思い出のマーニー
娘と移動中の時間を使い、「想い出のマーニー」というジブリ映画を観た。
もちろんはじめて。
映画館で上映している間に見損ねたから。
観た感想を書いてみようかなと思う。
主人公の生い立ちや幼少期からの育ち方、自己受容について考えさせられるとともに。
なんというか。
ああした記憶のフラッシュバックのような感覚が昔あったことを思い出した。
大学院時代に心理学を学び、自らの自己受容ができていない理由を探していた頃。ふいに幼少期の場面が頭をめぐり、おそらくはあえて忘れて抑圧していた気持ちが呼び覚まされる。
いろんな人が話したことが映像化されたり、考えまでが映像化され。何が現実なのかぼやけてくる。
幼少期に聞いた話。
印象に残ると、ずっとなんども思い出したりする。わたしもそうだった。
そんな中で、父母や祖母の役割に、その空想の中で入れたときがあり、その頃からいろんなことに気がつけてきた。
これまで、自分からしか見えてなかった場面が違って見えた。
なんだか、そのときに見えた場面や気持ちを、すごく思い出した。
主人公。
自らを大切に思うおばあちゃんの記憶を、受け入れることをやめていたのかな。
おばあちゃんから聞いた話。たぶん独り言のような話を聞きながら。
お父さんお母さんへの自分を一人残して逝ってしまったという恨みの気持ちを処理できずにいたのかな。
おばあちゃんがどんな思いで生き、自分の母を生み、その孫を育てていたのか。子供の頃にどんな悩みをもち、どんなふうに過ごしていたのか。
少しづつ理解する中で、自らの境遇を冷静に振り返れるようになる。
なんというか。
この物語には続編があるのだろう。
続きが見たくなる。主人公はこの先なんども、段階を踏んで自己受容をしていくだろう。
映画はそのはじめの一歩目。
幼少期に置き忘れた自己受容が、いかに難しいかを考えさせられる。
こんな視点で見る人、あまりいないかな。
なんだかさ。
昔の自分に重なってしまった。
苦しかったよなぁ。
この話。
RAT16に書いた話に、少し繋がります。
大学時代に大学院をやめてから、苦しんだ時期の話。話すと長い。(^^;;
興味がある方はRAT16もぜひお読みくださいませ。(^^;;