もう少し黄菖蒲に近づけたらいいのに・・と思って橋を渡って堰のところまできました。
でもアップにできるようなきれいなのは見当たらず、こんな感じになってしまいました。
バックが少しボケて、本当なら手前の花が大きく写したかったのだが・・・。
背景に串本西小学校を・・・教室の窓からこの黄菖蒲が見えているはず。私なんかだと授業
中、ぼ~っと外を見てしまうなぁ。黄色って目をひく色です。ふと、この黄菖蒲は岸に生え
ているのか、水中から生えているのか気になり帰り際に探してみました。さすが土手からは
見えないのだ。覗き込むように根元が見えるところを探したら、ありました。
黄菖蒲は水中から生えていました。手前に写ったイヌゴンパチやギシギシは水中からは
育たないと思うので、そこは堆積した土であると思われます。両方とも荒地でもじゅうぶん
生育します。
この有田も海に面していて、国道に架かる橋の下が川と海の境目です。昔は漁師さんも多く
いたと思います。よく老漁師さんが橋のたもとにたむろし、沖の方を見ていました。みんな
潮焼けして、いつも必ず誰か橋にいたのが子供心に不思議だったんだけど、あれって波とか
見てたんでしょうね。だから大津波が来るとその橋の下の川口からはもちろん、国道を超え
津波がここまでさかのぼってくる・・・という危険な地区でもあるのだとわかります。
標識には『高いところへすぐ避難!』とあります、ここなら後ろに見える墓地?に駆け上が
ることでしょうか。予想津波 浸水深 の横の人型は直立して落ち着いていますが、その上
の非常口マークのピクトくんは必死になって足元の津波から逃げています。やはり、緊急の
緊張感を知らせる場合、直立より逃げるピクトくんのマークの方が臨場感が表れると思う。
おお!やはり目をひく黄色はここにも使われていたのだ。
先日、熊野新聞(この5月から南紀州新聞改め熊野新聞となった)に新宮市の市田川(い
ちたがわ)の600株の黄菖蒲が掲載されていました。市田川は大雨が降ると増水の上、
近隣の住宅街に浸水する川でしたが近年改良されました。記事には黄菖蒲を増やして千株単
位にしていきたいと、世話人の方が話していました。川べりに花があるというのは、目を
楽しますだけでなく住人の努力も多分に必要であり、コミュニケーションを持つのにいいこ
となんでしょうね。