かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ソロモン海の海底で、戦艦「比叡」が発見されたのだそうです。

2019-02-06 19:58:50 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は5.2℃、最高気温は12℃、五條市の最低気温は3.7℃、最高気温は10.1℃でした。今日は朝のうちは雨が残り、傘を差しての通勤になりましたが、昼を過ぎるとすっかり青空が広がり、気温が上がりました。明日は不安定な様子ながら、気温は一段と高くなりそうな予報です。雨上がりの高温とは花粉が飛ぶのに絶好の状況になりますが、流石にそろそろ大量飛散が始まるかもしれません。

 さて、故ポール・アレン氏が組織した海底調査の専門家チームが、ソロモン諸島サボ島沖合海底985mの地点に、戦艦「比叡」を発見した、としてその映像を公開しました。二本並んだ高角砲の砲身や、船体舷側の丸窓、意外にきれいに見える巨大なスクリュープロペラなどが見える映像です。220mの船体のうち150m分が発見されたそうで、専門家によると、船体の前部が無くなっており、恐らく前部の火薬庫が誘爆して吹き飛んだのではないか、とのことでした。素人目には何をもってこの残骸を比叡と同定したのかが不明なのですが、もし本当に比叡だとしたら、素晴らしい海底戦争遺産がまた一つ発見されたことになります。
 
 金剛型2番艦として1914年に竣工、金剛はイギリスで作ってもらった船ですから、なにげに大東亜戦争に参加した戦艦では最古参の日本製戦艦ですね。1度は軍縮で練習艦に改装されたものの、軍縮の失効とともに大改装が施され、貴重な高速戦艦として生まれ変わるという中々に数奇な運命をたどった戦艦でした。最後は巡洋艦隊と砲撃戦の末舵が故障して航行不能となり、味方駆逐艦の魚雷で処分された、もしくは自沈したとされますが、その辺りがよくわかっておらず、謎の沈没とされているそうで今回の発見でそれが明らかになるのではないかと期待される向きもあるそうです。

 しかし、戦後70年余を閲して、行方不明だった船が次々に見つかるというのもなんだか不思議ですね。半世紀以上を経て、ようやく戦争の生々しさが洗い流され、純粋に歴史の一幕、史跡として観られるようになったからなのでしょうか。今後も更に多くの発見が齎されることを期待したいです。

コメント
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