木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

谷口さん工房へ

2023-09-25 22:36:49 | 木工芸
この夏お世話になった成さんが、再来日されました。
成さんは仲間の皆さんと、11月に糸魚川市で行われる「削ろう会」に競技者として参加を申し込んでおられます。
今回はその情報収集と事前研修のため、お一人で来日されました。
事前にいろいろ教えてもらえる人はいないだろうか、という相談をうけ、京都の大工の谷口さんを紹介し、22日に朝から一緒に谷口さんの工房にお邪魔しました。
谷口さんは削ろう会の常連で、いろいろなノウハウを持っておられます。
鉋の刃の研ぎ、台の仕立て、それらに使う道具、砥石・・・。
さらには削る材のことまでいろいろ詳しくレクチャーしていただきました。



工房には削り台・材も用意されていて、実際に鉋をお借りして削らせていただきました。



成さん、韓国でもお仲間と薄削りに挑戦しているそうですが、すばらしい経験と学習ができたと大変喜んでおられました。
私も大変勉強になり、まさに目から鱗でした。
通常の仕事で広葉樹を主に削るのとはひと味違う「薄削り」の奥深さを感じた一時でした。谷口さん、ありがとうございました。
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第70回日本伝統工芸展

2023-09-11 21:23:28 | 木工芸
第70回日本伝統工芸展が始まります。



会期:9月13日(水)~25日(月) 午前10時~午後7時
会場:東京・三越日本橋本店 本館7階催物会場 



東京を皮切りに全国を巡回します。
京都展 10月11日(水)~15日(日) 京都市京セラ美術館
大阪展 10月18日(水)~23日(月) 大阪髙島屋

今回、「献保梨拭漆唐木象嵌十角の箱」を出品し、入選することができました。



箱体に使ったのは献保梨という木です。
欅程の力強さはありませんが、拭漆仕上にしてもその上品さが指物作品には良く合っていると思う大好きな材です。



色彩的には単調な拭漆仕上の中に、美しい色合いの唐木の寄木を象嵌することにより、少し彩りを加えてみました。
更に、数年前より取り組んでいる、連子床脚を高台に使い、少し華やかな雰囲気に。



内箱は縮杢の楓の2段の箱で、やはり唐木の寄木を象嵌してみました。
内側には桐の柾目板を放射状に貼っています。

会場にて実物をご覧いただけましたら幸いです。

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木工芸 ー用・技・美ー 終了

2023-09-06 10:04:25 | 作品集
木工芸 ー用・技・美ー が一昨日終了しました。
昨日は朝からその撤収・搬出。
木竹部会としては大阪では初めての木工芸展でしたが、
たくさんの皆様にご覧いただきました。
髙島屋美術画廊の担当者の方からは、
「伝統工芸展とは一味違う、生活に密着した作品も多く、お客様にもとても楽しんでいただけた。」
という嬉しい評価もいただきました。
暑い中、会場においでいただいた皆様、お世話になりました髙島屋美術画廊のスタッフの皆様、
本当にありがとうございました。

来週13日からは、いよいよ第70回日本伝統工芸展が東京を皮切りに始まります。
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