かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

コロナ検査キットが話題ですが、どうも疑問が多くて本当に大丈夫なのだろうかと心配です。

2022-08-18 20:47:41 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は22.5℃、昼の最高気温は30.8℃、五條市の今朝の最低気温は21.9℃、昼の最高気温は30.5℃でした。今日は、朝5時ころにかなり強い雨が降って目が覚めました。寝ぼけていたこともあって一時怖いくらいな降り方に思えましたが、1時間もしないうちに雨脚は鈍り、仕事に行く頃には小ぶりになっていました。昼からは雲が切れ、夕方には日が差していましたが、空気はひんやりしており、明らかに夏の空気から入れ替わったような感じが致しました。明日の予報は晴ですが、最高気温は32℃とこれまでより大分控えめな数字です。明日は爽やかな秋らしさを覚える日になるのかも知れません。

 さて、 厚生労働省が、激増する新型コロナに対応すべく、コロナウイルスの感染診断キットのインターネット販売解禁に関するガイドラインを定めて自治体に内容を通知したそうな。キットのメーカーが国に承認申請し、それが認められればネット販売できるようになるのだとか。厚労省の狙いとしては、キットが入手しやすくなれば自分で検査できるようになり、感染拡大で逼迫する医療現場の苦労が軽減できるという考えのようです。そのキットの検査結果が保険や会社等での公的証明になりうるのならいけそうな気がしますが、それがなければあまり意味が無さそうに思えます。また、キットの感染診断は抗原抗体反応によるものですが、コロナ禍初期から抗原抗体反応は結果が早く出る一方で検出力が低くて偽陽性も出やすく、結局はPCR検査が必要という流れだったように記憶しています。現在主流のオミクロン変異株は抗原抗体反応では捕まえづらいというような話も読みましたが、キットも改良が進んで、今やPCR検査に遜色ない程度にまで感度や信頼性がアップしたりしたんでしょうか? 
 他にも、原理もよくわかっていない素人がマニュアルを読んだだけで間違いなく結果が出せるのでしょうか? マニュアル通りしないヒトも一定数いるでしょうが、そんなヒトが適当にやっても一定の精度で結果が出せるようなキット内容なら素晴らしいと思います。でもそうでないなら、余計混乱を市中に撒き散らすだけに終わらないかと心配です。
 もう一つ、コロナ検査キットで疑問なのは、今市中に出回っている検査キットの中に「研究用」と称するものがあり、それは検査には使えないから気をつけろ、という消費者庁の話です。いわく、「『研究用』として市販されている抗原定性検査キットは、国が承認した『体外診断用医薬品』ではなく、性能などが確認されたものではない」「研究用は、新型コロナウイルス感染の有無を調べることを目的としているものではない」とのことですが、単純に性能が不安定では研究にも使いものにならないでしょう。むしろ研究用のほうが感度や精度が高いんじゃないかと思いますが、その一方で、使用条件が極めてシビアで、設備の整った研究室で慣れた研究者が厳密に扱わないと性能を発揮できないというようなものではないでしょうか? それがこれだと、あたかもなにか許認可に利権が絡んでいるんじゃないかと邪推したくなる言い分に見えます。後の話はそのとおりだと思いますが、それならもう一歩進んで、研究用キットが何を目的に開発され、研究ではどう使われているのか、具体的に説明すれば、なぜ感染検査に使えないかはっきりするでしょう。なのにどういうわけかここで言葉を惜しむという不親切をかますのが、厚労省じゃなく消費者庁というのに慨嘆に堪えませんが、ならば言葉の専門家たるマスコミが適切に質問をして回答を引き出すなりして、その舌足らずをフォローするのが務めだと思うのです。ひょっとして、誰も本気で研究用キットの流出を防ぐ気がないのではないかと思ってしまいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする