木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

小刀用桐箱

2010-02-28 23:13:12 | 木工
千代鶴貞秀さん依頼の小刀用桐箱


長短、まとめて制作しました。後は付け印籠を嵌めて、面取りをしてできあがり。
途中の写真を撮るの忘れてしまいました。
桐は好きな素材です。

こちらは栃拭漆重箱

一昨日、やっと拭漆が完成・・・にしました。


内側はクロメ漆の塗り立てにしたかったのですが、刷毛目の問題、ぶつの問題がどうしても残り、胴摺りをかけ、クロメ漆で拭いて仕上げました。

重ねたところは・・・

こんな感じです。
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やくの 木と漆の館

2010-02-23 15:41:30 | 
ハチ高原へ行く途中、福知山市夜久野にある、やくの木と漆の館に寄っていきました。
ここは、ブログ「樹樹日記」のfagus06さんのサイトで知り、一度行ってみたいと思っていた所です。


入り口を入ると、いろいろな樹木の柱と漆の掻き殻。


ショップには、様々な漆製品が並べられていました。

スタッフの高橋さんにいろいろお話をお聞きし、案内していただきました。


資料室には、漆掻きや精製に使う道具や、丹波漆を使った作品、パネルが展示されていました。


人間国宝の村山明さんの制作の様子の写真パネルや、


拭き漆の工程も展示されていました。
この拭き漆の工程表、印刷された物は持っていますが、手板が付いたパネルは初めて見ました。

次に工房も見学させていただきました。

ここには、案内していただいた高橋さんのように漆芸の専門家が常勤され、体験教室を行っています。
お手軽な色漆を用いた絵付け体験の他、拭き漆や塗りの工程を一通り体験できる通常体験。
さらに、年間通じて蒔絵や金継ぎが学べる教室、希望に応じて学べる特別教室などいろいろな取り組みをされています。


この方も、週に数日ここに通い漆絵の制作に取り組まれていました。


見せていただいた漆風呂の中は個性的な作品でいっぱい。

漆をもっと身近なものとして使うとともに、制作にも挑戦してほしい、といろんな工夫をされているのが印象的でした。
いろいろ勉強させていただきました。
こんな施設がもっといろんな地域にあり、高橋さんのようなスタッフがおられたら、日本の漆の将来は大きく開け、人々の生活ももっと豊かになるのに・・・とつくづく思いました。

高橋さんからは、丹波漆の現状についてもいろいろ教えていただきました。
今から20年以上前、ここで漆のシンポジウムが開かれた時に漆掻きを見学した漆畑はその後荒れ、
現在漆を掻いておられる方もごくわずかになってしまったと聞きびっくり、将来に不安を覚えました。

そんな中ですが、ここでは毎年地元の小学生たちが、学校の授業の一環として漆絵の体験学習に取り組んでいます。
そして、漆絵の体験の前には、実際に漆掻きの様子を見学し、話を聞いて漆についても学ぶというすばらしい取り組みがなされているのです。

子どもたちの作品も見せていただきました。

一度荒れた漆畑には、この館が造られた時期に改めて植栽された漆が育ちつつあるそうです。
将来、この子どもたちの中から、漆に興味を持つ子がきっと育っていくでしょうし、何より「もっと漆を身近なものに」と情熱を傾ける高橋さんたちの存在が、丹波漆の将来をきっと切り開いていってくれると確信し、木と漆の館を後にしました。
高橋さんありがとうございました。
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ハチ高原

2010-02-22 23:07:36 | スキー

初めて、ハチ高原へ行って来ました。

この時期のハチ高原といえば、もちろんスキー。
この日(21日)ハチ高原では、第42階京都府知事杯争奪クラブ対抗スキー大会が開かれました。
大会は京都府下のスキークラブ間の交流も兼ねた行事で、小学生から参加でき、年齢による部門ごとにタイムを競う大回転競技です。
所属するクラブからは3名が参加しました。


レースは、このリフト沿いのコースで行われました。


スタート地点から。

参加は5年ぶり3回目。日頃ポール練習などしたことはないので、まさに、「参加することに意義あり」です。


転倒することなくゴールできました。
妻からは「年を考えて・・・。」と言われますが・・・


宿舎で相部屋になったOさんは、68歳とお聞きしびっくり。
私の家のすぐ近くでお店をされていることがわかり、またびっくり。
さらにさらに、やはり同室になったUさんは、実に75歳!
各地で行われるマスターズレースに転戦しておられとのことでした。


70歳代の人も6人くらい参加され、70歳代とはとても思えない元気な滑りをされていました。

前の職場の同僚の先生やその所属するクラブの方々とも久しぶりにお会し、また、新しい方とも交流でき、スキーと共に楽しめた一日でした。

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姫重 朱塗り

2010-02-19 17:46:08 | 
文化財漆協会展に出品した欅の姫重。内側を朱塗りにすることにしました。


#1500の耐水ペーパーで、ブツがとれる程度に軽く研ぎ、


以前調合してあった朱漆を塗りました。


隅のあるものに、薄く、均一に塗るのはなかなか難しいですが、塗り上がった朱の艶にはぞくっとする美しさがあります。
ただ、この色と艶のままで乾いてはくれないのですが・・・。

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栃重箱 その後

2010-02-17 22:00:16 | 木工


捨て摺り、研ぎが完了
今回は、しっかり漆を吸い込ませ、良く乾かしてから研ぐ、これを繰り返してきました。
どのように上がるか、とても楽しみです。
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シニアデイ

2010-02-16 21:02:28 | スキー

毎週火曜日は、滋賀県の国境スキー場のシニアデイ
リフト一日券が、シニア料金の半額(なんと1600円!)になる日です。
昨年から一度行きたいと思いつつなかなか実現しませんでしたが、週末のクラブ対抗の足慣らしを兼ねて朝から行って来ました。


国境スキー場に行ったのは、15~6年ぶり。コースはほとんど変わっていませんがリフトは掛け換えられていました。
スキー場に着くと雨。しばらく待つと雨も上がったので早速ゲレンデへ。


平日のローカルなスキー場は、まさにプライベートゲレンデ。
回りを気にせずすべれます。


こちらのゲレンデもガラガラ。遠くに見えるスキー場は敦賀国際スキー場。

こんなに人の少ない中で、知り合いの方にお会いしました。

「ガンガンすべる年配(失礼)の方がおられるなぁ」とリフトの上から眺めていましたが、
それがなんと、一昨年12月の退教「文化の集い」でお世話になったSさんとTさん。
仲間の方とこられたそうです。
来年の志賀高原ツアー、是非ご一緒したいですね。


昼過ぎからは雪が降り出しました。
板の調子もまずまずつかめたので、早めに引き上げました。


京都から約1時間半。なかなか良いですよ。

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ミニお雛様

2010-02-12 22:13:27 | 木工


高さ約5cmのかわいいお雛様。
炭山の暁陶房の笹谷さんの作です。
神代欅で簡単な台と屏風を作ってみました。屏風には金箔を貼りました。
お世話になった方へのプレゼントに使わせていただきます。
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プレーナー改造

2010-02-11 22:33:28 | 道具
以前よりプレーナーの材料送りのスピードを遅くしたいと思っていましたが、良い方法が見つからず、いつもお世話になっているワタナベ機械さんに相談しました。
インバータを使う方法を教えてもらい、早速インバータを注文しました。


元々はここに運転スイッチと、速度の2段切り替えスイッチが付いていました。
ここにスイッチとインバータを付けることにしました。


いろいろ考え、良い方法が見つかりました。
スイッチの付いていた元のパネルをはずし、3mmのアルミ板で長いパネルを作り、取り換えました。
コードを外に出すために、本体の鋳物にΦ18の穴も開けました。
何とか取り付け・配線ができ、試運転もOK。材料送りのスピードの変速も思い通りできました。


装着完了。
材料送りを遅くすると、逆目が立つのを押さえることができるのです。
機械は古いですがまだまだ使えます。

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文化財漆協会会員展

2010-02-09 22:20:02 | 
文化財漆協会展に初出品したのを機に、昨日より東京へ行って来ました。


今回の東京行きのもう一つの目的は、アラン・ウエストさんのアトリエをお伺いすること。


今、静かなブーム?になっている「谷根千」、その谷中の一画にあります。

久しぶりにお会いし、いろいろお話をおうかがいしました。
その中で、顔料のベンガラの良い物は毎日水を換えて100年かけて作られる、というお話などとても興味深いお話を聞かせていただきました。
奥さんも交え、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

その後、近くに江戸指物を置いているお店がある。ということで案内していただきました。


谷中はお寺の多い町。その一つで、アランさんお気に入りの彫刻のある瑞輪寺に途中立ち寄りました。
玉で遊んでいる愛嬌たっぷりの親子の竜が、見事に彫られていました。

案内していただいた先は、「谷中木楽庵(きがくあん)」
本当は定休日だったのですが、オーナーとお友達のアランさんの奥さんがお願いしてくださり、開けて見せていただくことができました。
所狭しと並べられた江戸指物の作品をじっくり見せていただき、とても勉強になりました。
3月13日からは江戸指物展2010がここ「木楽庵」で開かれます。


今日は、日本橋三越本店で開かれていた、日本文化財漆協会の会員漆芸展へ。

木だけでなく、乾漆や竹、陶器などを生地にして作られた100点以上の漆芸の作品が展示されていました。
技法、仕上げ、色合いも様々で、漆という素材の豊かさを感じました。
拭漆だけでなく、漆やいろいろな塗りの勉強をもっとしたい、という思いを更に強くしました。


会場の一画には、漆の精製や、塗りの技法、使われる道具なども展示されていました。



私の従妹夫妻やお世話になっている親戚、大学時代の友人なども来てくだり、とても楽しくお話させていただきました
忙しい中、本当にありがとうございました。
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欅座卓 完成

2010-02-07 22:24:14 | 木工
朝起きて外を見ると、屋根の上には3cmほどの雪が積もっていました。


工房のある炭山への道も雪道に。


炭山の積雪はそれほどではありませんでしたが、朝日に輝いてきれいでした。


昨年から四苦八苦していた欅の座卓の天板がやっと仕上がり、組み立てにかかりました。

仕口のマスキングテープを剥がし、まず、送り蟻を嵌めました。
天板と蟻桟それぞれ湿度変化の異なる場所に置いておいたので、材の痩せや反りを心配していましたが、問題なく、ホッ!


脚や貫もマスキングテープをはずし、


接着剤を付けて組み立てました。


これで完成。野沢パトロールさん、大変大変お待たせして、本当に申し訳けありませんでした。

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