かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

崩れちゃ困る建物を補強するのがそんなに悪いとは思えませんが、何か裏でもあるんでしょうか?

2012-10-06 21:31:42 | Weblog
 今日は朝から洗濯に布団を干してついでにサボテンにも水をやって、と晴天の休日らしい作業で昼間を過ごしましたが、夕方遅くから雨が降ってきて、まだやまずにしっかり降り続いています。明日は仕事で少し山の方へ走らないといけないので少し天気が心配ですが、一応予報では上天気になるらしいですし、その予報通りの天気になってくれることを祈るばかりです。

 さて、東日本大震災の復興予算が、全国の官庁施設約100カ所の耐震補強などに約120億円使われ、来年度予算でも要求されている、との報道が天下の朝日新聞からありました。その報文によると、『被災地では復興に必要な予算が届かない例もあるのに、「防災」を名目に官庁の改修費がふくらんでいる。』と、暗に復興予算から官庁施設にお金をかけることを非難するようなニュアンスの内容も書いてありました。
 内訳は、国交省が100億、国税庁が20億、来年度予算でもこの2省庁で60億なのだそうです。
 予算自体は、昨年の7月に政府が作った復興基本方針により、耐震補強など防災のための支出は被災地以外でも認めるとの内容になっており、その通りのことなら何もそれぞれの官庁や政府を非難する云われはありません。何より、政府機関の出先は万一その地方で災害があった時は復旧支援のための窓口になる、かもしれないという期待ができそうなわけで、地震の一発目でもろくも崩れたりされては困る施設と言えなくもありません。まあ、国交省はまだ分かるとしても、国税庁の出先がその時どうなろうが、被災者にとってはどうでもいいことかもしれませんが、それでも、この記事だけでは何を非難したいのかがよく判らない話になっています。せめてこんな記事を書くのなら、使われた120億のうち、たとえ1千万円でも用途外の何かわけのわからないものに消えていた、とか、その工事が競争入札じゃなくて怪しげな発注がなされていた、とかいうようなことのしっぽくらいは掴んで、それを報道してもらいたいものです。
 あるいは、そんな国の出先よりも、実際に復旧拠点となるのはその地方にある自治体の建物であったり学校だったりするわけですから、各自治体や学校の耐震補強工事の実態を調査するなりして、そんなところに重点的に使うようにという提言をするような記事を書くべきなのではないか、と思われます。
 何につけても官僚や政府を叩いていれば良い、というのはあまりに安易ではないでしょうか? まあ、どうもなりふり構わずの『社是』たる自民党新総裁に対するネガティブキャンペーンよりも、まだしも報道らしい仕事なのかもしれませんが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする