木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

皆様良いお年をお迎え下さい。

2023-12-31 22:03:39 | 木工芸

今日は大晦日、といっても来月搬入の公募展に向けての制作が佳境に入って来たところです。



今回は、神代欅を使って細かい細工を試みました。
油の抜けた糠目の神代はあまり細かな細工には向いていないのですが・・・。

コロナで始まった2023年もあと数時間で終わろうとしています。
一応、今日が仕事納め。



そこで1年間使ったあて盤の表を削り直しました。
厚かったあて盤も次第に薄くなり、そろそろ新しいものは変えたいと思うのですが・・・。



新年からはこの上で気持ちよく仕事ができそうです。

皆様一年間お世話になりました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。

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雑誌「墨付けと木組みの手法」に掲載されました。 

2023-12-20 21:46:13 | 木工芸
「木工手道具 墨付けと木組みの技法」に、掲載されました。



取材を受けたのは今年の3月だったと記憶しています。
ちょうどその頃は、献保梨拭漆箱を制作中でしたので、制作風景とその構造がわかる写真を掲載してもらいました。



主に家具の仕口を中心にということでしたので、少し前に制作した家具の写真を使ってもらいました。



三方留め接ぎ、箱枘接(蝋燭接ぎ)、違胴付留枘差鯱栓込接ぎ等、今ではあまり使われなくなっている仕口を使った作品を紹介してもらいました。



「木工手道具 墨付けと木組みの技法」は墨付けから実際の加工方法まで、図解と写真で詳しく説明され、大変わかりやすい内容になっています。
東京の五十嵐誠さん、炭山の朝倉木工さんも紹介されています。


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鰹節削り器

2023-12-14 21:58:01 | 木工
鰹節削り器を作りました。
妻の姪の夫が板前の修業中。鰹節削り器を作ってプレゼントすることにしました。



本人からの希望もあり、材料は桐。厚さ5分の板を使いました。
今回はちょっと凝って仕口は隠し蟻に。



鰹節削り器を作るのは初めて。構造等はネットで探し参考にさせてもらいました。



抽斗やその他の部材を付けほぼ完成、と思ったが取っ手がない!



刃は、先代千代鶴貞秀作「小烏丸」
実はこの鉋、二代目から鰹節削りにしたら良いといただいたもの。
我が家には鰹節がなかったので、使うこともなかったのですが、やっと日の目をみます。



抽斗の取っ手をネットで探し、取り付けて完成。





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桐十二角形箱

2023-12-05 15:01:46 | 木工芸
7つの展示会・展覧会、2つの同窓会、更にお茶会、遠足等々に追われた凄まじい秋が怒濤のごとく過ぎ去り、気が付けば12月。
何とか乗り切った安堵感と毎日の生活も少し落ち着きを取り戻し、制作に打ち込める日々がもどって来ました。

まずは、桐の十二角形小箱



小箱といっても、作り方は大きな箱と同じ。
天板の裏は四方反豆鉋で裏透きを取り、天板と側板は双方に溝を突いて噛み合わせ。
側板の接合部には雇核を入れます。



高台の接合部にも雇い核。



蓋を止める桟は身の底辺部を決(しゃく)り、嵌め込みます。



更にそれを決って、段欠きをした高台に嵌めます。



天板の甲盛りを削り完成。


蓋を開けた状態です。
今回高台と覆輪は桜と黄楊をつかってみました。





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