かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

日本橋無差別殺人予告事件、結局やっぱり冤罪らしいのだそうです。

2012-10-07 22:24:04 | Weblog
 今日は仕事の関係でとある山村の秋祭りの調査に行っておりました。昨夜の雨で少々不安がありましたが、一夜明けてみるとまさに絶好の行楽日和で、よい仕事ができました。ただ、記録にビデオカメラを持って行ったのですが、三脚を用意するのを完全に失念しており、2時間弱の撮影の間ひたすら手でカメラを支えるより無かったのが大失敗でした。大昔のものに比べれば随分小型軽量化してますが、それでも二昔前くらいの機械ですから、小さめの鉄アレイくらいの重さはあります。それをずっと目の高さに固定していなくちゃいけないのですから大変です。今日はそれでも何とかやりきりましたが、明日はきっと右手が動かなくなっていることでしょう。

 さて、8月26日に、大阪市の公式サイトに、日本橋の歩行者天国にトラックで突っ込む、という無差別殺人予告を書き込んだ疑いで、アニメ演出家の北村真咲さんが逮捕・起訴された事件の報道がありましたが、今頃になってようやくその発信元になっていたコンピューターがウイルスに感染しており、殺人予告の書き込みも、このウイルスの仕業の可能性が高いことが判り、北村氏は釈放されたのだそうです。他にも28歳の男性が似たようなケースで逮捕の後、釈放されているそうですが、それぞれ、無事冤罪が晴れそうだとは言え、なんともやりきれない事件ではあります。
 まず、サイバー警察等といってインターネット上の犯罪取り締まりに力を入れている警察で、どうしてこの種のウイルスの可能性を当初から想定しなかったのか、そしてそのことがわかるのに何十日もかかっているというのがなんとも残念に思えます。冤罪の可能性を考慮していれば、逮捕・起訴、などというような強硬手段はとっていなかったのではないでしょうか? 今後、同じような事例が出てきた時に、秋葉原のそれのような人による意識的な殺人予告なのか、ウイルス等による自動的なお騒がせ事例なのかが判断できない、という事であり、捜査自体はたして可能なのか、疑わしくも思えてきます。
 そして、なにより強く疑問に思えることは、マスコミが北村氏の実名や住所を犯罪者扱いして報道していることです。警察については些少とは言え幾ばくかの補償金が得られるはずですが、マスコミにはそのような冤罪補償などはないでしょう。なにより、被疑者の段階で全国にあたかも犯罪者の如く名前や顔をばら撒かれるというのは、考えようによっては逮捕拘留される以上の苦痛と実質的な損害がありうるんじゃないかと思われます。色々と議論はあるのでしょうが、私は容疑段階での実名報道はよほど犯罪が確実でない限りは止めるべきだと考えます。名前コミで報道したいなら、刑が確定した段階でやれば十分でしょう。もう少し、やられる立場に立ってその是非を論じるべきなんじゃないのか、と私は思います。

コメント
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