木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

パネルが届きました。

2021-09-30 22:43:31 | 伝統工芸展
この5月、コロナのために中止になってしまった、第18回伝統工芸木竹展東京展。
いわば幻の木竹展のために作られたパネルを送っていただきました。


受賞した3つの作品の写真が載っている大きな綺麗なパネルです。

早速工房の正面の壁に掲示しました。


殺風景な工房の壁が美しく彩られました。
これを見ながら制作に励みます!
須田先生、ありがとうございました。
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日本伝統工芸展の地方展が始まります。

2021-09-28 15:49:53 | 伝統工芸展
日本伝統工芸展の東京展が昨日で終了し、地方展が始まります。
地方展は名古屋から始まり、大阪、金沢、京都、岡山、高松、仙台、福岡、広島と巡ります。

名古屋展は明日から始まります。




小生の作品「神代欅唐木寄木飾箱『秋の調べ』」は名古屋展での展示の後
大阪展 10月15日(金)~20日(水) 大阪髙島屋 
金沢展 10月23日(土)~11月3日(水) 石川県立美術館 
京都展 11月 5日(金)~ 7日(日) 京都産業会館ホール
岡山展 11月18日(水)~12月12日(日) 岡山県立美術館
福岡展  2月 2日(水)~ 7日(月) 福岡三越 9階 三越ギャラリー
広島展  2月16日(水)~3月6日(日) 広島県立美術館 
と巡ります。
お近くにお出かけのついでがありましたらご高覧いただければ幸いです。



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唐木卓修理

2021-09-24 09:52:11 | 木工
仏壇の前机を作って欲しいというお話しをいただきました。
今使っているものが大分痛んでしまい、その上奥行きが広すぎてお仏壇の都が閉まらない、ということでした。
拝見した卓はかなり古いもので、接合部の糊が切れ、天板も幅が痩せ大きなすきまが空いていました。
歴史を経てここにあり、部材自体には大きな傷もなくしっかりしているので廃棄するのは忍びなく、修理を提案させていただきました。

早速持ち帰り分解

框や脚は紫檀、天板は縞黒檀、天板の裏には大鋸目が残っています。


外した部材の接合部に残っている膠は、お湯で溶かして拭き取りました。


どうせならと、すべての部材を外してお掃除
奥行きを短くするため、妻手の框を切り詰め仕口を加工。


天板の幅を切り詰め、木端を決り直して框に嵌め
欠損していた摺桟を補充して、留めを接合


脚を立てて、飾の透かしを接合


材の狂いも比較的少なく、何とか組み上がりました。
これでまたしばらくお使いいただけると思います。


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五稜箸

2021-09-20 09:24:44 | 木工

久しぶりに「五稜箸」をつくりました。

今回できたのは全部で26膳。


9月の初めに楓の縮杢の材を使い、鉋で五角形に削り出し


空研ぎはせずに生漆を塗り、良く乾かして水研ぎ。#240からはじめ、#320、#400,#600とくり返し


下地ができた後、生漆を塗って拭き重ね、少し漆層を厚く仕上げます。


黒田乾吉流の拭漆ですが、箸、食器などには向いているように思います。

「五稜箸」という名前は、私の高祖父が勤めていた故郷にある「龍岡城五稜郭」にちなんでつけたものです。
十数年前から作りはじめ、年間100膳近く作ったこともありました。

ちょうど数日前、NHKBSの「心旅」という番組で、火野正平が故郷の町とこの龍岡城五稜郭を訪ねていました。



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伝統工芸展が始まりました。

2021-09-15 09:33:19 | 伝統工芸展
第68回日本伝統工芸展が始まりました。
例年、開会2日目に各部門別に研究会が開催され全国から出品者が集まり、鑑審査にあたった先生方のお話を聞きながら学びあったり、交流を深めあったのが大きな力となってきました。
それが昨年に続き中止となってしまったのは残念です。
展覧会の開催に合わせて、入賞・入選作品が日本工芸会のホームページ上に掲載されました。
ただ、小生の作品の画像が実物と大分色味が違い、色にこだわって作品を作ってきた者としては少し悲しいですね。

それで、搬入前に自分で撮影した画像を掲載します。


              神代欅唐木寄木飾箱「秋の調べ」

展覧会では箱の中をご覧いただけないので、ご覧いただきたいと思います。



コロナ禍の中ですが、もしお出かけのついでがありましたらご高覧ください。


会期 9月15日(水)~9月27日(月) 
    午前10時~午後7時(最終日は午後6時まで)
会場 日本橋三越本店 本館7回催物会場   入場無料

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第68回日本伝統工芸展

2021-09-09 21:00:26 | 伝統工芸展
今年もまた伝統工芸展のシーズンがやってきました。
コロナ禍が続き、「皆様ぜひおいで下さい」と言いにくい状況ですが、お知らせさせていただきます。





今回は、「神代欅唐木寄木飾箱『秋の調べ』」を出品し、入選することができました。
昨年より構想を温め、今年の伝統工芸近畿展や木竹部会展の作品制作を経て作品を完成し、7月下旬に搬入。
8月の鑑審査を経て、この9月15日から展覧会が開催されるのです。
コロナ禍の元で、出品者研究会やレセプションなど今年もなくなってしまいました。
ただ、今年からあたらしい試みとして会場で作品の撮影もできるようになりました。(一部不可の作品もありますが。)
作品は、展覧会が始まる頃になりましたら、こちらからご覧いただくことができます。
お近くにおいでのついでがありましたら、ソーシャルディスタンスを取りながらご覧いただければ幸いです。

なお、関西では、
10月15日(金)~20日(水) 大阪髙島屋7階グランドホール
11月 5日(金)~ 7日(日) 京都産業会館ホール 
にて開催されます。
近づきましたらご案内させていただきます。
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