人生のある部分を整理すると他のことにフォーカスできるようになり、他の部分でより素晴らしいことを成し遂げることができるようになるのです。つまり、私がこの引用を見て最初に感じたように、人生を整理し習慣化することは、私達のクリエイティビティを失うことにはなりません。実は人生を整理し習慣化することがクリエイティビティに繋がるのです。そしてより満足できる人生にも繋がります。
つまらない人について考えてみました。ある部分ではとても退屈な人であるのに、他の分野でずば抜けて素晴らしい功績を残した人達のことを。彼らに共通する性格と行動があるのではと調べてみたところ、いくつかの共通点を発見しました。
「退屈な人」達に共通するひとつめのことはすべてを書き留めておく、です。
なぜ書き留めねばならないのか。まずは、私達はどれだけのことを覚えていられるかと考えてみましょう。全てを記憶していられるのであれば、別に物事を書き留めておく必要はありませんよね。
ジョージ・ミラーが数十年前にこれについて研究論文を書いています。その中で彼は短期記憶、つまりワーキングメモリは5から9つの項目に限ると論じています。私達の頭の中にメンタル・ジャグリングボールがあり、宙に浮くボールが5から9以上になると、そのうちのいくつかが落下し始めます。
2つめに共通することは、必要最低限に留める、です。
自分があまり重要視していないことに対する意思決定で消耗されないので、自分の好きなことに最大限の力で取り組むことが出来るのです。
3番目が最も重要です。「退屈な人」は立ち止まり、質問をします。
自分が何を大切にし、何に価値を置くのかということを継続的にそれに疑問を投げかけるのです。
自分が価値を置くものが、まだ自分にとって価値のあるものか? それをすることで自分はハッピーだろうか、と問い続けなくてはならないのです。時には立ち止まり、それを問うてみることです。
これらをすると、皆さんは「退屈な人」になります。人生の多くの分野が「つまらなく」なります。特に若い人々はこれを恐れているのだと思います。若さがない、つまらない人だと思われること、ありきたりな一般的なことばかりしているとありきたりな一般人になり誰の目にも止まらなくなるのではと。
私が恐れているのはそのことではありません。そして皆さんもそれを怖がることはありません。私が怖いと思うのは世界が自分が好きでもないことをやっている人で溢れかえることです。人々が自分がしていることが自分にとって重要かどうか経時的に再評価し続けないことです。そして好きなことをするための計画を立てない。これが私が怖いと思うことです。