今日の夕方の民放でのニュースで、オーストリア大使館が、日本人に対して国名を変 えようとしているという話をしていました。オーストリアではなく、オーストリーと言うことにしつつあるとか。
日本人にとっては、オーストリアとオーストラリアは、発音が極めて似ていて紛らわしく、区別がつかない人もいるくらいです。街頭でのインタビューでも、実際に区別がつかない人がけっこういました。
しかし、ニュースの担当者が調べてみると、オーストリア大使館では電話口では「オーストリー」と言っていても、門柱の標識は相変わらず「オーストリア」です。名前を変えるということは大変なことです。関係機関に全て報告しなければならないし、パンフレットやら、ビザに関する業務やらゴム印 ( は使っていないかも知れませんが ) やら何やら、全て変えなければ生りません。ですので、もし変えるとすると、大変な仕事になるし費用もかかることです。
さて、どうしてこんなに紛らわしい名前になってしまったのか。英語を使っている国の責任のような気がします。オーストラリア Australia は英語で、南方の(国)という意味です。aust あるいは austral あたりまでが南という意味なんでしょう。ラテン語なので、詳しくは分かりません。ついでに Auster ( オースター ) と言うのは南風です。普通は使われませんが。
それに対して、オーストリアはドイツ語です( オーストリア語はドイツ語 )。エスターライヒとでも発音するのでしょうか。Osterreich というスペルで、O の上に ・・ が付きます。意味は東の国です。ヨーロッパのどこから見たらそうなるのか分かりませんが、まあ東の方にありますので、そういう言い方になったんでしょうね。
オーストリアという発音は、英語式です。なので紛らわしい発音になってしまったんでしょうね。英語の国の強引さが出ているような気がします。
スペインなんて国もそうですよ。現地ではエスタド・エスパニヨールです。昔はイスパニアなんて言ったことがありましたが、Hispania からきていたんでしょうね。スペインも英語式の表記です。
そういえば、日本も Nippon ではなく、Japan と言われてしまう。元は日本という発音から来ているんでしょうけど、、。素人の推測ですが、「 本日は晴天なり 」 の 「 日 」 は 「 ジツ 」 とも発音するので、だんだんに変わっていって 「 ジ 」 → 「 ジャ 」 と転化しるだろうし、「 本 」 は 「 ポン 」 だから 「 パン 」 になったのかなと思っていますがどうでしょうか。