅の箱の拭き漆。


こちらは栃の水指の拭き漆。


写真額。


輪ゴムで止めた後、ハタガネで軽く押さえます。

そのほか、煎茶の手前盆。桐器局、挽き物等々、並行して進めています。

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