しぐれ

2006年11月15日 | Weblog


今日は午後も遅くなってから、やや時雨がかってきました。ポツリと二つ三つ雨粒を頬に受けましたが、それで終わってしまいました。風は起こりそうで起きませんでした。

しかし、曇ったせいか日暮れが早かったです。母が今日から10日間のホーム滞在で行ってしまったので、私ひとりと猫だけです。少し高い所があり、低いところもあるので、高いところから低いところまで一輪車で数台土を運びました。雑草がありますから、ドサッと置いてから軍手をはめた手で土をかき回して、草や根っこを取り除きます。

平らになるのはいつのことやら。おそらくならないでしょうね。出来れば近いところをやや高くして、遠いところに雨水を持っていきたいです。もともとの地形を変えるというのですから、たいへんです。機械があればすぐなのですが。でも、何でもすぐに出来てしまうというのも危険ですね。なんちゃって負け惜しみ。

            

これは時雨の写真ではありませんが、まあこんな感じになりました。一人の夕暮れ時は寂しいですね。この土地で育ったものですから、元気だった頃の父母を思いだして、特に父は他界してしまったので、まだ私が幼児のころ、このあたりで高い高いをしてくれたんだとか、このあたりで私が作った落とし穴にわざと入ってくれたんだっけなんて思い出して、少ししんみりしてしまいました。

押しとどめようにも、するりと抜けてどんどん進んでいってしまう時間。うれしい時もありますが、だんだん年を取ってくると行動的であったのが、逆に受け身の立場になります。すると、どんどん変わってしまうのが、恐ろしい気がします。子供たちも大人になって、それぞれの道を歩んでいます。これはうれしいことです。が、ちょっと寂しい。ま、これはしかたありませんね。

少々私の気持ちも時雨れてしまいました。       さて、

蕪村にはほど遠いですが、せっかく結城まで行って来たんですから、二つ三つ作っていました。ご笑覧ください。

    秋の日を浴びて渋柿残りけり

    秋風をたもとに入れてひとつ暮れ

    暮れゆきて訪める人なし枯れ尾花