8日の朝、私の花壇に一か所穴があいていた。正しく言えば草を引き抜いたような穴が2
箇所できていた。おばあちゃんが出てきたので「花壇の草を引いた?」と聞くと「近寄って
もいない」と言う。「穴があいてる」「鹿でもきて花を引き抜いたんちゃうこ」というし
穴をみせたら「何かが掘ったみたいや」まぁ何にしろ 花は横にほり出されただけで食べら
れずにいたので土に埋めた。外出から戻ると「あれはアナグマの仕業やわ」と怒っていた。
おばあちゃんの畑の里いものあたりを掘っていた、いくつも。
すっかり忘れて ボクシングのタイトル戦を観ていたらこげが外に出る門を激しくかいてい
る。取り付けたドアベルと共にチャリチャリうるさいので「あ、来たかも。アナグマ」と
同時に懐中電灯を持ち外に出ると、おばあちゃんが畑を照らしながら歩いている。なんだ
おばあちゃんについて行きたいのか・・と思ったけど、こげは激しく門をかきむしっている
のだ。まさか!来てるのか。畑の中にこげを放そうとしたけど暗闇の中、放して全然違う方
向に大脱走をされたら、あの毛色、首輪の鈴だけでは探せない。おとうさんも出てきたので
「畑の入り口開けるから、そのあとこげを出して」と頼んで家の下の畑の入り口を開けたら
こげが一目散に飛び込み、まさに警察犬のように(かっこいいいやん)嗅覚を駆使しながら
引いた雑草を積んだところに走り込んだと同時に「シャー!」という声と飛び退くこげ。
懐中電灯で照らすとこげの正面に何やら、光る目が・・・。「やば!ネコ?」しかしネコな
らもう逃げ出してるやろ・・。その間にもこげが前進後退を繰り返しているけど、声を出さ
ない。おかしい・・駆け寄ると小さいイキモノ。一瞬、イタチ?よく見ると「タヌキやん」
「タヌキかぁ」「え、でも違うわ。アナグマや」そこには以前捕まえたアナグマより小さめ
のアナグマが。照らされ、犬に睨まれうずくまってます。こげは人間が傍にいると急に静か
なフリをしますが、鼻をもっていくので鋭い爪で鼻先や目を引っかかれたら大変なので、首
輪をつかみ「ほら、吠えたりな」とけし掛けてもキュンキュンいうだけ。どうやら『トモダ
チ』感覚みたい。おばあちゃんもやってきて三人と一匹がアナグマを見つめます。あたりは
カエルの声しか聞こえない夜、騒いでいる私たちの声が響いています。はてさて、ここに
追い詰めたのはいいけど、この先どうしたものか。おばあちゃんが「棒で叩いたれ」と
悪魔の指令を出してきた。「そんな怖いことようせんわ」おとうさんが「棒で追い払おう」
と提案し、おばあちゃんが長い棒(稲作用のサガリの脚)を持ってきて、いざおとうさんが
アナグマをつつきだすとこげが狂ったように「ギャンギャン、キャンキャン」鳴くわ体を
私が掴んだ首輪を中心に回るわ、やはり「そいつぁボクのトモダチだから、いじめないで」
という感じか?それとも棒と一緒に自分も参戦して追い払うつもりか?暗闇にこげの声が
これまた響いてます。それはまるで罠にかかって一晩中鳴くケモノのような声でした。
アナグマは後ずさりしながらそれでも「命は助かった」と思ったのか畑の隅まで逃げて
網をくぐって出て行きました。もう一度こげを放すとピューとアナグマが走ったとおり駆け
て行きます。こげも興奮したけど、狩猟犬の血はひいてるけど体験はしてないからね。
だから攻撃もわからない。でも果敢に攻めたんじゃない?こげくん。おとうさんにご褒美の
ほねっこをもらって、畑に面した玄関で夜間警備勤務になったのでした。
怪しい侵入者
正体はアナグマ
箇所できていた。おばあちゃんが出てきたので「花壇の草を引いた?」と聞くと「近寄って
もいない」と言う。「穴があいてる」「鹿でもきて花を引き抜いたんちゃうこ」というし
穴をみせたら「何かが掘ったみたいや」まぁ何にしろ 花は横にほり出されただけで食べら
れずにいたので土に埋めた。外出から戻ると「あれはアナグマの仕業やわ」と怒っていた。
おばあちゃんの畑の里いものあたりを掘っていた、いくつも。
すっかり忘れて ボクシングのタイトル戦を観ていたらこげが外に出る門を激しくかいてい
る。取り付けたドアベルと共にチャリチャリうるさいので「あ、来たかも。アナグマ」と
同時に懐中電灯を持ち外に出ると、おばあちゃんが畑を照らしながら歩いている。なんだ
おばあちゃんについて行きたいのか・・と思ったけど、こげは激しく門をかきむしっている
のだ。まさか!来てるのか。畑の中にこげを放そうとしたけど暗闇の中、放して全然違う方
向に大脱走をされたら、あの毛色、首輪の鈴だけでは探せない。おとうさんも出てきたので
「畑の入り口開けるから、そのあとこげを出して」と頼んで家の下の畑の入り口を開けたら
こげが一目散に飛び込み、まさに警察犬のように(かっこいいいやん)嗅覚を駆使しながら
引いた雑草を積んだところに走り込んだと同時に「シャー!」という声と飛び退くこげ。
懐中電灯で照らすとこげの正面に何やら、光る目が・・・。「やば!ネコ?」しかしネコな
らもう逃げ出してるやろ・・。その間にもこげが前進後退を繰り返しているけど、声を出さ
ない。おかしい・・駆け寄ると小さいイキモノ。一瞬、イタチ?よく見ると「タヌキやん」
「タヌキかぁ」「え、でも違うわ。アナグマや」そこには以前捕まえたアナグマより小さめ
のアナグマが。照らされ、犬に睨まれうずくまってます。こげは人間が傍にいると急に静か
なフリをしますが、鼻をもっていくので鋭い爪で鼻先や目を引っかかれたら大変なので、首
輪をつかみ「ほら、吠えたりな」とけし掛けてもキュンキュンいうだけ。どうやら『トモダ
チ』感覚みたい。おばあちゃんもやってきて三人と一匹がアナグマを見つめます。あたりは
カエルの声しか聞こえない夜、騒いでいる私たちの声が響いています。はてさて、ここに
追い詰めたのはいいけど、この先どうしたものか。おばあちゃんが「棒で叩いたれ」と
悪魔の指令を出してきた。「そんな怖いことようせんわ」おとうさんが「棒で追い払おう」
と提案し、おばあちゃんが長い棒(稲作用のサガリの脚)を持ってきて、いざおとうさんが
アナグマをつつきだすとこげが狂ったように「ギャンギャン、キャンキャン」鳴くわ体を
私が掴んだ首輪を中心に回るわ、やはり「そいつぁボクのトモダチだから、いじめないで」
という感じか?それとも棒と一緒に自分も参戦して追い払うつもりか?暗闇にこげの声が
これまた響いてます。それはまるで罠にかかって一晩中鳴くケモノのような声でした。
アナグマは後ずさりしながらそれでも「命は助かった」と思ったのか畑の隅まで逃げて
網をくぐって出て行きました。もう一度こげを放すとピューとアナグマが走ったとおり駆け
て行きます。こげも興奮したけど、狩猟犬の血はひいてるけど体験はしてないからね。
だから攻撃もわからない。でも果敢に攻めたんじゃない?こげくん。おとうさんにご褒美の
ほねっこをもらって、畑に面した玄関で夜間警備勤務になったのでした。
怪しい侵入者
正体はアナグマ