木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

飾り棚 完成

2012-01-31 20:56:45 | 木工

飾り棚の組立が完了しました。



塗装は、蜜蝋ワックスで仕上げます。
京都らしい雰囲気が少しは出せたでしょうか。
この飾り棚は、4月の上旬に東京で開催する事になった、千葉の狩野進さんとの二人展で展示させていただきます。

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飾り棚 仕上げ削り

2012-01-30 21:50:03 | 木工

柱はつなげて鉋を掛けます。ほぞを少し太くしすぎましたが、ほぞが許す限り柱を細く削りました。



面を取り、わずかに胴張りに仕上げました。



棚板もバランスを見ながら薄くし、天板は中央部を薄く透きました。



欄干を付けて仮組みです。


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飾り棚

2012-01-27 22:36:00 | 木工
図面は一応描いてはいるのですが、棚板のバランスが気になり、
端材でいろいろな長さの柱を作り棚板を乗せて確認してみました。


柱の長さを少しずつ変えて、



あっちから見たり・・・



こっちから見たり・・・・



決まったところで、柱のほぞの加工。



棚板のほぞ穴も開けました。



ここで一度仮組み



柱の高さの調整が少し必要ですが、最終的な微調整は棚板の仕上げをしてから。
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黄檗飾り棚

2012-01-26 22:38:06 | 木工
漆の乾く間に次の制作に取りかかります。
次は黄檗そば猪口飾り棚。

木作りの済んだ部材。



こちらは棚板類。



柱の墨付けが済み、明日は刻みです。

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水差しの蓋

2012-01-25 21:51:01 | 木工
昨年注文をいただきながらなかなか取りかかれなかった水差しの蓋の制作に取りかかりました。
Kさん、遅れていまして申し訳ありません。


材料は良く乾燥した檜の柾目板。
形を取って、裏透きを鉋で取ります。



水差しの縁の形状に合わせ、段欠きの墨を付けます。



鋸で挽き、



水差しの縁に合わせて、鑿や鉋で仕上げます。こんな時豆際鉋が大変重宝します。



取っ手を差す穴を開けて、甲盛りを削ります。



縁の厚みや甲盛りの取り具合は水差しに載せて見ながら決めていきます。

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五稜箸の制作

2012-01-24 20:57:32 | 木工
注文をいただいている五稜箸の制作に取りかかりました。


木取りをして動きを見ていた楓の材、まず一面を削ります。



続いて2面、3面。



乾燥している間に反りが出た材は、反りを取りながら削ります。



4面、5面の削りが完了。ここまでの削りの中で反りを取り、逆目を押さえます。
削りやすいよう台に乗せて削りますが、削る加減は勘を働かせながら調整して仕上げます。
この数年で300膳程削って来ましたが、ようやく最近ほぼ同じように削れるようになりました。



最後に削り台の上で、五角形を保ちながら先だけ細く削って仕上げます。



先まで直線的に細くしていくと腰の弱い箸になってしまいます。
日常使い耐える強さを持たせるためにこの形状にしました。



鉋削りが完了。一日中削り通し、二日と少しかかりました。
頭部はサンダーで極浅い五角錐に削って仕上げますが、先は漆を良く吸わせるためこのままで漆をかけます。



生漆をたっぷり吸わせ、余分な漆はヘラでとります。



漆風呂に入れてしっかり乾燥させ、研ぎにかかります。


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みつける小さな灯り展

2012-01-23 21:06:38 | その他
木工仲間の柳原さん(「studio木壺」)の「みつける小さな灯り展」に行って来ました。



会場は寺町押小路角の「菊屋雑貨店」


いろいろな作品や雑貨が並べられている店内



その奧のスペースに、お友達のアクセサリー作家さんの真鍮のアクセサリーと一緒に展示されていました。



テーブルの上にはかわいい木の街。新しい建物も加わっていました。



壁には押しピンで止められるミニ飾り棚。これがなかなか人気なようです。



写真では見にくいですが枝からいろいろな真鍮のアクセサリーが下がっていました。

この展示会は1月30日(水)まで開かれています。興味のある方は是非どうぞ。
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神代杉小箱完成

2012-01-20 21:23:41 | 木工

制作中の神代杉の小箱が完成しました。



蓋を取ったところ。



身は二段の重ねになっています。

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神代杉小箱

2012-01-17 21:54:25 | 木工
遅れていた神代杉の小箱の制作に取りかかりました。


板に鉋を掛けて、木取り


写真を撮るのを忘れたので、途中省略・・・

身の仮組み。隠し蟻にせず、雇い核接ぎにしました。板の厚みは4.5mmです。



身は二段重ねになります。



蓋の側板。こちらも雇い核。



蓋の天板の裏は四方反りの豆鉋で削って透き取ります。



蓋の仕口の刻みが完了。
爪がちょっと当たっただけで傷がつくやわらかい材なので、細心の注意を払いながら神経を集中しての作業が続きます。



蓋の組み立て。糊が乾くまでセロテープの弾力を利用して押さえます。


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町家発ほんまもん 新春初削り

2012-01-16 22:57:50 | 木工
昨日、町家発ほんまもん新春初削りに行ってきました。
一昨年に参加して以来、2年ぶりです。


午後の講演の講師の山本文義氏の大鉋による初削りで始まりました。
この幅の鉋で、この鉋屑を出すのですからすごいですね。



会場の一画には、復活を目指して製作が始まった製作途中の布袋山が建てられました。
ほんまもんの会の大工さんがかかわっておられるそうです。



午前中は参加者による「初削り」
削り台の上にはたくさんの鉋が並べられていました。
小生は今回は見学のみの参加。素晴らし鉋や削りを見学させてもらいました。


午後からは山本さんの講演と実演。

あくまで薄削りのための研ぎ方とした上で、これまで良かれとされていた研ぎ方の問題点にメスを入れ、
その問題点を解決する画期的な方法を考案されました。



実演では、途中の鉋の状態を見せてもらいながら、その捨て金を設定して研ぐ方法を詳しく解説していただきました。
その方法は極めて理屈に叶った方法で、実際に削った鉋屑の状態を見ても従来のものとは次元の違うものといっても過言ではありませんでした。
「あくまで薄削り用・・」と言っておられましたが、日々の仕事の中に応用する価値は十分あると思いました。



その他、環境の変化にもほとんど狂わない台も考案され、その製作過程の見本も見せていただきました。
その徹底した姿勢には頭がさがる思いがし、本当に良い勉強をさせてもらいました。
山本さん、町家発ほんまもんのスタッフの皆さん。ありがとうございました。

元職場の同僚とも久しぶりにお会いできたのもうれしかったです。
コメント (2)
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