小夜の中山

2013年01月02日 | Weblog


 早いもので、もう今年も二日になってしまいました。その二日目も夜になってきています。

 誰も年を越えられたのではないかと思います。良かったですね。私もいつの間にか越えてしまいました。 

 

 越すと言えばこの歌

         年たけてまた越ゆべしと思ひきや
                        命なりけり小夜の中山   西行

   この年になって、また小夜の中山(さよのなかやま)を越えるなんて思っただろうか
             命ながらえているからだなあ

 小夜の中山と言うところは静岡県掛川市にあるのだそうです。西行は、若い頃に東北への旅への途中、越えた小夜の中山を、この時には69歳になって越えたのだそうです。

 

 晴天に恵まれました。気温もさほどは低くありません。とても良い正月です。

 

 正月は、ただのらりくらりと過ごす時です。二日目は浮き世の義理があり忙しく動き回る人もいます。私は今はそういうことはなくなりました。
 静かに音楽を聴いたり、録画しておいた映画を見たりしています。

 私は、若い頃に同僚にもらったレコードが気に入り、その頃から何度もこのハイドンのチェロ協奏曲第2番を聞いてきました。
 上の写真は今回聞いた藤原真理さんの演奏ですが、同僚からもらったものはジャクリーヌ・デュプレという人の演奏でした。その演奏も後にCDに買い換えました。

第一楽章
        
第二楽章          
 
第三楽章
 

 それが、この演奏です。落ち着いた雰囲気の中で謳うチェロ。少し味わってみてください。

 今年は、外国に振り回されること無く、経済が安定し、地震は治まり、原発の事故も速やかに解決に向かうようになってくれればと思います。