奈良市の今朝の最低気温は25.7℃、昼の最高気温は35.1℃、五條市の今朝の最低気温は23.5℃、昼の最高気温は34.4℃でした。今日は朝のうち晴れていて出勤時にはまた真夏の暑さを覚えさせるうだる1日を予感させられましたが、案外雲が多く、午前中からしばしば日差しが途切れ、午後にはすっかり曇って、夕方雨が降ってきました。ずっと西の大阪との府県境で雨量だけ観測している葛城アメダスでは、17時に55ミリの雨を記録していますが、その雨雲の塊がこちらまで流れてきて、猛烈な雷を伴って日没間近までざんざか雨を降らし続けました。職場では近所に落ちた雷のせいで一次停電したりと散々でしたが、しっかり日没まで西の空を雲で閉ざしてくれたので夜まで落ちた気温を維持して涼しく過ごしやすい夜を迎えさせてくれました。そういう意味では、最も理想的な振り方をした夕立だったと思います。ただ、今日は雨が降るという予報は無かったのですが。
明日も天気予報では雨のマークはなく、最高気温が37℃(奈良市)と体温超えの気温が予報されています。ただ、今日も同じような予報だったのを考えると、おそらくどこかで夕立が降ってきたりしそうです。それが我が家を含むご近所であれば幸いなのですが、こればかりは入道雲に祈るしかありませんね。
さて、文部科学省の科学技術・学術政策研究所が、「科学技術指標2022」を公表しました。その内容によると、引用数が多く、注目度が高い論文の指標「Top1%補正論文数」で、日本がこれまでの最低成績の10位に転落した、とのことです。論文数でも、2018年から20年の3年間の自然科学系論文は67,688本/年で前回から1つ順位が下がり5位、数自体は3千本増えていますが、世界各国の論文数が急増している中で日本の占める割合が減少、10年前は全体の8.9%を占めていたのに、今回はわずか3.9%と半減以下に下がってしまっています。従来から言われており、ノーベル賞受賞の各先生方も警鐘を鳴らし続けていた我が国の研究活動における国際的な地位低下が、改めて浮き彫りになった結果と言えます。
同研究所は「欧米に比べると、日本は国際共著が弱く、いずれの指標も他国の伸びが大きく、相対的に日本のシェアが下がった。対策として、博士課程の入学者への支援などを続け、人材育成に努める必要がある」としていますが、肝心の博士課程の入学者が2003年度をピークに減少傾向で、博士号取得者は、日本が1万5千人に対し米国は9万2千人、中国は6万6千人と大差をつけられています。
しかしこれは、大学の研究環境を破壊し続けた文科省の場当たり的な政策やそもそも科学に対して理解が浅い政治家の失敗であって、文科省はのんきに「人材育成に努める必要がある」などとのたまっていていいはずがありません。そもそも博士になっても食っていけない環境を作ったのは誰なのか、文科省は自身の存在意義が問われていることに深く真摯に反省するべきでしょう。国際的地位が低下、などと悠長に構えていられる間はまだマシで、いずれそう遠くないうちに我が国から科学の専門家は払底し、素晴らしい成果は軒並み過去のものとなってしまうでしょう。資源のない我が国が人材を軽視して一体この先どうするのか、官僚や政治家に真剣に問うてみたいです。
明日も天気予報では雨のマークはなく、最高気温が37℃(奈良市)と体温超えの気温が予報されています。ただ、今日も同じような予報だったのを考えると、おそらくどこかで夕立が降ってきたりしそうです。それが我が家を含むご近所であれば幸いなのですが、こればかりは入道雲に祈るしかありませんね。
さて、文部科学省の科学技術・学術政策研究所が、「科学技術指標2022」を公表しました。その内容によると、引用数が多く、注目度が高い論文の指標「Top1%補正論文数」で、日本がこれまでの最低成績の10位に転落した、とのことです。論文数でも、2018年から20年の3年間の自然科学系論文は67,688本/年で前回から1つ順位が下がり5位、数自体は3千本増えていますが、世界各国の論文数が急増している中で日本の占める割合が減少、10年前は全体の8.9%を占めていたのに、今回はわずか3.9%と半減以下に下がってしまっています。従来から言われており、ノーベル賞受賞の各先生方も警鐘を鳴らし続けていた我が国の研究活動における国際的な地位低下が、改めて浮き彫りになった結果と言えます。
同研究所は「欧米に比べると、日本は国際共著が弱く、いずれの指標も他国の伸びが大きく、相対的に日本のシェアが下がった。対策として、博士課程の入学者への支援などを続け、人材育成に努める必要がある」としていますが、肝心の博士課程の入学者が2003年度をピークに減少傾向で、博士号取得者は、日本が1万5千人に対し米国は9万2千人、中国は6万6千人と大差をつけられています。
しかしこれは、大学の研究環境を破壊し続けた文科省の場当たり的な政策やそもそも科学に対して理解が浅い政治家の失敗であって、文科省はのんきに「人材育成に努める必要がある」などとのたまっていていいはずがありません。そもそも博士になっても食っていけない環境を作ったのは誰なのか、文科省は自身の存在意義が問われていることに深く真摯に反省するべきでしょう。国際的地位が低下、などと悠長に構えていられる間はまだマシで、いずれそう遠くないうちに我が国から科学の専門家は払底し、素晴らしい成果は軒並み過去のものとなってしまうでしょう。資源のない我が国が人材を軽視して一体この先どうするのか、官僚や政治家に真剣に問うてみたいです。