今日は朝から冷え込みは緩やかだった、と思っていたら、昼間はセーターを着ていると汗ばむほどの陽気になって返って面食らいました。寒暖を繰り返して季節は移り変わりゆくものだとしても、ちょっと急変すぎる気がします。アメダスの記録を見ると、奈良市で最高気温19.9℃と出ていましたが、日向での体感温度はもっと高かったように感じました。現時点で昨日よりもさらに2℃ほど高い夜の気温ですが、さて明日はどこまで気温が上がるのでしょうか。
さて、異常気象でいろいろな農作物に影響が出るのは不思議でもなんでもないですが、5、6年後にはチョコレートが世界から消える、と言われると、ちょっと待て、と言いたくなります。
スイスのチョコレートメーカーであるバリーカレボー社が発表した話だそうですが、「チョコレート消費の急増とカカオ豆生産の減少により、原料不足で2020年にはチョコレートは世界から消える」のだそうです。これに対する唯一の解決方法は、「人々がチョコを食べる量を減らすこと」と宣っておいでです。消費増の原因は、通常10%程度しかカカオ豆が入っていないチョコレートから、最大70%もの高濃度のカカオを含有した商品が開発され、売れていること、新興国を中心に需要が急増し、カカオ豆の供給が逼迫していること、カカオ豆の主要生産地は西アフリカであり、あのエボラ出血熱のせいで生産が減退しているとのことです。既にカカオパウダーの価格は前年に比べて25%上昇していますが、それでも需要は伸び続けているとのことで、遠からず供給がおっつかなくなるのは明らかなのだそうです。
それにしても、高級化して庶民の口には入りにくくなるだけで世界から消えることはないだろうと思うのですが、そういう揚げ足取りはともかくとして、西アフリカが減産ということなら他の地域・国で栽培をすれば良かろうにとも思います。アフリカ全体で世界需要の2/3を供給しているとのことですが、赤道付近の中南米や東南アジアでも栽培が盛んに行われており、そちらの作付面積を増やして生産量を増大させるような方策があっても良さそうです。
ただ、ググってみましたらカカオは特に樹の幼い時は他の植物の影でないとうまく成長できない性質があるそうで、アフリカなどの主要産地では、バナナなどセが高くなる他の作物を主に作っている農家が、その樹の間にカカオを植えて育て、小遣い稼ぎするような作り方をしているとのことです。つまり、プランテーションのように大規模栽培ができない性質があり、それがカカオ生産拡大の足かせになっているのだとか。ならば日本の先進的な遮光資材や生産技術を用い、日本式のきめ細かい管理で生産体系を組めば、案外あっさり大規模農園化が達成できるかもしれません。まあそのためには、樹高5~10mという巨木をどう管理しやすいように低くするか、という別の問題を解決する必要がありますが、若木の背の低い間だけでも遮光してやればよいのであればできそうではあります。
私自身は餡こと栗さえあればチョコレートなど無くなっても一向に困らないのでどうでも良いといえば良いのですが、世の中チョコなしでは生きていけないようなヒトもいるでしょうし、知恵と努力で解決できそうなことならなにはともあれやってみればよかろうと思う技術屋のはしくれとして、何とかならないのかな? と思う次第です。
さて、異常気象でいろいろな農作物に影響が出るのは不思議でもなんでもないですが、5、6年後にはチョコレートが世界から消える、と言われると、ちょっと待て、と言いたくなります。
スイスのチョコレートメーカーであるバリーカレボー社が発表した話だそうですが、「チョコレート消費の急増とカカオ豆生産の減少により、原料不足で2020年にはチョコレートは世界から消える」のだそうです。これに対する唯一の解決方法は、「人々がチョコを食べる量を減らすこと」と宣っておいでです。消費増の原因は、通常10%程度しかカカオ豆が入っていないチョコレートから、最大70%もの高濃度のカカオを含有した商品が開発され、売れていること、新興国を中心に需要が急増し、カカオ豆の供給が逼迫していること、カカオ豆の主要生産地は西アフリカであり、あのエボラ出血熱のせいで生産が減退しているとのことです。既にカカオパウダーの価格は前年に比べて25%上昇していますが、それでも需要は伸び続けているとのことで、遠からず供給がおっつかなくなるのは明らかなのだそうです。
それにしても、高級化して庶民の口には入りにくくなるだけで世界から消えることはないだろうと思うのですが、そういう揚げ足取りはともかくとして、西アフリカが減産ということなら他の地域・国で栽培をすれば良かろうにとも思います。アフリカ全体で世界需要の2/3を供給しているとのことですが、赤道付近の中南米や東南アジアでも栽培が盛んに行われており、そちらの作付面積を増やして生産量を増大させるような方策があっても良さそうです。
ただ、ググってみましたらカカオは特に樹の幼い時は他の植物の影でないとうまく成長できない性質があるそうで、アフリカなどの主要産地では、バナナなどセが高くなる他の作物を主に作っている農家が、その樹の間にカカオを植えて育て、小遣い稼ぎするような作り方をしているとのことです。つまり、プランテーションのように大規模栽培ができない性質があり、それがカカオ生産拡大の足かせになっているのだとか。ならば日本の先進的な遮光資材や生産技術を用い、日本式のきめ細かい管理で生産体系を組めば、案外あっさり大規模農園化が達成できるかもしれません。まあそのためには、樹高5~10mという巨木をどう管理しやすいように低くするか、という別の問題を解決する必要がありますが、若木の背の低い間だけでも遮光してやればよいのであればできそうではあります。
私自身は餡こと栗さえあればチョコレートなど無くなっても一向に困らないのでどうでも良いといえば良いのですが、世の中チョコなしでは生きていけないようなヒトもいるでしょうし、知恵と努力で解決できそうなことならなにはともあれやってみればよかろうと思う技術屋のはしくれとして、何とかならないのかな? と思う次第です。