止まない雨はないはずですが

2006年11月21日 | Weblog
「 止まない雨はない。」 という言葉を耳にしたことがあります。その方式で言うと、「 へらない腹はない。」 とか 「 とらない年はない。」 なんて、へんなことにも使えそうな気がしますね。いろいろ応用できます。

この、やがて止むはずである雨というのは、おそらく逆境のことなどを指すのではないかと思います。逆境があっても、いつかは日の差す時が来るだろうというような意味で使われるのだと思います。じっと怺えて耐え抜きなさい。ということを優しく教えているものと思います。

しかし、とうとう差すことが無く、降り続きっぱなしの雨もあるのではないでしょうか。近ごろは、行く先惜しい若い子供らが自ら命を絶ってしまうことが目立ちます。残念ですね。とうとう雨が止まないでしまったんですね。

もう少し待っていれば日が差したかも知れないのに。しかし、今までのことを煎じて考え、これからのことを推し量り計算する、つまり来し方行く末を考えると、雨は決して止まないという答えが出てしまったんでしょうね。一人ひとりの胸の内に降り続く見えない雨を、ぜひ止める方法を世間の人たちみんなで考えましょうよ。




             


   私がときどき思いつく言葉。 「 待てば海路の日和かな 」

                                          


  何か今日の 「 折々の歌 」 は気になる歌が出ていましたね。

  ありし日に覚えたる無と今日の無と さらに似ぬこそ哀れなりけれ

                                      与謝野晶子

なるほど、そういうことは大いにあり得ますね。自分のこととして十分とらえることのできる歌です。  禅の修行僧なら失格なのかな~~?