煎茶の茶道家のHさんから箱手前に使う茶箱の依頼を受けました。
良い桑の木が見つかったので制作に取りかかりました。
箱の仕口には「隠し蟻」を使います。「隠し蟻」というのは、正しくは「留形隠し蟻組接ぎ」といい、ちょっと複雑ですが、丈夫な接合方法です。
まず、両方の板の接合部分の内側を3mm程度残して直角に欠き取ります。
長手の板に蟻ほぞの墨付けをして、まず鑿(のみ)で直角に掘ります。
欠き取った穴を蟻型(台形に)します。
蟻ほぞが完成。
これを妻手(短い方の)の板に乗せ、よくとがらせた鉛筆でほぞ穴の墨を付けます。
ほぞ穴は、初めに導突き鋸で、墨線に沿って切り込みを入れます。
このとき、線のやや内側に鋸を入れるのがポイントです。
そして鑿で掘ります。鑿は鎬(しのぎ)鑿を使います。
掘り終わりはこうなります。
次は留(45度)の加工
留木口台、際鉋、のみを使って、蟻ほぞの両端とほぞの下側部分の留(45度)を削ります。
これで完成。どう組み合うかわかりますね。
仮組をしてみます。
良さそうですね。
加工に使った鑿(のみ) 幅は1分半(4.5m)から2分(6mm)です。
次は、蓋の加工。蓋はもっと細かくなります。
使った鑿も、1分と1分半です。
仕口がぴたっと合ってくれると実に気分爽快です。
え、合わなかったら・・って。そのときはもー、最悪!
・・・実は、蓋の板は、厚みの墨付けを板の表にしてしまい、線が残ってしまったのでやり直しなのです・・・。
次は、箱の身と蓋のかみ合わせの野籠(段欠き)や底板や天板の入る小穴(溝)の作里(しゃく)りです。
良い桑の木が見つかったので制作に取りかかりました。
箱の仕口には「隠し蟻」を使います。「隠し蟻」というのは、正しくは「留形隠し蟻組接ぎ」といい、ちょっと複雑ですが、丈夫な接合方法です。
まず、両方の板の接合部分の内側を3mm程度残して直角に欠き取ります。
長手の板に蟻ほぞの墨付けをして、まず鑿(のみ)で直角に掘ります。
欠き取った穴を蟻型(台形に)します。
蟻ほぞが完成。
これを妻手(短い方の)の板に乗せ、よくとがらせた鉛筆でほぞ穴の墨を付けます。
ほぞ穴は、初めに導突き鋸で、墨線に沿って切り込みを入れます。
このとき、線のやや内側に鋸を入れるのがポイントです。
そして鑿で掘ります。鑿は鎬(しのぎ)鑿を使います。
掘り終わりはこうなります。
次は留(45度)の加工
留木口台、際鉋、のみを使って、蟻ほぞの両端とほぞの下側部分の留(45度)を削ります。
これで完成。どう組み合うかわかりますね。
仮組をしてみます。
良さそうですね。
加工に使った鑿(のみ) 幅は1分半(4.5m)から2分(6mm)です。
次は、蓋の加工。蓋はもっと細かくなります。
使った鑿も、1分と1分半です。
仕口がぴたっと合ってくれると実に気分爽快です。
え、合わなかったら・・って。そのときはもー、最悪!
・・・実は、蓋の板は、厚みの墨付けを板の表にしてしまい、線が残ってしまったのでやり直しなのです・・・。
次は、箱の身と蓋のかみ合わせの野籠(段欠き)や底板や天板の入る小穴(溝)の作里(しゃく)りです。