木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

高台寺

2010-03-31 22:03:21 | その他
今日で閉店される、祇園石段下のプティカドーさんに行って来ました。
奥さんがブティックを、ご主人がアンティークのお店をされています。
五稜箸を使っていただいたり、いろいろお世話になっています。


商品は閉店セールでほとんど無くなりましたが、納品前のアンティークの家具を見せていただきました。


今から100年以上前にイギリスで作られた家具。
何とも言えない品があります。


手の込んだ作りはすばらしく、今後の制作のヒントになりそうです。

開店して13年になるそうですが、こんなお店が無くなってしまうのは本当に残念です。

その後、高台寺へ足をのばしました。


しだれ桜がちょうど満開。


天気はもう一つでしたが、平日というのに観光客がいっぱいでした。


もうシャクナゲが・・・


こけの緑も鮮やかになってきました。

久しぶりにのんびりした一日でした。



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パーティション・ポール 完成

2010-03-30 20:36:09 | 木工
前回よりもう一度オイルを塗り、フックの金具を付けてポールが完成。


いーポート世屋さんと連絡をとり、ロープの長さを調整。


ロープは端の処理をして、ポリプロピレン用接着剤を付けてねじ込みました。
接着剤だけでは不安なので、横から細い木ねじで止めます。


完成品はこんな雰囲気です。いーポート世屋さん、お待たせしました。

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漆展

2010-03-29 21:48:10 | 
漆展が開かれます。

昨年4月に東京で開催され、大変好評で、会期中たくさんの方がお見えになりました。
今回「是非京都でも開催を」と言う声に応えられて開催されます。


お近くの方、漆にご興味をお持ちの片は是非ご覧ください。
なお、小生も第2会場で4日間お手伝いさせていただきます。

ところで、今日は寒い一日でした。

午後、工房の裏山を見ると、すごい雪。この季節に雪が降るなんて・・・。


夕方には、木々もうっすらと白く雪化粧していました。
自分の中で、冬のシーズンへの想いを断ち切ったというのに・・・。
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「一木一優」打ち合わせ会

2010-03-28 22:43:16 | その他
京都木工芸同好会「一木一優」の2010年作品展にむけての1回目の打ち合わせ会を当工房で開きました。


11名の会員の内9名の参加で、午前11時から始まりました。
今年度の作品展のテーマ、それぞれが現段階で考えている作品の予定などを出し合いながら、テーマに基づく展示のイメージを出し合いました。
久しぶりに集まったメンバー、いつもながら話は尽きません。
皆さんの、しゃべること、しゃべること・・・、用意したお弁当を食べながらも話しは止まらず、気がついたら夕方の5時。
木工のこと、漆のこと、道具のことからはじまり、車のこと、昔話・・・・本当に楽しいひとときでした。
今年の作品展は、9月23日(木・祝)から26日(日)までの4日間。
会場は例年と同じみやこメッセの美術工芸ギャラリーですが、今年はAB2カ所を使い、倍の広さになります。
乞うご期待!!
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パーティション・ポール その後

2010-03-27 22:19:41 | 木工
パーティションポールの制作も佳境に入ってきました。


仕上げ削りをした材をサンダーで磨き、


ポールとベース部を接合


これで完成

次はロープです。

このロープ直径30mm。インターネットでやっと見つけました。
はなんと、京都の七条通りにありました。早速仕入れてきました。
このロープは幼稚園や小学校の綱引き用、いくつかの色がありました。
問題は、ロープの端の処理とポールとつなぐ金具。


ポールと同じ木を使うことにしました。


ロープが入る、30.5mmの穴を開け、角を落として八角柱にします。


アイナットを付けて、ロープを差し込みます。ロープの先は熱で溶かしてほどけないようにしています。
塗装後PPのつく接着剤で固定します。


塗装はオイル仕上げです。
ちょっと落ち着いた雰囲気になりました。
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椅子とパーティション・ポール

2010-03-25 22:22:09 | 木工
肘掛け椅子


最後の#600での水研ぎが完了。


漆を塗って、綿布で拭き取りました。


研ぎ上がった時の状態を見ると、これできれいになるのだろうか?と心配になりますが、
下地ができているので一度拭くだけできれいになります。
余談になりますが、早川謙之輔氏が著書の「黒田辰秋 木工の先達に学ぶ」の中で、「一回だけ仕上げ漆をかければよいと思う・・」と黒田乾吉さんに同意をもとめているのはこの状態のことです。
もちろん私の場合はこれから5~6回拭き重ねていきます。


並行して進めていた合鹿椀の拭き漆と五稜箸の修繕も仕上がってきました。

一方のパーティション・ポールは、

ポールの先の処理とベースの面取りが終わり、


ポールに仕上げの鉋をかけ、ベースの大入れの加工をします。


トリマーで荒堀をして


鑿で墨に沿って仕上げました。


こうすると接合部はほぞだけよりずっと丈夫になります。
次はベースの仕上げ削りをして組立です。






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野沢温泉へ

2010-03-24 22:34:51 | スキー
この連休は、所属するスキークラブKTSの合宿で野沢温泉スキー場へ行って来ました。
初日は、まさに春スキー。汗ばむような晴天の元、野沢温泉を知りつくした「にしなみ」のお父ちゃんの案内で、バックカントリーツアーにでかけました。


まず、スキーセンターにツアーの計画を提出


ゲレンデを離れ、林道から山に入ります。


春の重たい雪ですが、誰も入っていないところにシュプールを描ける快感は格別。


一休みして記念撮影。


越後の山並みを遠く望む。


急斜面を華麗に滑り降りる「にしなみ」のお父ちゃん。


林道に出てひたすら下りました。


懐かしい信州の山の中の景色です。


雪の重みで曲がった木々。何とも言えない愛着感があります。


出発して約2時間半。ツアー終点の東大滝の集落が見えてきました。
ここからはタクシーを呼んで野沢温泉スキー場に戻りました。
汗びっしょりになりながら、奧信濃の山々と木々そして雪に抱かれた至福のひとときでした。

翌日の予報だった「嵐」は夜中に通り過ぎ、午後からは雪も降り出し、冬に逆戻り

吹雪の中で講習会。吹雪のやまびこゲレンデは寒かったけど楽しく滑った一日でした。

そして最終日

新雪が朝日に輝き、シーズン最終日にふさわしい絶好のスキー日和。


そんな中、恒例の柄沢スラローム大会


約3kmあったコースは、数年前よりリフトの停止で距離が半分になってしまいました。


今年はワンピも板も準備していませんでしたが、なんと4位に入りました。
このスラローム大会、主催の民宿組合の改編で、来年からは無くなってしまうかもしれません。
誰でも楽しめる大会を是非続けてほしいですね。


天候も、内容も本当にバラエティーに富んだ至福の3日間が終わり、私の今年の冬も終わりました。
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パーティション・ポール

2010-03-19 22:10:24 | 木工
パーティション・ポールの制作


まずは、ポール部にほぞを作り、

八角柱に削ります。

手押し鉋盤で2面を45度に削り、


昇降盤で他の2面を挽いて


八角柱のできあがり。


ベース部はほぞ穴を開けます。角鑿で粗彫りして鑿で仕上げ、


固めに調整


ベースも八角形にしました。


重い材の移動にはこのワゴンが大活躍
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肘掛け椅子 捨て摺り

2010-03-18 21:08:33 | 


14日に240番の耐水ペーパーで水研ぎをし塗った漆がほぼ乾いたので、今日は320番で研ぎました。
漆風呂からだして、準備完了です。


240番での水研ぎでおおかた取った鉋境や逆目が320番の研ぎでほぼ完全に取れました。
漆は完全に乾いているだろうと思っていましたが、導管の中までまだ完全には乾き切っていませんでした。
それは、なぜわかるかというと・・・

表面が研がれ奧からしみ出した漆が、材を押さえている左手の手のひらにいっぱい付くのです。
特に240番で研いだ時はもっとたくさんつきました。
それだけしっかり漆を摺り込むことができていたのですが、最初はやはり1週間以上乾かさないと導管の奧まで完全には乾いてくれないようです。


すべて研ぎ上げ、この後また漆を刷毛摺りしました。
次の400番での研ぎは来週になります。
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假屋崎省吾の世界 ~ 漆の挑戦

2010-03-17 22:01:44 | 


久しぶりに(何年ぶり?)に訪れた円山公園。
名物のしだれ桜はまだ堅いつぼみでしたが、


池の畔の柳はすっかり芽吹いていました。

今日の目的はここ、

長楽館でひらかれていた生け花展「假屋崎省吾の世界」
生け花のことなどまるでわからないのですが、最近テレビで見て、假屋崎省吾とその作品にちょっと興味を持ち行って来ました。
使われている花の種類はそれほど多くないのですが、長楽館の各部屋の雰囲気に合わせて生けられた作品は、何とも美しく心和むものばかりでした。
最終日とあって、假屋崎さん本人も来ておられ、その気さくな人柄にも触れることができました。



長楽館は今から100年前に立てられた洋館ですが、今回、普段は公開されていない長楽館の3階の和室も使われていました。
長楽館の部屋やそこに置かれた家具・調度もすばらしいものでしたが、2階の洋風の階段を上り3階の和室につながる造りもいつまで眺めていても飽きない美しさでした。
美しい花と建物。貴重な体験をさせてもらいました。
これから作りたい作品のイメージもいただいてきました。


ちょっと寒い日でしたが、公園の一画にで花を付けた桜が春が近いことを告げていました。

そして午後は、京都市産業技術研究所で開かれた、2010漆工技術講習会「漆の挑戦」へ行って来ました。
初めての参加でしたが、今回は、3名の若手漆芸作家と漆芸家で大学教授の山村先生の自らの活動や作品についての講演のあと、パネルディスカッションが行われました。
漆にかかわることになった動機や漆を通じてもの作りにかける思いなど、とても興味深く聞かせていただきました。
また、金沢美術工芸大学の山村先生の講演では、先生の作品制作の過程や使われている道具・技法などの詳しい紹介もあり、大変勉強になりました。

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