杉木立

2012年03月17日 | Weblog


 お金は魔物という見方がありますが、お金は魅力がありますから誘惑に勝つには努力が要ります。「 分からないんじゃないか 」 なんて思ってもらってしまったお金とか、何か知らないけれどくれるというので、と言ってもらったお金が何年かしてからとんでもないことになってしまうことがよく新聞などに出ます。

 ある球団からとんでもない額のお金が特定の選手に支払われていたとか。そういう特別な人はともかく、普通の人は大金を持ったら人生が狂いますので、止した方が良いです。しかし、緊急を要するときが往々にしてよくあること。難しい。

  

 そんな書き出しですが、雨です。いつも天気のことから始まるので、この頃はそれを避けてみようかなと思っています。すると、「 天声人語 」 のような書き出しになってしまいます。「 天声人語 」 の書き方は好きではないので不満です。それにあの筆者のような教養は私は持ち合わせていないし。

 午前7時ちょっと前から降りだし、一日中降っていました。そろそろ強風が吹くと畑の土を持って行かれるかなと思う頃に降ってくれました。

 寂しい風景ですね。この前に見える山林のようなところですが、この木立のすぐ向こうに家があるんですよ。この地区は住宅は原則として建てられないことになっています。調整区域です。農地が無くならないようにという政策です。もちろん例外はありますが、いずれにしても建てにくい地域です。その指定がはずれると固定資産税がグンと跳ね上がります。そんなこんなで、とりあえず寂しい風景あり。

  

 松前漬けです。これを時々作ってくれます。おいしいです。しかし連続して食べると何でも飽きますからね。飽きてから沢山残っていると、あとは苦しみになります。松前漬けというのは北海道の郷土料理なのだそうです。材料はいろいろあるのでしょうね。

  

 杉木立。一番上にある写真の中で雨に煙って霞んで写っている遠くの木立です。

  

 もったいないことに、間伐材は何にも使われずに野ざらしで、このまま朽ち果てていきます。針葉樹は薪ストーブでも喜ばれないとか。一度に燃え上がり持ちが悪いのだとか。この山の持ち主は冬になると干し芋を作るのですが、そのときに大量のサツマイモを蒸かします。その時もこれは使いません。広葉樹を燃やすようです。燃えた時に火力が上がりすぎる欠点もあるようです。

 産業の構造が時代により変わって行き、エネルギー資源、材料としての資源が変化し、空しく捨てられて行くものが出た結果です。でも、この山林は良く管理されていると思います。ほとんどが荒れ放題です。

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      バスを待ち大路の春をうたがはず     石田波郷
   

   なかなか来ないバスを待つのはつらいです。しかし、田舎であっても、田舎の町の中であっても、都会でもバスを待っている人の姿は絵になる良いものがあります。