木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

欅座卓その後

2024-04-30 21:57:11 | 木工
制作を続けていた座卓



脚や摺桟、貫の部材も木取りました。



まずは天板をルーターで荒削り。平面を作ると共に、厚さを調整。



その後鉋で削り、厚さを40mmに。
元の厚みが約60mmあったので、約20mmも削ったことになります。
もう少し厚くても良かったのですが、できるだけ軽くしたかったのでこの厚みにしました。
それでも37kgの重さがありました。



摺桟は寄せ蟻で天板に嵌め込みます。



貫や脚には少し丸みを付けたのですが、欅の硬い部分は削り出すのもなかなか大変。
ほぞは大入れほぞ。



ほぞの加工が終わったところで仮組み。OKです。



仕口の加工が全て終了。



仕口の部分をマスキングテープやスチレン版で養生して拭漆に取りかかります。

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茶経の茶

2024-04-30 09:41:10 | 煎茶
先週、奈良の瑞徳舎で行われた、「茶経の茶を感じる」に参加しました。
陸羽の茶を再現されたのは、美風流の中谷美風宗匠。2010年に開催された「平城遷都1300年祭」の天平茶会がそのきっかけだったそうです。茶経に書かれている、といってもそれを読み解き再現するのは長い道のりだったようですが、それを一日で体験させていただくのですから本当に貴重な体験でした。



まずは中谷宗匠からのあいさつと一日の流れの説明から



その後茶園に入りお茶摘み。今回摘む茶葉は、一心一葉。こんな贅沢な茶摘みは他にありません。





摘んだ茶葉はすぐに蒸して、



冷ました後すり鉢で細かく磨り潰し、型に入れて突き固めます。



それを天日に干す。そこまでが午前中の作業でした。



昼食はうつぎの精進弁当。



大変手の込んだお弁当でとても美味しくいただきました。



午後はまず、茶経の講義。茶経をどう読み解き、茶の作り方や道具の復元をしてきたか詳しく解説していただきました。



その後、復元した道具を使い、書かれている手順に沿ってお茶を煎れていただきました。



まずは予め作っておかれた餅茶を炭火で焙ることから。



さらに復元した碾を使って粉に挽き、炉にかけた鍑で湯を沸かして茶を煎れます。



「沫」と「餑」も再現されていました。
新芽だけですから、大変カフェインの強いお茶のはずですが、優しい味で美味しくいただきました。まさに、一碗喉吻潤。



帰る頃には先程の餅茶はすっかり色も変わり、順調に感想が進んでいるようでした。
この後串に刺し、更に2日間炭火を使い時間をかけて焙炉でゆっくり乾かすのですが、この作業は先生にしていただきます。出来上がった餅茶は後日参加者に送っていただきます。

今回の催しには全国から沢山の方が参加されましたがその中に、私の故郷の長野県佐久市から参加されているご夫婦がおられ、びっくり。いろいろお話しをさせていただき今後の交流をお約束したこともうれしい出来事でした。
新緑の大和高原での素晴らしい貴重な一日をありがとうございました。
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座卓の制作

2024-04-19 20:56:05 | 木工
昨年秋に注文をいただきながら遅れている座卓の制作に、昨日よりやっと取り組み始めました。

天板は、欅の一枚板。20年前の2004年に仕入れたものです。
1800mm×900mm×60mmと大きいので重く、一人で扱うのは大変です。
バールとコロを使って倉庫から引きずり出し、やっとの思いで馬に乗せて縦横の寸法に切断。
工房内にどうやって運び込もうかと頭を悩ましていると、
ちょうど良い具合に軽トラを借りたいという助っ人が登場!
工房内に運び込み、作業台に載せるのを手伝ってもらいました。M野さんありがとう!



作業台に載せてみると、20年間横向きに建てかけておいただけなのに、ほとんど動いていません。



今日は、摺桟や脚、貫等部材の木取り。

明日、天板の平面出しから作業が始まります。しばらく力仕事です。

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春蘭

2024-04-11 10:42:46 | その他
春蘭の花が咲きました。
1~2年前に入手したもののほったらかしだったのですが・・・
それが良かったみたいです。






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明日から日本伝統工芸近畿展が始まります。

2024-04-09 19:31:04 | 伝統工芸展
明日からの日本伝統工芸近畿展を前に、今日は作品の陳列に行って来ました。



今回木竹部は作品が少なく、例年より狭いコーナーに陳列。



今回の私の作品は「神代欅寄木象嵌平卓」 

伝統工芸錦旗展は、明日10日(水)から15日(月)まで 京都髙島屋7階グランドホールにて開催されます。

お出かけのついでに是非ご高覧下さい。
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日本伝統工芸近畿展が開催されます。

2024-04-05 10:23:50 | 木工芸
来週水曜日より、日本伝統工芸近畿展が開催されます。

時:4月10日(水)~15日(月)10時~18時(最終日17時)
所:京都高島屋7階グランドホール









お出かけのついでがありましたらご高覧ください。
今回「神代欅寄木象嵌平卓」を出品しています。
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