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木工芸・漆・道具
木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)
一閑摺り折敷 縁を研ぐ
2012-11-30 22:10:30
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漆
錆が乾いたので、1000番の砥石で研ぎます。使い古して薄くなった中砥が使い易いですね。
面取り。
研ぎ終わった折敷。
水気が乾いたら、生漆で摺りをして錆を固めます。
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赤目48滝~室生寺へ
2012-11-29 23:53:03
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その他
翌日は、うって変わって朝から良い天気。宿を出て赤目48滝へ向かいました。
赤目48滝はこれで2回目。
紅葉はすっかり散ってしまいましたが、散り紅葉の中を流れる清流はひと味違う、晩秋の美しさでした。
この季節でなければ見えない岩肌も、なかなか美しい。
見ごたえある荷担滝
シャッター速度1/6秒。もう少しシャッター速度を遅くしたいのですが、三脚を持って行ってないのでこれが限度。
岩と滝がいろいろな表情を見せ、心地よい景色が続きます。
これも滝。名前は雨降滝。こう見るとなかなかのイケメン?
琵琶滝。これもきれいな滝でした。
一番奥の、巌窟滝。ここまで1時間半の道のりでした。
最後の一枚は千手滝。
連休は数千人の人出だったとか。
静かな晩秋の渓谷の美しさを堪能しました。
午後は、室生寺へ。
金堂で仏様に手を合わせ、奥の院へ
室生寺と言えば檜皮葺の五重塔。
石段下からの眺め有名ですが、ここからがまた美しい。
奥の院までは700段の石段が。赤目48滝の山道を歩いた後の石段はかなり応えました。
奥の院から下りてきた頃には観光客も減り、境内も静かな佇まいになっていました。
鎧坂の見事な紅葉を眺めながら室生寺を後にしました。
楽しく、満ち足りた小旅行でした。
京都へ戻り、工房に寄ってみると
留守の間に、managerさんが薪用の材木を届けておいてくれました。managerさんありがとうございました。
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半農おぢさんのガルテンへ
2012-11-28 22:15:56
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その他
月曜日、前から行きたいと思っていた、
半農おぢさん
のガルテンに寄せていただきました。
前日の晴天とはうって変わって土砂降りの雨の中出発しました。
昼過ぎに、三重県津市美杉町にある城山クラインガルテンに到着し、半農おぢさんのラウベを訪問。
ちょうど雨も上がったので、まず畑を見せていただきました。
ラウベの横に畑が付いているのですが、その他にも3~4カ所畑を借りていろいろな野菜を栽培されています。
こちらの畑では、大根、白菜、日野菜、ヤーコン等々を
ここでの一番の問題は猿をはじめとする動物の被害。この畑の周りの線には電気が通っています。
高さは2~3mありますがそれでも猿は進入すると言うから驚きです。
周りの山の多くは、かつて人が植林した針葉樹の森。広葉樹が減り、餌がなくなった動物たちが餌を求め人家の近くに下りてくるように・・・。
これも人間が招いた結果なのかも・・・。
こちらの畑も網で囲っていますが「更に上に網をかけないと・・・」と言っておられました。
高台の一画は公園になっていて、見晴らしも最高。
公園の東屋には、石焼きの窯も作られていました。この窯で時々ピザを焼いてピザパーティー行われるそうです。
さらに、
陶芸や炭焼きの窯まで。
こちらの小屋は・・・なんとお風呂。中は昔懐かしい五右衛門風呂。
これだけの設備があるわけですから、大いに楽しめますね。
ラウベの戻って、今回訪問の一番の目的。スピーカーの鳴き比べをしました。
そのために、はるばるネッシー君を連れてきたのです。
比べたのは、半農おぢさん制作の「Yoshii9モドキ君」
口径8cmのスピーカーが、高さ1m、直径10cmの管の上に取り付けられ、ネッシーに比べたらかわいい。
ところが、音を聞いてびっくり。何ともクリアーな音質で、8cmの口径とは思えない低音もでているのです。
この
Yoshii9モドキ君
、単にパイプにスピーカーが取り付けられているわけではありません。
タイムドメイン理論に基づいて作られているということですが、ネッシー君とは、ある意味で全く逆の考え方で作られていると言っても良いかもしれません。
いろいろな曲を聞き比べてみましたが、チェロの演奏を聴いた時、その理論に基づく音の違いがはっきり現れていました。
演奏の美しい音がそのまま伝わってきます。それに対しネッシー君はホールの中で演奏しているような響きを伴って伝わってきます。
結論は、両方そろえ、演奏やその日の気分により使い分けたい、と言うことでしょうか。
貴重な経験をさせていただきました。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
帰りには、貴重な20本限定の
おぢさんワイン
をはじめ、いろいろなお土産までいただいてしまいました。
楽しい時間を本当にありがとうございました。
コメント
疋田さんの工房におじゃましました。
2012-11-27 22:24:46
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木工
日曜日、木竹部会でお世話になっている疋田さんの工房に寄せていただきました。
お寺の仏具の作られている工房がある場所は、京都市の西の山の上。
本願寺などの大きなお寺の須弥壇などの大きなものから厨子まで、お寺の中で見られるほとんどのものの木地を作っておられます。
形も、平面で構成されるものばかりでなく丸いものや曲面で構成されるものが多いのもその特長です。
それら、数限りない部材から組立てられ、しかもその部材をすべてバラして次の工程である塗りに回されると聞き、何か気が遠くなる思いがしました。
そのお仕事をしながら、休日や仕事外の時間を使って伝統工芸展に出品されているあの素晴らしい作品を作られているのです。
工房の一画には、作られた厨子や卓が置かれていましたが、その精巧さと木の杢の美しさには思わずため息が・・・。
仕事の仕方や、道具一つ一つにも使う目的に応じての工夫がなされ、見ること聞くことすべてが驚きと勉強になることばかり。
昼食を食べるのも忘れて聞かせていただきました。
学んだことはこれからの制作に生かして行きたいと思います。大変貴重で有意義な時間を本当にありがとうございました。
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一閑摺り折敷 錆付け
2012-11-24 22:50:30
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漆
紙貼り、固めが済んだあと、板の縁を整えるため板の木端、木口に錆を付けます。
厚さ約5mmの板の周囲に錆を付けるにはちょっとコツが要ります。
まず、錆をヘラで木端に置いていきます。
ヘラの先に錆を取り、板の角にヘラを当て、錆の量を調整しながら置いていきます。
置いた錆を細く軟らかいヘラで、空気を抜きながら押しつぶし、しっかり板に付けます。
こんな感じになります。
別のヘラで錆の高さが同じになるよう均します。
この時板の一方の角にヘラの先をあてて、もう一方の角からはヘラの先を離して動かし、錆を均らしていきます。
最後に、板の表にはみ出した錆を、ヘラで板の表面と面一に切り取ります。
錆の厚みは約0.5mm。但し裏側は0mm。つまり板の木端に斜めに錆が付いた事になります。
錆が乾いてから、裏側から同じ方法で錆を付け、錆の高さを裏表同じにそろえます。
くくり錆の技法なのですが、目から鱗の技法です。但し、思い通りにできるようになるまでには相当な経験が必要ですが・・・。
もちろん、これも
岩渕先生
直伝の技です。
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うつわ展 受賞作品
2012-11-24 09:55:01
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作品展
去る11月10日、11日 静岡市で開催された「うつわ展」の受賞作品がうつわ展のWebサイトに掲載されました。
こちら
をご覧下さい。
さすがプロのカメラマン。実物より綺麗!?
コメント
一閑摺り折敷 糊漆で固め
2012-11-22 22:06:44
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漆
しばらくアップロードが途切れましたが、一閑摺の折敷その後。
貼った和紙を縁に合わせて切り取ります。
そして、もう一度糊漆を塗り、貼った和紙を固めます。
表は黒く仕上げるため普通の糊漆を使いますが、
朱で仕上げる裏は、発色をよくするため固めの段階から朱の顔料を混ぜた糊漆を使います。
漆の岩渕先生直伝の技です。
まず、糊漆をヘラで配ります。この時、多めの糊漆をさっと全面に配る事が大切。
ちまちましていてはいけません。
余分の糊漆をヘラで取ります。これも手早く。
最後に刷毛で均します。できるだけ刷毛目も消すように・・・。
とにかく時間との勝負。まごまごしていると貼った紙の繊維がほどけ、大変なことになります。
写真なんか撮っている暇はありません。
しばらく水分を飛ばしてから風呂に入れて乾かします。
見ている間に色が変わってきます。ちょっと顔料が少なかったかな?
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いーポートコンサート ディナー編
2012-11-21 21:55:37
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その他
イタリアンレストラン「京都ネーゼ」
オーナーシェフによるイタリアンディナー
まず、前菜は
地元世屋の野菜を使った、季節野菜のバーニャカウダ
そして
パルマ産生ハムと佐渡の黒いちじく
プリモピアットは
和牛のミートソースパスタ
芽葱とアサリのだし汁のパスタ
セコンドピアット
フランス産鴨肉のロースト スモークの香り
ちなみに鴨肉はチェンバロの演奏を聴かせながら焼いたそうです。その効果は・・・
そしてドルチェは
京都大原産卵のクレームブリュレと
京都美山産黒豆豆乳のパンナコッタ
料理も年々パワーアップ 今から来年が楽しみです。
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いーポートコンサート2012 Vol.5
2012-11-20 10:03:00
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その他
恒例の
いーポートコンサート
11月は「バロック音楽とワインと料理が紡ぐ世屋の夜 ”移りゆく時間とともに”」
今回で3回目。今年は、ワイン通で音楽も大好きなDさんご夫妻と一緒に参加しました。
今年のウェルカムドリンクはホットワイン
冷たい雨に冷えたからだが芯から温まります。
11月のコンサートは、
井幡万友美さん
のチェンバロ演奏
暮れゆく世屋の森をバックに流れる美しい調べに感動!
途中でワインサービスがあるのもこのコンサートならでは。
ワインサービスは、
ワインバー”Viola"
オーナーソムリエの石井さん、料理は
イタリアンレストラン「京都ネーゼ」
のオーナーシェフの森さん。
休憩を挟んで演奏は続きます。
演奏者の
井幡さん
は、今年、ドイツのACUSTICARecordsから「J.S.Bach]をリリース。
また、第13会大阪国際音楽コンクールアーリーミュージック部門で第1位を取るなど大活躍。
昨年にも増して素晴らしい演奏に聞き惚れました、。
演奏会が終わりすっかり暗くなった世屋の森。風に散る落ち葉と雨音を聞きながら、しばし演奏の余韻に。
演奏会のあとは、森シェフのイタリア料理とワインの飛びきり贅沢なディナー。
初めて会った人ともすぐに打ち解けて話もはずみます。
レストランの一画にはワインバー。
ワインソムリエの石井さんが、注文に応えて美味しいワインを提供してくれています。
3人のトークもまた絶妙。
イタリアンレストラン「京都ネーゼ」の若きスタッフの紹介。
サプライズで、常連参加者の
染織作家の寺川さん
の作品の紹介も。
managerの椙谷さんにお見せするために持って行っていた私の作品も紹介され、うれしいやら照れるやら・・・。
楽しい語らいは夜遅くまで続きました。
翌朝目を覚ますと、阿蘇海は朝日に輝いていました。
昨夜の風と雨で散った落ち葉が美しく
世屋の森は、晩秋の色に染まっていました。
久しぶりにゆったりとした時間を過ごし、「移りゆく時間」の余韻にひたりながら世屋を後にしました。
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一閑摺り折敷 紙貼り
2012-11-15 22:15:32
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漆
注文をいただいている一閑摺りの折敷に和紙を貼りました。
木地固めをした合板にヘラで糊漆を配り、延ばします。
さらに、刷毛で均一の厚みに薄くのばします。
使っている刷毛は、
広重の乾漆刷毛。
文字通り乾漆用の刷毛ですが、糊漆を延ばす作業にも持って来いです。
和紙を貼り、しわがよらないようヘラで押さえます。
縁からはみ出している部分に和鋏で切り込みを入れ、
角を竹べらでしっかり押さえます。これをしっかりしておかないと剥がれる原因になります。
しばらく様子を見て、風呂で乾かします。
今日は12枚の片面を貼りました。
年内納品ですので急がねばなりません。
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伝統工芸・木工芸の世界を知り、独学で指物を学び始めたのは約40年前。現在は煎茶道具や家具などの受注制作の傍ら、日本伝統工芸展や日本煎茶工芸展などに出品する作品の制作を楽しんでいます。
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