木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

書道用文机その後

2014-08-28 22:56:38 | 木工
遅れている書道用文机

天板の木端、木口の仕上げ削り


これで、仕口の加工、仕上げの鉋削りが完了


拭き漆の工程に入る前に、仕口の部分に漆が付かないよう、マスキングテープをはったりスチレン板を埋めて養生。


やっと拭き漆の工程に入りました。たっぷり生漆を吸わせ、数日乾かして研ぎに入ります。


続けて三線。これもお預かりして1ヶ月近くたってしまいました。
今回は、呂色で仕上げでほしいとのこと。


まずは、漆を付けない場所を養生。


かなりきれいに木地をは仕上げられています。
できるだけ形を崩さないように、とのご希望を踏まえ、地付けはせず漆を多くした錆をすり込んで目止めを兼ねて木地固め。
これを何回か繰り返し下地とします。


風呂の中はいっぱいになってしまいました。


もう一つ大仕事。

地元の「炭山自然と文化の会」のからの要請で、獅子頭の漆塗り。
ボランティアのつもりで引き受けましたが、今塗ってあるアクリル塗装をはがし、木地固め、布着せ・・・・
ペーパーで磨いてこの複雑な形のアクリル塗装をはがすだけで気が遠くなりそう・・・大変なことを引き受けてしまいました・・・・

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第61回日本伝統工芸展で新人賞を受賞しました

2014-08-23 19:42:13 | 伝統工芸展
第61回日本伝統工芸展の結果発表があり、「栃拭漆十角飾箱」が日本工芸会新人賞をいただきました。
入選できるかどうかを心配していましたので、「受賞」には本当にびっくりしています。

今日は朝から、電話やメール、facebook等を通じ多くの皆様からお祝いの言葉をいただきました。
今回の結果が、工芸会の木竹部の先輩方や多くの皆様の日頃のご指導や励ましのおかげと改めて感じ、喜びと感謝の気持ちに浸っております。
この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。

なお、「その年で新人賞?」というお言葉もいただいておりますが、日本工芸会新人賞の対象は、「・・・45才以下又は応募5回以下・・・」となっています。
45才は、少し・・・いや、かなり超えてしまっていますが、応募回数は今回で4回目です。
ですから、まだまだ駆け出しですし、課題や勉強したいことばかりです。

今回の受賞を励みにより一層勉強していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


なお、第61回日本伝統工芸展は、9月17日~29日の東京展に始まり、名古屋、京都、大坂、金沢、岡山、松江、高松、仙台、福岡、松山、広島 と全国を巡回致します。

京都展は、10月8日~13日 京都高島屋にて
大阪展は 10月16日~22日 あべのハルカス近鉄百貨店本店および大阪芸大スカイキャンパス にて開催されます。 

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書道用文机

2014-08-19 22:03:15 | 木工
お盆が過ぎ、通常の生活が戻ってきました。
と言っても、お盆の間休んでいたわけではありません。
急な仕事が入り、14日から4日間(正確に言うと10日から)、雨が激しく降っていたのにも気づかず仕事に没頭していました。
でも、教えてもらったことも多く、大変充実した4日間でした。


しばらく止まっていた書道机の制作も昨日から再開。
天板の入り皮に埋木をして、蟻桟を送り


ほぞの加工。


部材に仕上げの鉋を掛けた順に、大入れの穴を掘り・・・・遅れを取り戻すべく、制作を進めなければ・・・。

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芯穴開け機?

2014-08-11 23:13:36 | 木工
角材の木口の中心に穴を開ける。
短い角材なら、木工旋盤を使う、ボール盤や角鑿盤に垂直に立ててあける・・などできますが、長い角材になるとこれらの機械が使えず、なかなかやっかいな作業です。
一本二本なら、何とかドリルを使ってできないことはありませんが、本数が多くなるとそれも大変。
そこで、考えました。


名付けて「芯穴開け機」??
木工旋盤を使って木工用ショートビットを廻し、角材の芯を合わせて保持。


角材を押し込むことで穴を開ける。


角材を乗せるベースの高さをあるものを使って軸と並行に上下し、材の芯とショートビットのセンターがきっちり合うよう微調整できるようにしたのがミソです。
でも、木工用ショートビットってもう少しましなものはないのでしょうか。


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府道通行止め!

2014-08-09 17:45:03 | 炭山
台風による朝からの雨で、ここ炭山にも避難準備情報が出され、昼には自宅からの通勤に使う府道も通行止めの準備に入っているという情報。
今日中にしなければならない仕事があるので、これはえらいこと!と思いながら仕事を続けていると・・・すでに2時には通行止めになってしまった。(>_
志津川の水も濁りがなくなってきた。
これはチャンス。まだ通行止めになっていない林道がありそうなので、暗くならないうちに家に帰ろう!
昼に、FaceBookに記事を載せたら、多くの皆さんのコメントで心配していただき、また、炭山の住民の方からは、「泊まりにおいで」「夕飯食べにおいで」などの温かいお言葉をかけていただきました。(;_;)
本当にありがとうございます。<(_ _)>
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蓮の花が開花

2014-08-07 22:28:34 | その他
ようやく次の蓮の花が開花しました。
前回同じく、Hさんより株をいただいて植えた蓮です。


これは、昨日の朝の写真。つぼみが開きかけました。


そして今朝。見事に開花しました。
今回咲いた蓮は「燭紅蓮」。日本の蓮の中で一番紅が濃いという蓮です。


見慣れた蓮とはまたひと味違う妖艶な美しさですね。

もう一つの蓮も咲く始めました。

こちらの蓮は「原始蓮」。明日の朝にはもっと大きく開くことでしょう。楽しみ!楽しみ!
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京都木工芸研究会「一木一優」研修会

2014-08-05 21:11:56 | 木工
京都木工芸研究「一木一優」の研修会が開かれました。
今回のテーマは、「積層による曲げ木」の実技研修。
7名が参加し、岩城会長の説明を聞きながら実際に曲げ木に取り組みました。


型は、この日のために事前に作り、板もあらかじめ薄く挽いておいたのですぐの曲げ木に取り組みました。
まず、曲げた木が糊で型に付くのを避けるため、型に養生テープを貼ります。


そして、挽いておいた薄板に糊(ボンド)を篦で均一にぬります。
板は8枚重ね、トータルの厚みが20mmになるようにしました。


糊の付いた板を重ねて、


型の中心を合わせて挟み込み


クランプで固定します。


板のずれなどを調整しながら、中心から外側に向かってクランプで締めていきます。


クランプによる締めが完了。これで糊の乾くのを待ちます。
材を水に濡らしていないので、明日には糊が乾き、クランプを外すことができます。
6台の台を使い、全員が実習をした後昼食。


昼食後は、岩城会長が栽培したスイカで一息。
美味しいスイカでおなかいっぱいになりました。


午後は、アイロンによる曲げ木。
材は幅30mm、厚さ15mmのタモ。
しっかり濡らして、アルミホイルで包み、アイロンがけ。
10分ほどアイロンを掛けた後型に沿って圧縮。


ちょっと急なRでしたが見事曲がってくれました。
ただ、外側に少しヒビが入ったので、もう少しアイロンがけの時間を長くし、型を雄型でなく雌型にした方が良かったかもしれません。


実技研修の後は、作品展に向けての作品作りの状況の交流や、情報交換など楽しく歓談しました。
暑い一日でしたが、充実した一日でした。

今年の「一木一優」の木工芸・漆作品展は、例年より1ヶ月遅い、12月5日(金)~8日(月)みやこメッセにて開催されます。
お楽しみに!!

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パソコンが・・・・

2014-08-04 22:25:16 | その他
今日は、「朝からパソコンを使って紹介の文書を作り、その後は、これから制作するものの金物をネットで探して・・・」と予定をして工房へ行き、まず、PCの電源をON!・・・ON!!・・ON!!!・・・つかない!(+_+)


今までも電源が入りにくく、なんとかなだめすかして動かしてきたのですが、この一番必要なときに動かなくなるとは・・・

電源を買いに、京都市内のPCパーツショップまで走らなければならないのか・・・・そこで思いつき、
いつもお世話になっている暁陶房の笹谷さんに電話。「電源のあまっているのない?」「二つほどあるよ!」


早速借りてきました。


取り替えてスイッチを入れると、何事もなかったかのように動き出しました。


これで、予定の仕事もバッチリ♪
炭山というところは何とも便利なところです。(^_^)v

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信州へ

2014-08-03 22:35:01 | 故郷信州にて
伝統工芸展への発送を済ませ、7月28日より、帰省をかねて信州への旅に妻と行ってきました。
今回の一番の目的は、年に一度の実家の庭の草刈りおよび墓掃除・墓参り。
母が亡くなり実家は空き屋状態。人の住んでいない家は、たまに帰って使うのがだんだん難しくなります。
一年に一度帰って掃除をしたり、庭の草を刈ったりしてはいるのですが、これからどうなっていくのか・・・
頭の痛い問題でもあります。

さて、帰省したときの楽しみの一つは、故郷の友人との再開。
特に今回は、小学校から高校まで一緒で一番親しかったM君の家に寄せてもらいました。
M君は山梨県の北杜市に、定年を期に東京より転居。
何年ぶりかの再会で、家に一晩泊めていただき、積もる話は夜の3時半頃まで続きました。


翌朝、部屋の窓からは、南アルプスが一望。雲がなければこの正面に甲斐駒がそびえているのですが・・・

高校を出てから45年の月日が流れ、それぞれ違う人生を歩んでは来ていますが、あの当時と変わらないお互いを確認できたのは実にうれしいことでした。
再会を約束して、ひさしぶりに語り合えた喜びを胸に友人宅をあとにしました。


故郷、佐久穂町の友人宅のすぐ近くの「元気の出る公園」
もちろん昔はありませんでした。

さらに、

その公園の裏では、高速道路とインターチェンジの工事が進んでいました。
田舎の町に高速道路ができるなんて、考えもしなかったことです。
便利にはなるのでしょうが、なにか手放しでは喜べないものも感じてしまうのです。

友に会い、実家の用事を済ませて白馬へ向かいました。


31日は八方池までのトレッキング。
最近はスキーにも来ないので、八方は7~8年ぶりです。


リフトを降りて八方池へ向かう道は長蛇の列。
旅館街ではあまり人を見かけなかったのですが、いったいどこから現れたのでしょうか。




咲き乱れる高山植物と山々を眺めながら、ゆっくり山歩きを楽しみました。


八方池へはこれで2回目。前回は唐松岳への登山の途中で眺めただけですが・・・。
職場の仲間と、まだ小学生だった息子達をつれての登山でしたが、あれから15年も経ってしまいました。


雲の合間から、池越に白馬三山が一瞬でも姿を見せてくれないかと1時間近く眺めていましたが、あきらめ、池を巡って下山しました。

翌日は朝から天気も良く、山も見えるので、車で黒菱まで登ってみました、



山の頂にはすでに雲がわいていましたが、その広がりは何ともいえない美しさでした。
とてもカメラでは捕らえきれません。


スキーで滑り降りたゲレンデの草原で草を食む牛たち。


懐かしく、心洗われるひとときでした。

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書道机

2014-08-02 22:49:39 | 木工
帰省&小旅行から戻り、仕事再開
遅れている書道机の制作に取りかかりました。

まずは木取りをしておいた天板の荒削り。材は幅50cmの欅。
荒削りにはルータを使います。吸塵対策もバッチリ・・・


この方法だと、平面出しと厚さ決めが同時にできます。


ルーターの削り痕が残りますが、これは鉋で削って仕上げます。


こちらは裏。入り皮が少しあります。


表。逆目もほぼ止めました。使った鉋は千代鶴貞秀作の「信濃の秋」 スエーデン鋼です。


一部、枝分かれの硬い部分がありますが、問題ありません。

しかし、この蒸し暑い日の作業はさすがに全身汗でびしょ濡れになりました。

ps.本日メッセージをいただいた瀧澤様。連絡先がわからず返信させていただくことができません。
   メッセージにてメールアドレス等お知らせ下さい。

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