かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

太ると心臓や肝臓だけじゃなくて、脳の神経細胞そのものにも重大な影響が出るらしいです。

2014-11-20 23:11:49 | Weblog
 11月中盤から寒いと感じる日が増えている感じがしますが、今朝は一段と空気の冷たさが強く感じられました。そろそろ車でも、特に朝は手袋とひざ掛けが必要になってきたようです。天気図を見ると移動性高気圧に広く覆われて放射冷却が凄まじいことになりそうで、明日朝は更に冷え凍えることになるでしょう。全く、まだ11月だというのに今年の冬は異様に早くやってくるようです。

 さて、寒くなるとどうも不足する熱量を食事で補おうとでも言うのか、無性に腹が減っておやつなどをつまみたくなるのですが、そうやってのべつくまなしに食べていると歯に悪いですし、動かなくなる分肥満にもつながってきます。太りだすと更に動くのが億劫になるという困ったことになるのですが、そうやってプクプクとお腹の脂を育てていると、頭もどうやら悪くなるらしい、という研究を、オーストラリアの研究者がアメリカの神経科学学会で発表しました。それによると、60代を対象に8年かけて調査を続け、肥満体のヒトは大脳辺縁系の海馬が1年で2%近く収縮していることが明らかになったとのことです。2%という数字だけではその異常さが判りにくいですが、その収縮率がアルツハイマー病に匹敵すると言われると、にわかに緊張して来ます。しかも、MRIを使って400人の被験体を調査した結果から、肥満体のヒトは既に調査開始時点でそうでないヒトよりも海馬が明らかに小さく、更に縮小スピードが早いことがわかったのだそうです。海馬は脳の記憶や空間学習能力に関わる器官で、アルツハイマーでも最初に異常が見られる部位とのことですが、肥満がアルツハイマー並みに海馬を縮めてしまうというのですから驚きです。その原因はまだ定かではありませんが、仮説としては、脂肪細胞から分泌される化学物質が海馬の神経細胞を壊し、新生を抑制する働きを示している可能性があるそうで、動物実験でもそれを示唆する結果が得られているとのことです。

 肥満はこれまで糖尿病などの生活習慣病の元凶として捉えられてきましたが、どうやら脳への影響も無視できないようです。そういえば最近若年性痴呆が社会問題化しつつありますが、これなどもひょっとしたら脂や炭水化物のとりすぎによる肥満が影響しているのかもしれません。やはり少しは運動もして食事量も意識して抑え、肥満にならないようにする必要がありそうです。

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