かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

日本の研究開発費が桁違いに低いのは今に始まったことではないですが、どうも先行き暗い感じしかしない夢のなさはどうにかならないものでしょうか?

2022-08-23 19:52:53 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は25.4℃、昼の最高気温は34.4℃、五條市の今朝の最低気温は23.3℃、昼の最高気温は34.1℃でした。今日は朝のうちはよく晴れていましたが、昼前から雲が多くなり、午後はすっかり曇っていました。ただ、ここ数日の曇と違い空は明るく、雨が降る様子はまったくない薄曇りでした。そのためか気温もそこそこ上がりましたが、予報されていた36℃なんて言うような気温にはなりませんでした。あれで雲がなく晴れていたらそこまで上がっていたのかも知れませんね。8月はやはりまだまだ夏の最中ということなのでしょう。

 さて、来年度予算の概算要求で、総務省が「量子暗号通信」や「人工知能」などの研究開発に総額438億9000万円を計上するそうです。岸田政権が科学技術分野の投資の柱として量子技術などを重視していることから、技術革新や競争力強化に取り組む方針を示しているとのこと。しかしその中身たるや、国際的な量子暗号通信網の実現を目指す研究開発に28億3000万円、AIを活用した多言語翻訳技術の高度化に向けて12億7000万円計上していると書いてありましたが、では残り400億円弱は何に使うのでしょう? しかも総務省として要求する予算総額は17兆5675億円とのこと。そりゃいろいろ使う必要があるのでしょうけれど、17.5兆もの予算枠の中で、目玉として報道される研究開発はわずか438億円、0.25%にも満たないとは、しかも研究の真水部分はひょっとして100億円も無いのではないかと思わせる具体的内容に、これは本気で取り組む気があるのかいな、と大きく疑問を覚えました。しかし、金額云々もさることながら、そもそも我が国に量子暗号や人工知能などに取り組める研究者や技術者が何人いるのか、我が国の開発能力や研究能力はどれくらいあるのかなどの基礎資源について、総務省や政府はきちんと把握しているんでしょうか? どうもその辺を蔑ろにしたまま不十分な予算で無理やりなにかしようとしてないか心配です。
 それにしても、そもそもこれを何故総務省が主導するんでしょうね? 実用化なら経産省、純粋な研究なら文科省、軍事が絡みそうなら防衛省が仕切ればいいでしょうに、まさか旧海軍と旧陸軍が同じドイツのエンジンのライセンスをそれぞれ別個にお金を出したような阿呆らしいことを、現代の省庁でもやらかしたりしているんでしょうか?
 予算枠獲得は官僚として大事なのかも知れませんが、もっと関係省庁と連携強化して国民のために無駄なく確実に進められるようにしていくべきでしょうし、政府はそれを率先して主導していくべきではないかと切に思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする