木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

椅子 組立

2016-04-27 21:32:14 | 木工
制作中の椅子の拭漆が完了しました。

作業台に並べ、仕口を養生してあったマスキングテープ等をはずし組み立ての準備です。


組立は座板と前脚の接合から。


続いて後ろ脚。


そして、肘掛けの接合。


背を立てて、


傘木をはめ込みます。
組み立てはこの順番でないと組めません。
逆に言うと、傘木を外さない限り分解できないということです。


4脚の組み立てが完了しました。
座の高さは一番低いところで37cmと39cmですが、背の高さは80cmに統一しました。
糊が乾いたら、脚の先にフェルトを貼ったりして完成です。
Iさん大変お待たせいたしました。
近々納品させていただきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我谷盆賛展~槌一門展へ

2016-04-17 22:40:29 | 作品展
日曜日、京都~大阪と展示会の梯子をしてきました。
まずは、出町柳で待ち合わせて、川口美術ギャラリーで開かれている「我谷盆賛展」へ。


我谷盆といえば、森口信一さんですが、今回は森口さんをはじめとして我谷盆を制作している作家の皆さんの作品が一同に展示されていました。
森口さんとは7年ぶりの再会。
我谷盆に出会ったいきさつや我谷盆にかける情熱など詳しくお聴きしました。


会場に展示されていた古我谷盆には、何ともいえない気品と風格を感じました。


また、黒田辰秋先生の「我谷盆賛」の直筆も展示されていて大変興味深く拝見しました。
森口さんの、「もっと皆さんに我谷盆を作って伝えてほしい」という言葉に、心動かされるものを感じました。

近くの「李青」さんで昼食を済ませ、大阪へ。

淀屋橋のギャラリー「アトリエヒロ」で開かれている「槌一門展」
工芸会でお世話になっている藤嵜一正さんのお弟子さん一門の作品展です。
お弟子さんと言っても多くの皆さんがすでに独立され、各地で活躍されています。
今年の日本伝統工芸近畿支部展で近畿賞を受賞した甲斐孝太郎さんもその一人。
会場に展示されている作品は、どれも力の入ったすばらしいものでした。


アットホームな雰囲気の中で、作品を拝見しながらお話も聞かせていただき、すっかり長居をしてしまいました。
藤嵜さん、みなさんありがとうございました。


展覧会は23日(土)まで開催されています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椅子拭漆 研ぎ

2016-04-15 21:57:13 | 木工
椅子の漆がほぼ乾いたので研ぎにかかりました。

240番の耐水ペーパーで水研ぎです。
まず、座板。
以前はエアーサンダーを使っていたのですが、昨年秋痛めた肘が完全に直りきっていないのでサンダーの重さを避け、手で研ぐことにしました。


前脚 後脚・・・ 


ひたすら研ぎ続けます。


肘掛け・・・


傘木 貫 背板
すべて研ぎ上げるのに丸2日かかりました。
漆を塗って乾かします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岐阜への遠足?

2016-04-13 21:35:08 | 木工
木竹部会員数名の遠足?で早朝より岐阜へ行ってきました。
朝3時に家を出発、途中で落ち合って車に分乗。。
参加者は当初の予定から大幅に減って5名になってしまいました。
目的は・・・

まず平野木材さんの定例市 。会場に着いたのは朝6時。


会場にはたくさんの木材が並んでいました。


午前7時。せりが始まりました。


びっくりするような材がびっくりする値段で競り落とされていきます。


我々のグループでは、唯一Sくんがウエンジを競り落としました。
お弁当をごちそうになり、精算を済ませて、次は岐阜銘木協同組合へ。


ここにも所せましと材が並んでいました。


屋外から

屋内へ


さらに倉庫の中には巨大な板が並べられていました。


道を隔てた空き地にも、原木がたくさん並んでいました。

多くの中からこれはと言う材を選び、お世話いただく銘木やさんに入札を依頼して帰途につきました。
これ以上材は増やさないという決意で行ったのですが、やはり木の魅力には打ち勝てませんでした。
いろいろな材を見て話を聞いて、大変勉強になった楽しい遠足?でした。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椅子の制作 拭漆

2016-04-09 17:35:59 | 木工


鉋削りがおわった材にペーパーを掛け、仮組して問題がないかを確認。


仕口部分をマスキングテープなどで養生して拭漆に備えます。


捨摺1回目。生漆をたっぷり塗り、しっかり吸わせます。


すべて塗り終わると漆風呂がいっぱいになりました。


1回目の捨摺で、400gの生漆を使ってしまいました。
塗りに使った刷毛は、広重の胴摺刷毛Bタイプ。しっかり摺込むことができ、捨摺には最適です。
1週間ほど乾かして研ぎにかかります。

工房の裏の戸をあけて外を眺めると、

平地より少し遅い炭山の桜は、今満開を迎えています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椅子の制作 鉋削り

2016-04-01 21:39:06 | 木工
椅子の制作。部材を曲面に削って仕上げました。

まずは後脚から。主に使うのは内丸の反り台鉋と反り台の小鉋および豆鉋。
この3日間ひたすら削りました。


傘木 削って・・


削って・・・


肘掛け。 削って・・・


削って・・・


削って・・・


背板。6枚合わせて、削って・・・


削って・・・


削って・・・


削って・・・


4脚分、すべて完了!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする