かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

とりあえずアメリカ大統領には気持ちよく帰ってもらえればいいじゃないですか。

2005-11-16 22:16:07 | Weblog
 ちっとも紅葉が進んでいない金閣寺を背景にした小泉首相とブッシュ大統領。公表された以外に一体どんな話があったのか興味津々ではありますが、まあ取りあえずは日米関係は円満だとアピールできたと言うことで、満足しておきましょうか。アメリカとの仲は、単に安全保障の問題だけでなく、食糧問題、エネルギー問題、そして、日本がアメリカに投資した巨額の資金などなどを考えると絶対に揺るがせることが出来ない様になっています。その依存度たるや、大東亜戦争前の日米関係をはるかに超える寄りかかりぶりではないでしょうか? たとえ明日中国で内戦が勃発して国交断絶に陥ったり、北朝鮮が韓国を攻撃したりしてソウルと音信不通になったとしても、一時の混乱を別にすれば、日本はさほど困らないはずです。でも、今またアメリカと事を構えねばならなくなったり、何らかの事情で没交渉になってしまったら、食料とエネルギーを断たれ、巨額の債権を失う日本は、もう滅びるしかありません。永遠に繁栄する国は未だかつて無く、アメリカがその最初の奇蹟を現出させる国になる保証も無い以上、アメリカと共倒れになるような事態は避けなければならないはずです。私としては、今まだアメリカがそれなりにしっかりしているうちに、我が国があらゆる分野で自立できる態勢が構築されることを祈りたいのですが、はたして今の施政者にそんな考えがあるのかどうか。ブッシュ大統領に笑顔を見せる小泉総理の胸の内を、是非とものぞいてみたいもんです。
 ところで、その京都ではアメリカ牛肉輸入再開に反対するデモがあったそうです。国内にも輸入再開に反対する意見が結構あるようですが、別に気に入らないなら輸入が始まっても買わなければいいんじゃないかと思うのです。今は有り難いことに食品にはちゃんと原産地表示が義務づけられているのですし、安さに惑わされることなくちゃんと買うときに注意していれば、アメリカ産牛肉を口にする事は避けられるはずです。そしてその方が、こんなデモをやるよりもよっぽど雄弁にアメリカへ日本の消費者の要求を叩き付けられるのではないでしょうか? 商品を購入するかどうかの選択肢がこちらにあることを理解していれば、政府が輸入再開に同意したからといってわめき立てる必要はなく、黙って買わなければいいのです。現状では売れないと判れば、売る方だってちょっとは頭を使うことでしょう。「大統領へのみやげで輸入再開は許せない」とデモ参加者の方はおっしゃったそうですが、そんな簡単なことで日本国が大統領に貸しを作れるのならやらしてあげればいいじゃないですか。そして日本に大挙して牛肉がやって来たときに、態度を示してやればいいんです。首相もアメリカに「だって消費者が買わないのだから」と言い訳できるじゃないですか。消費者と日本国政府が暗黙の了解で示し合わせてお互いいいとこどりすればいいと思うのですが、何故あんな狭量な事を宣うのか、真剣になされた方には本当に申し訳ないのですが、私にはデモに参加された方々の気持ちが今ひとつ理解できません。

コメント (2)
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