木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

日月下茶会

2013-08-31 21:28:06 | その他
黄檗賣茶流師範会主催の日月下茶会に行って来ました。

会場は、伏見桃山御陵にほど近い「日月下」
2年ほど前に改修され現在の佇まいになったそうです。


玄関を入ると正面に卍崩しの戸


こちらが「日月下」の入り口。


受付には茶箱の上にきれいな花が生けられていました。


この空間も素晴らしい雰囲気でした。


涼しげな設えの茶席。今日のお手前は氷のお手前。
茶碗一杯の氷に注がれた玉露の味と香りはまた格別でした。
席主の吉村さんの伏見の歴史のお話しも、大変興味深くうかがいました。


お菓子は、和久伝の「希水」。これも今の季節にぴったりでした。


お茶席の後のおしのぎは、雄琴清元のちらし寿司。
贅沢な一時を過ごすことができました。 
10月5日(土)には、宇治の黄檗山萬福寺にて「月見の煎茶会」が開かれます。
このお茶会はどなたでも気軽に参加できます。
詳しくは、こちらまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「一木一優」作品展にむけて

2013-08-29 23:47:56 | 木工
京都木工芸同好会「一木一優」の作品展に向けて、テーマコーナーの作品に取りかかりました。
今年のテーマは、「素材を生かして~木と鉄、石、紙・・・」
つまり、木と他素材を組み合わせたり、それぞれの素材を生かした作品を制作しようというわけです。


今回、テーマに沿って、会員全員が縦・横30cm、高さ5cmの作品を持ち寄り、
それを18個合わせて天板にして一つのテーブルを共同で制作します。
この2個が小生の課題。枠内を他素材を使って埋め、テーブルの天板として使えるようにします。
さて、中に何を入れようか・・・・アイデア勝負です。


これはそのテーブルの脚の1本。
どこかで見たような穴が・・・。

このテーブルが完成すれば、今までだれも見たこともないテーブルが完成・・・するはずです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

欅座卓納品

2013-08-25 18:43:53 | 木工
完成した欅の座卓を納品させていただきました。


Tさん宅の玄関を入ると正面に四方卓子。


5年ほど前にお納めした黄蘗造の四方卓子です。


今回お納めした欅拭漆座卓。
その向に見えるのは、栗の座卓。


幅80cm以上ある栗の一枚板で制作したものです。
2004年にお納めしましたので、もう9年になりますが、天板の反りもほとんどなく安心しました。
大切に使っていただいてうれしいかぎりです。
Tさん、本当にありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伝統工芸展の結果

2013-08-22 21:56:05 | 木工
伝統工芸展の入選通知が届きました。


これも、工芸会の先輩方をはじめとして皆様にいろいろご指導・ご支援いただいたおかげです。
作品名は、栃蘇芳染拭漆飾筥「Utah回想」 Utahの印象がうまく表現できたでしょうか・・・


話は変わって、欅の座卓が完成しました。

組み立て前。





Tさん、日曜日に納品させていただきます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Utah(ユタ)Ski紀行 最終回 SOLT LAKE CITY

2013-08-21 21:38:45 | スキー
今回の旅で一番長く滞在したのはソルトレークシティ

私がこの町の名前を知ったのは、1958年長野県の松本市とソルトレークシティが姉妹提携を結んだ頃にさかのぼります。
その頃町内のバス旅行で松本へ行った時に知り、なぜか深く印象に残っていたのです。
こうして訪れることになるとは夢にも思っていませんでしたが・・・。


ソルトレークシティと言えば、モルモン教の中心地。
その寺院にスキーの帰りに訪れてみました。




美しい寺院の姿は深く心に残りました。




街並みも落ち着いていて、行き交う人々の表情も大変穏やかに感じました。


ここは中心街にあるショッピングモール。至る所に噴水がみられました。


夕暮れの、灯りがともった寺院がまた美しい。


翌日は別のアウトレットモールへ。

左奥に見える大きな建物は、駅庁舎を移築した物らしい。


広場に中心には大きな噴水が。我々もコーヒーなんぞ飲みながら、噴水を眺めてのんびりと・・・


すると音楽が始まり、それに合わせて噴水が踊り出しました。そして子ども達も・・・


季節外れの暖かさ、とは言えまだ3月の夕方・・・。
頭からずぶ濡れ・・・。そんな子ども達を笑って見ているお母さん達・・・。
しばらく遊ぶと、顔だけ拭いて、何事もなかったかのようにショッピングモールに消えていきました・・・。
本当に、楽しい、楽しい街角の風景でした。

こうして、9日間の旅はあっという間に終わってしまいました。
何もかもが素晴らしい経験でした。
この旅の何から何までお世話いただいたS氏に、唯々感謝、感謝です。

この度の中で感動したユタの大自然、赤い大地とテーブルマウンテン、ZION国立公園の切り立つ岩山、そしてソルトレークシティダウンタウンの街並み。
その印象を心に描きながら作品を制作し、「Utah回想」と名前を付けました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天目台錆付け

2013-08-19 21:42:39 | 
制作中の天目台。地がしっかり乾いたので錆を付けました。

丸いものにヘラで錆を付けるのはなかなか難しいですが、少しずつ慣れてきました。



今日は、酸漿の外側と、羽の外側、土居の内側に付けました。
酸漿は2回、羽と土居は3回に分けて付けます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桐帯留め入れ重ね箱

2013-08-18 22:37:29 | 木工
昨年の東京での二人展にお見えになったKさんから、帯止めを入れるための桐の重ね箱の制作を依頼されましたが、
その段の追加の注文をいただきました。


重ね箱なので、元の箱と寸法をぴったり合わせなければなりません。
幸い、前回、箱を浅くするために切り取った部分を残してありましたので、それに合わせて制作しました。


この2段を前の3段に重ねます。


中に、前回と同じベルベットを貼り、仕切りを入れました。


仕切りにもベルベットを貼りました。


Kさん、お待たせ致しました。今日発送致しました。
寸法がうまく合ってくれると良いのですが・・・。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

欅座卓 その後

2013-08-15 22:02:27 | 木工

天板の真ん中に開いているこの穴。節穴ではなく入り皮による穴のようですが、これをどう処理するか・・・・
迷いましたが、やはり埋木をすることにしました。


杢の似ている材を選び、切り抜きます。それに合わせて天板を彫ります。


糊を付けて嵌め、鉋で面一に削りました。


刻みが完了。部材はこの四つ。


木地磨きをして仮組みしてみました。


捨て摺りの済んだ天板です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

炭山水害から1年

2013-08-14 21:33:22 | 炭山災害
今日は8月14日、集中豪雨による大水害から1年が経ちました。
現在の炭山の復旧の様子を当時の写真と共に少しお知らせしようとおもいます。

府道二尾木幡線の本格的復旧工事は、この春から進められています。

ここは道路が陥没した箇所です。



土砂が流れ出したゴルフ場入り口

土砂は完全に取り除かれ、しばらく道路の中央に建てられていたH鋼も取り除かれ、きれいになりました。
しかし、先日の夕立の際、道路にかなりの量の土砂が流れ出していましたから、これからの台風シーズンに不安を残しています。


土砂と倒木が道路をふさいだ崖崩れの箇所。

ここは一応の工事が完了したようです。
しかし、この二尾木幡線は48時間の総雨量が80mmを越えると今でも通行止めになります。


笠取に抜ける谷山林道入り口。ここはまだ復旧工事のため通行止めになっています。


ここは崩落した土砂が志津川をせき止め、家が土砂に埋まった箇所。

H鋼と矢板で擁壁が作られています。でもまだこれは応急的な処置だと思われます。


私の工房から見える、最大の崩落箇所。

下にたまった土砂や倒木はすべて片付けられ、3段にわたって土嚢が積まれています。

近くへ行ってみると、

巨大な土嚢の壁が築かれていました。
しかしこれも応急的な対応でしかなく、近所の住民の方は不安な日々を過ごしておられます。
いつになったら安心して住める炭山の里になるのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

欅座卓

2013-08-13 22:31:19 | 木工
昨年秋に注文をいただきながら遅れに遅れていた座卓の制作に取りかかりました。

材料はこの欅。
耳付きのやや変形した形、という希望で材探しにも時間がかかってしまいました。


ルーターでの平面出しが済んだ天板と板脚。


鉋を掛けます。
使った鉋は、千代鶴貞秀作のスエーデン鋼を用いた寸八鉋。
試しに削って、良く切れることはわかっていましたが、こんな硬いくせ者の欅を削るのは初めてです。


使ってみてビックリ。
節あり、枝あり、入り皮ありのこんな部分もさくさく削れます。しかもいつまでも切れ止みません。
普通、この硬い部分を削ると刃先がすぐに摩耗して白く見えるようになるのですが、それがあまりありません。


ルーターによる逆目もほぼきれいに抜けました。恐るべし、スエーデン鋼。


脚を嵌める枘は手彫り。ドリルで下穴をあけて鑿で彫りました。


汗を滴らせながらの作業。


次は枘を切ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする