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木工芸・漆・道具
木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)
谷さん、賀來さんと1年ぶりの再開
2024-06-27 11:55:50
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木工
谷進一郎さんが信州からお見えになるということで、朝倉さんから食事会にお誘いいただきました。
集まったメンバーは谷さんの他、宇納さん、賀來さん、大矢さん、朝倉さん、私の6名。
谷さん、賀來さんとは一年ぶり。
宇納さんはFaceBookではお友達になっていましたが、お目にかかるのは初めて。大矢さんも始めてでした。
木工という共通点はありながら、活動や制作している物はそれぞれいろいろですが、各方面で活躍されている皆さん。
話題も多岐に渡り大変楽しく充実した一時でした。
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欅座卓拭漆
2024-05-01 21:44:37
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木工
欅の座卓の捨摺り
天板を漆部屋に一人で運ぶのは無理、と諦め、作業台で捨摺り
他の部材は漆部屋で。硬い胴摺刷毛でしっかり摺り込み
しっかり吸わせた後、余分な漆を篦でとります。
漆風呂に入れて約一週間乾かし研ぎにかかります。
朝からの雨で湿度が上がり乾燥が早いので、夕方には天板をひっくり返し、表も塗れました。
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欅座卓その後
2024-04-30 21:57:11
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木工
制作を続けていた座卓
脚や摺桟、貫の部材も木取りました。
まずは天板をルーターで荒削り。平面を作ると共に、厚さを調整。
その後鉋で削り、厚さを40mmに。
元の厚みが約60mmあったので、約20mmも削ったことになります。
もう少し厚くても良かったのですが、できるだけ軽くしたかったのでこの厚みにしました。
それでも37kgの重さがありました。
摺桟は寄せ蟻で天板に嵌め込みます。
貫や脚には少し丸みを付けたのですが、欅の硬い部分は削り出すのもなかなか大変。
ほぞは大入れほぞ。
ほぞの加工が終わったところで仮組み。OKです。
仕口の加工が全て終了。
仕口の部分をマスキングテープやスチレン版で養生して拭漆に取りかかります。
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座卓の制作
2024-04-19 20:56:05
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木工
昨年秋に注文をいただきながら遅れている座卓の制作に、昨日よりやっと取り組み始めました。
天板は、欅の一枚板。20年前の2004年に仕入れたものです。
1800mm×900mm×60mmと大きいので重く、一人で扱うのは大変です。
バールとコロを使って倉庫から引きずり出し、やっとの思いで馬に乗せて縦横の寸法に切断。
工房内にどうやって運び込もうかと頭を悩ましていると、
ちょうど良い具合に軽トラを借りたいという助っ人が登場!
工房内に運び込み、作業台に載せるのを手伝ってもらいました。M野さんありがとう!
作業台に載せてみると、20年間横向きに建てかけておいただけなのに、ほとんど動いていません。
今日は、摺桟や脚、貫等部材の木取り。
明日、天板の平面出しから作業が始まります。しばらく力仕事です。
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鰹節削り器
2023-12-14 21:58:01
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木工
鰹節削り器を作りました。
妻の姪の夫が板前の修業中。鰹節削り器を作ってプレゼントすることにしました。
本人からの希望もあり、材料は桐。厚さ5分の板を使いました。
今回はちょっと凝って仕口は隠し蟻に。
鰹節削り器を作るのは初めて。構造等はネットで探し参考にさせてもらいました。
抽斗やその他の部材を付けほぼ完成、と思ったが取っ手がない!
刃は、先代千代鶴貞秀作「小烏丸」
実はこの鉋、二代目から鰹節削りにしたら良いといただいたもの。
我が家には鰹節がなかったので、使うこともなかったのですが、やっと日の目をみます。
抽斗の取っ手をネットで探し、取り付けて完成。
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会津へ
2023-11-24 17:11:49
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木工
昨日から会津に来ています。
会津に来たのは初めて。磐梯山が優しく迎えてくれました。
目的は、もちろん会津の桐を訪ねて。
Facebookでお友だちの齋藤さんに会津若松の駅まで迎えに来ていただき、製材所に連れて行っていただきました。
そこで見たのはおびただしい会津桐の材!所内を見せていただきながらいろんなお話しを伺いました。一から桐を育て、桐の事を知り尽くした齋藤さんのお話しは大変勉強になり、再登場さんの桐への想いを強く感じました。特に「良い桐を育てるのは作り手のためじゃない、使ってもらう人に喜んで貰うためだ」という言葉に感銘を受けました。
見せていただいた桐の板は、木味、艶とも最高の、まさにこれぞ会津の桐!でした。
今は建築関係の需要が主とのことですが、こんな材に囲まれて過ごせたらどんなに快適なことでしょう。
桐を育てている山へも連れて行っていただきました。土作りから日々の手入れ、50年先を見つめての大変な作業は桐が好きでなければできないですね。
山から戻る途中で見た夕日の会津盆地はどこか故郷の佐久盆地と似た佇まいでした。
齋藤さん、お世話になり ありがとうございました。本当に至福の一時でした。
今日は東京に戻り、午後から煎茶工芸秀作展の陳列です。
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「珈悦」ハンドル、桐箱
2023-07-29 15:18:58
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木工
その後の制作記事。
まずは、
コーヒー焙煎器「珈悦」
ハンドル
材は手違紫檀(たぶん)。取りあえず10個を納品しました。
握りの部分は、木工旋盤で挽いています。
続いての作業に入る前に
罫引きの刃の研ぎ
これらの罫引き、ノギスの部品を使って、1/20mmと1/50mmまでの正確なけがきができるように、かれこれ15年程前制作したものです。
次は、桐箱の制作
仕口の加工ができ、組み立ての前に
木釘がなくなっていることに気づき
木釘削り
φ3mmの空木の丸棒から削り出します。
残念ながらこのうつぎの丸棒が、もう手に入らなくなってしまいました。(;。;)
そして
落とし戸の桐箱が2つ完成しました。
仕事がちょっと一段落・・でもないけど、明日から信州に帰省し、草刈りと墓参り。
帰って来たら夏の終わりのグループ展に向けての制作が待っています。
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竹中大工道具館へ
2023-07-23 08:45:38
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木工
約一ヶ月ぶりに神戸市の竹中道具館へいって来ました。
今回の目的は、
「技と心」セミナー 「ピラミッドを支えた古代エジプトの木造技術」の受講。
お話しいただいたのは、東日本国際大学 エジプト考古学研究所客員教授の柏木裕之先生
「クフ王第2の太陽の船」の調査に、復元担当として長年携わって来られた先生です
大変興味のある内容で楽しみにしていました。
クフ王の墓の近くから発掘された2つの船の復元を通し明らかになった非常に発達した木造技術.
ほぞやダボ、相欠き、蟻掛け、留めなどのほか、建築で用いられる基本的な継手もすでに使われていました。
石だけで作られていると思っていたピラミッドですが、木材も構造材として使われていたのです。
それらの加工に使われた鋸、釿、斧、鑿などの道具は銅や青銅でつくられており、
その鋸がピラミッド本体の石の加工にも用いられたのです。
特に興味を引かれたのは、船の甲板の板には、鋸で製材したことを示す大鋸目がくっきりと残されていたことです。
私がエジプトの木の文化・木工技術に興味をもったのは約12年前。
東京で開かれていたツタンカーメン展で多くの木工品をみてから。
石の文化が中心だろうと思っていたのに、展示されている作品には、多くの木造品が含まれていたのです。
当時の図録から拾ってみると
脚付きチェスト
肘掛け椅子
カルトゥーシュ型の箱
等々、どれもこれも素晴らしい木工技術が使われ現代の木工家も真っ青?という作品でした。
その後、いろいろ調べて見つけたのは、
木を縦に切る製材用鋸の存在です。
日本では14世紀末から15世紀の前半に製材用の鋸が使われ出し、それまでは打割製材に釿・槍鉋と言うのが通説です。
しかし、正倉院の木工芸品をみるとおよそ内割製材では無理だろうと思われる板が使われているのです。
エジプトではすでに4500年前に使われていた鋸による製材技術が日本に伝わってこなかったのだろうか?
そんな思いを益々強くしたセミナーでした。
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桜は咲き始めましたが・・・
2023-03-24 16:00:23
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木工
工房の裏の桜が咲き始めました。
ここ炭山は宇治市内より遅く、例年4月になって咲き始めるのですが。
一週間以上早い開花です。
ゆっくり花見でもしたいところですが、伝統工芸木竹展の搬入日が迫っています。
桐の共箱も完成し、
輸送の準備もできたのですが・・・肝心の作品の拭漆が・・・😰😰😰
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本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2023-01-14 21:08:25
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木工
今年初めての投稿です。本年もどうぞよろしくお願い致します。
明日は、第52回日本伝統工芸近畿展の搬入日。
昨年末にコロナを発症し、一週間仕事ができなかったので出品が危ぶまれましたが、何とか間に合いました。
搬入準備を済ませ、今日から椅子の制作に取りかかりました。
昨年3月の個展で合計6脚の注文をいただき、1脚は現物。2脚は昨年末に納品させていただきましたが、後3脚が残っていました。
材料はタモ。3脚分を木取るとかなりの量になります。
曲面で構成される部材を組むので、部材の曲線を切る前にほぞやほぞ穴は作っておくのが味噌です。
完成までは長い道のりです。
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伝統工芸・木工芸の世界を知り、独学で指物を学び始めたのは約40年前。現在は煎茶道具や家具などの受注制作の傍ら、日本伝統工芸展や日本煎茶工芸展などに出品する作品の制作を楽しんでいます。
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