木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

大晦日

2017-12-31 20:15:36 | 木工
今日は大晦日。
2017年が暮れようとしています。
この一年は今までになく忙しい一年でした。
4つの公募展に出品。煎茶関係の工芸展やグループ展が4回。そして「一木一優」展。
その間にいろいろご注文をいただいたり、他の作家さんの個展のお手伝いで箱などの制作もさせていただきました。

作ることの緊張感や楽しさを満喫し、一年間充実した日々を過ごすことができました。
また、煎茶道具の展示会やお茶席を通じ新しいご縁を沢山いただき、煎茶の世界がまた一つ広がった一年でもありました。
お世話になりました皆様に、心よりお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
来年で教職を退き木工に専念して丸10年の節目を迎えます。どんな年になるのか楽しみです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、制作中のお盆が完成しました。

煎茶の先生からの依頼の一文字盆。
楕円の大きめの茶托を5枚乗せられる大きさということで、一般的な一文字盆よりかなり大きくなりました。
欅を使い、ご希望で拭漆で黒めに仕上げました。


もう一枚は大学時代の友人からの依頼のお盆。
お客様にお茶やコーヒー、お菓子などをお出しするのに手頃な大きさのお盆というご注文でした。
漆をしっかり乾かして年明けに納品させていただきます。

では、皆様良いお年をお迎え下さい。

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今年最後の仕事

2017-12-29 21:57:54 | 木工
今年もあと2日。ようやく仕事の目途が立ちました。

こちらは桐箱。収納する作品が固定できるようにしています。
明日納品させていただきます。

そして・・・

十兵衛の杖! 十兵衛の杖とは、「柳生十兵衛が武者修行に出た時に持って行った杖」だそうです。
この鉄芯に木を嵌め込んで直径24~25mmの丸棒にし、それに麻紐を巻いて漆で固めるのだそうです。
以前、陣羽織の衣桁をお作りした名古屋のFさんから、鉄芯は作ってもらったものの木の部分の作り方がわからないので作ってほしいと依頼されました。


厚さ3mmの鉄の細長い板3枚を溶接し、円筒形の端金具がついています。長さは約1.4m。
実物を見ると3枚の鉄板の角度は120度ではない! 一箇所は120度よりだいぶ大きく、他は小さく、角度はバラバラ。


いろいろ考えた末、市販の丸棒を使い、鉄板の角度に合わせて3枚におろす。これしかない。


ちょっと苦労しましたが、何とか収まりました。


太さも、24~25.5mmに収まりました。
Fさんお待たせしました。明日発送致します。

年を越してしまうものもありますが、何とか正月を迎えられそうです。(^_^;

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追い込み

2017-12-28 00:00:59 | 木工
今年もあと4日。年内に納品したい作品に追われる毎日です。

その一つが、煎茶の運び盆。9月の茶の器5人展で注文をいただいたのですが、制作が遅れにおくれてしまいました。


こちらのお盆も。年内に納品させていただこうと頑張ってきましたがここへ来て漆の乾きが遅くなり、年内納品が怪しくなってきました。
そのほかいくつか年内納品したい物があり、年末ぎりぎりまで仕事が続きます。

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今年もあと僅か

2017-12-18 22:04:15 | 木工
久しぶりの更新。「一木一優」展が済めばちょっとゆっくり・・・はまったくできず慌ただしい日々が続いています。
今日は午前中、髙島屋で来年の日本伝統工芸近畿展のエントランス展示の打合せ。


終了後グランドホールで開かれている「民芸の日本」展を見てきました。
柳宗悦が全国各地から蒐集した民芸品をはじめ、全国各地の民芸館の所蔵品を展示。


庶民の生活の中で作られ使われてきた品々ですが、用の美を超えた洗練された形や文様の美しさに感動!
会期中にもう一度時間を取ってゆっくり見たいと思うのですが・・・

さて、仕事の方も年内納品目指して追い込みの毎日が続きます。

9月東京の煎茶五人展で注文をいただいた煎茶立礼卓。
木地が完成しました。


黒漆を塗って風呂へ。風呂が満杯になりました。
同じく五人展で注文をいただいたお盆と共に年内納品を目指します。

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始まりました。

2017-12-01 22:09:17 | 作品展
「一木一優」木工芸・漆展が始まり、開店と同時に多くのお客様にご来場いただきました。


今年のテーマコーナーは、「温故知新」
ギャラリーAには、木工を始めた頃や、木工塾入塾当時の作品を展示しました。


「木工塾」の課題の「隅切り盆」から、テーブル、座卓やスピーカーなどが並んでいます。


今回はテーマにちなんで、今ではほとんど使われなくなった珍しい木工の道具を集めて展示しました。
展示した主な道具は、前挽大鋸や大鋸賀利、片刃鋸、釿、和釘、ぶん回し、組子削り鉋


槍鉋、銑、切鉋、両刃の鉋刃、両刃の鑿、組子削り鉋


下駄用の丸突き鑿 間十能、うづくり、二又向待鑿、底さらい鑿、各種面取り鉋などです。
昔懐かしい道具、普段目にすることができない道具をこの機会に是非ご覧下さい。


10周年を記念して「十周年記念コーナー」も開設し、日常使いできる品物を展示しています。


会場の向かいのロームシアターでは、年末恒例の「吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」が今日から始まりました。
秋の一日どうぞ岡崎界隈へお出かけ下さい。

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