木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

煎茶棚の制作

2016-02-23 23:12:58 | 木工
日本伝統工芸近畿展の搬入が迫ってきましたが、すぐ続けて煎茶工芸展の搬入があります。
そのための制作も並行して進めています。

こちらは、煎茶棚。神代欅を使って制作しました。


まずは三方留めから。


アフリカンブラックウッド。こんな材も使ってみました。


直径6mmに正確に削り出さねばなりません。


初めての試みも多く、加工法や作業の段取りを考えながら作業を進めます。
緊張の連続で、時間があっという間に過ぎていきます。
それは充実した楽しい時間でもあります。

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伝統工芸近畿展に向けて

2016-02-13 21:10:28 | 木工
日本伝統工芸近畿展の搬入は2月末。それに向けての作品の制作もいよいよ佳境に入ってきました。

今日は、内箱の蟻組。材は楓の縮杢の板を使いました。
ほぞの墨の内側を胴付き鋸で挽き


一分と一分半の鑿を使ってほぞの刻み。


留めを削って


調子を見ます。良いようです。


木端の目違いを払い、小穴を突いて底板を嵌めて仮組。
緊張を伴った充実した時が流れていきます。

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三重~奈良へ

2016-02-11 22:36:00 | その他
昨日から一泊で三重~奈良へ行ってきました。

まずは妻のお供で、三重県名張市で開かれている「花に魅せられふたり展」へ。
妻の大学時代の友人、小川るみさんとその小・中学校時代の同級生の金山廣子さんの押し花絵と絵画の二人展。


小川さんの押し花絵は、野に咲く花々の押し花を使って自然の風景などが描かれています。
押し花の美しさと共に、山や木々も葉や茎などを素材に美しく表現され、何ともいえない雰囲気を作り出していました。


また、金山さんの花の絵からは、心から草花を愛する気持ちが伝わってきます。


会場の一室では、小川さんのご主人の育てたクリスマスローズが展示販売されていました。
会場に寄せていただいたのはお昼前でしたが、たくさんのお客さんで賑わっていました。
以前テーブルなどをお納めした妻の友人ご姉妹も会場に見え、話に花が咲きました。
閉場までゆっくり作品を拝見し、又いろいろなお話しをうかがいました。
お話しの中には、私の大学時代の懐かしい先輩の話も出てきて世の中の狭さも感じました。
小川さん、金山さんありがとうございました。

そして、今日は朝名張を発って奈良へ。


昨日より東大寺戒壇院近くの「warehouse工場跡倉庫」で開かれている 大和茶PRイベント「お茶の奈良『茶良』」 煎茶器展
大和茶のPRと共に、お茶に関する茶器を展示し、お茶は呑むだけでなく淹れる楽しみ、茶器を愛でる楽しみを周知し、体験していただく機会とするという趣旨の元に今年が第一回目の開催です。




一階の展示スペースには、煎茶工芸作品が展示されています。


一画に私の作品も展示していただきました。


会場の二階にはお茶席が設けられ、出品作家自らが来客者にお茶を振る舞いながら語らいを楽しんでいただくという試みがなされています。
今回は陶芸作家の稲澤隆生さんに毎日お茶の振る舞いをしていただいています。


今日は私も少しだけお手伝いさせていただきました。

会場では今回のイベントの中心になっておられる美風流の中谷宗匠からお茶の楽しみや茶道具についていろいろお話しを聞かせていただき大変勉強になりました。
ありがとうございました。

この煎茶器展は、2月14日(日)まで開かれています。お近くの方は是非おいで下さい。

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コーヒー焙煎器ハンドル

2016-02-06 21:40:12 | 木工
定番のコーヒー焙煎器のハンドルの注文が入りました。

ハンドルの握りの部分は、唐木を使いろくろ挽き。


1本の丸棒から2個を作ります。


軸穴は4mmのドリルで。芯をずらさず穴を開けるのが難しい。


クランクは唐木で、本体との接合部は樫で作りました。
一つ一つ穴に合わせて削り出しますが、陶器の穴に木をぴったり嵌めるのはなかなか難しい。
スリットを入れてバネをきかせることを思いつきました。


今回の注文は6台分。
この焙煎器、炭山にある暁陶房さんが開発したものです。
家庭で気軽に焙煎ができ、極上のプレミアムコーヒーが楽しめるといま静かなブームを呼んでいます。
もちろん私も愛用させていただいています。
この焙煎器について詳しくは、こちらまで。
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