木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

日吉大社献茶祭

2016-10-30 09:47:35 | 煎茶
滋賀県大津市の日吉大社で黄檗賣茶流献茶祭があり、参列させていただきました。

献茶祭が行われた日吉大社東本宮


黄檗賣茶流中澤若宗匠による厳かな御献茶。
御献茶には、今年5月の茶摘祭若宗匠自ら摘まれたお茶が使われました。


献茶祭の後、境内の日吉会館で中井霜仙先生席主のお茶席が設けられ、お話しをうかがいながらおいしい啜り茶をいただきました。


この日は滋賀県に木枯らし1号が吹いた寒い日でした。
境内の紅葉も一部色づき始めていました。

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栃拭漆小箱

2016-10-28 21:32:36 | 木工
作品展に向けての制作と並行し、注文品の制作も進めています。
これは栃の小箱

蓋部の隠し蟻の刻み。大きさは21cm×14cm×8cm、厚5mm、栃の虎斑杢板です。


天板の裏透き。


蓋の刻みが完了。


仮組


組み立てて甲盛りと、面を取ります。


蓋は拭漆で仕上げます。

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我谷盆(煎茶手前盆)

2016-10-26 21:31:34 | 木工
11月末の展示会に向けての作品制作その第1弾
前にも作った我谷盆。煎茶の手前盆として使います。

材は栗の板。丸鑿で粗彫り。


箱鑿でほぼ平らに深さを揃えます。この箱鑿、京鍛冶今井義延作です。


お盆の見込みを丸鑿で彫り揃えます。
今回彫ってみて、我谷盆独特のこの鑿跡は単なる装飾ではなく、見込みを平らに仕上げるために大変有効な彫り方であることに気が付きました。
昔、あまり道具もない中で見つけ出された必然性をもった彫り方なのではないかと思われます。


表が彫り終わりました。


お盆の安定を良くするため、裏にも彫り目を入れました。


回りは鉋で仕上げ、縁に手擦れ面を施して


1枚彫り終わりました。
あともう一枚彫ります。

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翠の煎茶会へ

2016-10-24 21:21:16 | 煎茶
伝統工芸展と木竹部会展が終わってホッとする間もなく、11月末から12月にかけて続く3つの展覧会に向けての制作の日々が続いています。
そんな中、昨日は仕事を休み、滋賀県の土山へ。

行き先は、甲賀土山伝馬館。

ここで開かれた、「翠の煎茶会」に社中の皆さんと行ってきました。


少し時間があったので、街道筋を散策。

「坂は照る照る鈴鹿は曇るあいの土山雨が降る・・・」と歌われた土山宿。本陣跡など昔の街並が残されています。

この煎茶会の席主は、お世話になっている、黄檗賣茶流総師範の光珠庵友苑先生。

一席と二席の間には森のラララさんのコカリナ演奏がありました。
コカリナの演奏は始めて聴きましたが、柔らかな澄んだ音色に聞き惚れました。


お茶はすすり茶。地元土山のお茶と言うことでしたが、お手前を拝見しながらとても美味しくいただきました。
お手前では小生のお納めした建水や一文字盆も使っていただいていました。
友苑先生ありがとうございました。

お席が済み、昼食は信楽まで足を伸ばしました。
昼食後信楽のGALLERY陶園で開かれている神﨑秀策作陶展に寄せてもらいました。

神崎さんは工芸会の陶芸部会で活躍する若手作家。
信楽焼独特の肌合いがとても美しかったです。

大津で社中の皆さんとお別れして京都にもどりその足で護王神社会館の「こつこつ会 佛像と各種木彫展」へ

この童子像他を出品しているYさんに案内をいただきました。閉場1時間前に会場に到着。
駆け足で作品を拝見しました。
仏像彫刻を始めて3年余のYさん。毎年その技の進歩に感心しています。

秋の気配にふれながら、いろいろ楽しめた秋の一日でした。
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日本伝統工芸展京都展終わる

2016-10-17 22:24:30 | 伝統工芸展
日本伝統工芸展京都展が終わりました。
遅くなりましたが、今回の出品作です。



蓋を開けると中は両面からの抽斗になっています。


撤収も無事終わり、作品は梱包されて次の会場へ向かいます。
次の展覧会は、10月28日(金)から11月6日(日)まで金沢市の石川県立美術館で開催されます。
その後引き続いて展覧会は全国を回りますが、私の作品は、金沢、松江、福岡、大阪、広島の会場で展示されます。
詳しくは、こちらをご覧下さい。

期間中多くの皆様にご来場いただき、本当にありがとうございました。
なお、大丸京都店で開催中の木竹工部会展は明日18日(火)17時まで開催されています。

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伝統工芸展、木竹工部会展が始まりました。

2016-10-13 21:34:49 | 伝統工芸展
昨日より、日本伝統工芸近畿展京都展が始まりました。

会場は初日よりたくさんのお客様で賑わっています。


大丸京都店では木竹工部会展も始まりました。


日本工芸会近畿支部木竹工部会員の力作が並びます。



多くの皆様のご来場をお待ちしております。


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小箪笥の制作

2016-10-07 22:01:31 | 木工
木竹工部会展が目前に迫り、出品作品の制作に追われています。

その一つ。薬小箪笥。一週間分の薬を分けて入れるための小箪笥。材は献保梨。仮組が完了。


糊をつけて組み立て。


圧着にはセロテープを使います。


抽斗は前板以外は桐を使いました。卯木を削ること約200本。


木釘で止めるので勝負は早い。それでも9つの抽斗を組むには結構時間がかかります。


最後の抽斗ができました。


塗装をして完成です。何とか間に合いました。
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木竹工部会展のおしらせ

2016-10-04 21:35:54 | 木工
日本工芸会近畿支部木竹工部会展のお知らせです。



会期10月12日(水)~18日(火)
時間 午前10時~午後8時(最終日は午後5時まで)
会場 大丸京都店6階美術画廊です。

伝統工芸展京都店のついでにお立ち寄り下さい。
小生12日午後14時~当番で会場におります。

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日本伝統工芸展京都展

2016-10-03 21:21:31 | 伝統工芸展
日本伝統工芸展の京都展が12日から始まります。

期日は10月12日(水)~17日(月)
会場は京都髙島屋7階グランドホールです。


厳正な鑑査で選ばれた入選作品の内近畿の作家の作品を中心に290余点が展示されます。
是非ご覧いただきたいと思います。

なお私は10月14日の午後、当番で会場におります。

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月見の煎茶会

2016-10-01 23:27:16 | 煎茶
今日は恒例の月見の煎茶会が黄檗山万福寺で開かれ、いつもお世話になっているHさんご夫婦と参加しました。


今年は、黄檗賣茶流が献茶を担当し、茶席は有声軒で開かれました。


雨の心配から急遽室内での茶席になったということで、ちょっと狭かったですが、その分間近でお手前を拝見することができました。

2席目は法堂内の美風流のお席へ。
扉を閉め、蝋燭の明かりの中で法堂にふさわしい、今までになく大変趣向をこらした茶席でとても楽しめました。

文人らしいチークの木を使った設えも良かったです。

三席目に二条流のお席に入らせていただいた後、献茶式を拝見。

夕闇が迫る中で厳かに献茶式が始まりました。


ちょっと遠かったですが、家元のお手前もじっくり拝見しました。

ゆったりと時間が流れ、久しぶりにゆっくりした時間を楽しむことができました。
Hさんお疲れさまでした。

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