木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

箪笥 その後

2016-07-31 22:20:25 | 木工


抽斗を制作する材の木取り。前板はタモ、側板、先板、底板は桐をつかいました。
量の多さを見てこれだけの材を使って、ものが入る部分が狭くなってしまうのではといつも思うのです。


仕口を刻み、木釘削り。長短合わせて半日で400本ほど削りました。
計算間違いをし、実際に使ったのはその約半分でしたが・・・。


前板と側板は木釘で打ち付けます。


側板と先板は三枚組接ぎで。下穴はドリルの先に「あらいの錐」を取り付けてみました。これが実に具合が良い。


底板を打ち付け


組み立て完成。


前板の塗装をして、ブビンガの取っ手を付けて・・・


完成しました。Sさん、明後日納品にうかがいます。



こちらは今日お届けした朱塗りの飯椀
煎茶のU先生から、お母様へのプレゼントにと注文をいただいていました。
ずいぶん時間がかかってしまいましたが、喜んでいただけ何よりでした。
先生のお宅では、煎茶道具をいろいろ拝見してお話しをうかがい、大変良い勉強をさせていただきました。
U先生ありがとうございました。

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箪笥

2016-07-23 22:17:59 | 木工
久しぶりの投稿です。
三重県に住む、妻の友人のSさんからの注文で整理箪笥を制作中。

巾700mm、奥行き500mm、高さ1200mm。
どんな材を使うか迷いましたが、重さも考え外側はタモで、内側は桐にしました。
側板と天板の接合は迷った末、隠し蟻に、地板は包み蟻にしました。


これだけ幅の広い板の隠し蟻は、初めてかな?
蟻のほぞとほぞ穴を刻む作業には、先日のワークショップの経験が生きています。


留めは専用の鉋で削って仕上げます。


組み立ては、側板と棚板の接合から。


地板を嵌めて、最後に天板を嵌めます。


うまく収まってくれました。


台輪を付けて外枠が完成。塗装をして、次は抽斗を作ります。
今年になって箪笥は4つ目の制作。と言ってもあとの3つは極小さなものだったのでこの箪笥がものすごく大きく感じます。
来月2日の納品になんとか間に合いそうです。

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仮組

2016-07-09 22:41:19 | 木工

4つの箱の隠し蟻の刻みが完了。小穴を突き、底板を嵌めて仮組。
水を注いでみようかな・・・・・冗談です。^_^;)

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伝統工芸展に向けて

2016-07-08 22:01:54 | 木工
伝統工芸展に出品する予定の作品の制作もいよいよ佳境に入ってきました。

内箱の制作。材は楓の縮み杢
正確に木作りをして仕口の墨付け。


隠し蟻 ほぞを刻み、ほぞ穴を掘ります。


留めを削り


仮組


何度もやっている隠し蟻ですが、先日の須田先生のワークショップで多くの事を学びました。
かなりグレードアップ出来たように思います。
内箱はあと3つ。楽しみながら作っています。

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