小説に影響されて銃を自作してテロに走りうるのなら、国民皆兵なんてあっという間に可能になるでしょうね

　奈良市の今朝の最低気温は２４．６℃、昼の最高気温は３５．１℃、五條市の今朝の最低気温は２２．２℃、昼の最高気温は３４．７℃でした。今日は午前中よく晴れた夏空で、これは途方もなく暑くなりそうだ、と覚悟しておりましたが、昼前から雲が増えてきて日差しがとざされる時間が増え、夕方には今日も夕立があるか、と思わせるようなかなり怪しげな雲がかかってきました。残念ながら夕立にはなりませんでしたが、日差しが閉ざされた分、気温は控えめになりました。とはいえ十分暑くて大変ではありますが。明日以降は無茶苦茶な高温による夕立発生に期待する以外、しばらく水気は無い１週間になりそうです。２週間予報によると、来週には現在東北で大雨を降らせている前線が南下してくる気配があるようで、天候が悪化してくる可能性があるようです。ようやく夏も峠を越えるんでしょうか？　それならありがたいのですが。

　さて、安倍元首相銃撃テロ犯の容疑者宅から、銃が出てくる小説を押収、「奈良県警は、山上容疑者が小説を読むなどして銃を使った犯行への執着を深めていった可能性もあるとみている。」って産経新聞に掲載されたとのこと。ああ、これだから産経新聞は一流紙にはなれないのだろうなと思わず慨嘆してしまいました。もっとも捜査関係者から取材で得た情報をそのまま書いたのかも知れませんが、取材ソースから聞いたからってそれを鵜呑みにしてまんま書くなよ、ちょっとは考えろよ、と記事を書いた記者とその掲載を認めた編集者に、真剣に申し上げたい気分です。
　また、奈良県警にも重ねて失望させられました。家探しして何も出てこなかったからと言って、たまたまあった小説をやり玉に挙げ、銃を使う描写があると。だから銃でテロを考えたと。一体この世の中にどれだけ銃を撃っている描写がある小説、漫画、アニメ、映画、ドラマ、その他諸々があると思っているんでしょうか？　そんなことで銃に執着するようなら今頃老いも若きも日本人全てが銃で武装して、あちこちで初期の両さんよろしくのべつくまなしに撃ちまくっているとんでも世界になっていることでしょう。それに対して、我が国でこれまでにおきた信じがたい凶悪犯罪で一体どれだけ銃が使用されたか？　情報提供するにしても少しは考えて出せばいいのに、信用が地に墜ちた奈良県警だけがそんなのだと信じたい（県民としては暗澹たる気分ですが）ですが、それとも産経新聞に情報を流した捜査当局者さんはジョークのつもりだったんでしょうか？　それを真に受けた産経新聞が間抜けだと言うのならまだわからないでもないですが、いずれにせよ、こんな誰にも求められていない、何の役にも立たない情報などわざわざ流す必要はないという判断がどうしてできないのか、不思議でならないのが今のマスコミの在り様なのでしょうか？