御伽草子(おとぎぞうし)

2006年11月26日 | Weblog


室町から江戸にかけて出来上がったと言われる本があります。それは御伽草子と呼ばれる本です。要するに おとぎばなし集 です。この中には、おなじみの 「 一寸法師 」 とか 「 浦島太郎 」 や 「 ものぐさ太郎 」 の話もあります。「 かちかち山 」 とか 「 さるかに合戦 」 などの昔話などは載っていないようです。そのようなものは、元はなんだったんでしょうね。特に一つの物語集に載っていたものでは無いのかも知れませんね。

                                  

私の持っているこの「御伽草子集」には載っていませんね。この本には全部が出てくるとは限らないようですが。実際にはいくつあるか分からないくらいなのですが、江戸中期に二十数編をまとめたのが、いま伝わっている御伽草子らしいです。

テレビのクイズに、浦島太郎は最後はどうなったか、なんてのが出たことがありましたね。答えはいじわるして 教えない。調べてくらっさい。  (答えはそのうちに、、、)

このおとぎ話というのは、どれも反(あるいは非)日常的のことが語られているようです。日常的ではつまらないからでしょうね。事件にならない。『 昔むかし、あるところに美しい王子さまがいて、隣の国にはこれまた美しい王女様がいました。二つの国はとても仲良しでした。そして、二人は結婚して子供に恵まれ、とても幸せな一生をすごしました。』 ではお話にはなりませんね。「 なーんだ、つまんない。」 と、子供にも大人にもそっぽを向かれてしまいます。

だから、体が異常に小さかったり、急に年寄りになったりと超常現象が起こる訳です。登場人物は作者の思い通りに動かなければならなくて、とてつもなく楽しいことのあとに、突然言いようのないほどひどい目にあったりして、手玉にとられるわけですから、かわいそうといえばかわいそうですね。生身の体を持つ人だったら、やっちゃいられないよと腹をたてることでしょう。小説でも何でも物語るものはそうですね。

そんなことを考えてみました。