木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

お盆の制作 続き

2022-09-25 22:50:54 | 木工
前回の続き


側面は、鉋で削って仕上げ。
と言っても、平鉋で鉋目を残したまま仕上げます。
角は、ナイフで落とし、小鉋で仕上げ。



裏面は、極浅の四方反鉋で横摺。



縁には反り台の豆鉋で僅かな丸みをつけます。
長年使うことにより自然にできた丸みを模したもので「手擦れ面」と言います。
僅かなことで雰囲気が違ってきます。



10枚+1枚が彫り上がりました。


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お盆の制作

2022-09-19 22:07:12 | 木工
個展で注文をいただいたお盆の制作にやっと取りかかりました。


栗の板10枚をルーターで粗彫り。


見込みを丸鑿で彫る。


我谷盆といいたいところですが、
30年来の友人である、元祖我谷盆の森口さんは、我谷盆は栗の生木を割った材から鑿で掘った無塗装の盆と位置づけています。
今回の盆は栗の乾燥材で木取り、ルーターで粗彫りしているので、あえて我谷盆とは言わないでおきます。
粗彫りし乾燥中板が少し沿ったのですがそのまま使います。中央部を深く彫り、見込みを平らに仕上げます。
我谷盆の場合、溝の幅で深さがわかることに気が付きました。これも先人の知恵でしょうか。


この盆は、小料理屋さんで使っていただくので、あまり深い溝にせず少し細めの溝で彫りました。

続けて立ち上がりを丸鑿で彫る。


2日で10枚彫ったら、流石に柔な手に(?)お豆さんが二つできて潰れました。(^_^;

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第69回日本伝統工芸展

2022-09-08 09:27:17 | 木工芸
第69回日本伝統工芸展が開かれます。




東京の本展を皮切りに、来年3月まで全国を巡回します。
京都展は10月12日~14日、京都産業会館ホールで開催されます。

今回は、唐木寄木象嵌小箪笥「棲碧山」 を出品し入選することができました。



パロサントという南米産の木材を使いました。
この緑色を始め象嵌している木の色もすべて自然の木の色です。
自然の木の色の美しさを使って表現したいと思い制作しました。

小箪笥と名付けた所以は、


このようになっています。
会場で実物をご覧いただけましたら幸いです。

初日14日(水)は1日会場にいる予定です。

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