かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

政府の債務残高の発表はいいとして、それを単に「借金」と報道するのはマスコミの怠慢であろうと思います。

2022-08-11 19:02:11 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は25.2℃、昼の最高気温は36.3℃、五條市の今朝の最低気温は22.7℃、昼の最高気温は36.1℃でした。今日は安定した夏空でした。これだけ照り続けると体温気温に達するのも無理ないと感じます。しかし、紀伊半島のちょうど南にはもうすぐ台風8号に変わる可能性のある低気圧があって、今後徐々に東に進路を変えながら北上を続けるようです。今、三重県から静岡県にかけて降っている雨は、その台風の先触れにあたる最外縁の雲がかかっているからでしょう。台風の進路次第ですが、明日以降天気が再び不安定化して雨が振りやすくなってくるようです。明日は、出かけるに当たっては傘必須の1日になることでしょう。心配なのは週末のイベントですね。いくら小型とはいえ、台風が直撃したら雨風はそれなりに厳しくなりますから、特に最接近が予想される土曜日は要注意でしょう。それてくれたらその分雨風も弱くなるでしょうから、私も台風避け祈願をしておきましょう。

 さて、財務省が、国債、借入金、政府短期証券の残高の合計額、いわゆる国の借金が、6月末時点で1,255兆1,932億円になったと発表しました。3月末から13兆8,857億円増加し、過去最大を更新したとのことです。
 という時事通信社のネットニュースを観たので財務省のホームページを見に行きましたが、どこにもそれらの債務が「国の借金」とは書いてないですし、国民一人頭1,005万円、などという数字も書いてませんでした。つまりこの「国の借金」という言い方、それが一人あたり一千万円になるなんてのは、マスコミが勝手に書いている事という理解でいいんでしょうか? 過去に大蔵大臣や財務大臣、大蔵省ー財務省の次官なりがそう言った表現を使って国会答弁なり記者会見なりで発言したというのならそれはそれら政府関係者の問題ということになりますが、そうでなければマスコミの勝手な思い込みやミスリードで我々国民をだまくらかしているということになるように思われます。まあプライマリーバランスの黒字化、なんて政策を掲げる現政府や、それをずっと推進していた財務省という背景があるからには、マスコミの勝手な捏造というのもどうかという気もしますが、もし政府関係者らがそういった発言をしているならそのことは付記すべきでしょうし、そうでないなら勝手な想像でいらない情報を付加するのはやめて欲しいところです。
 しかし、結局この「借金」が増えていくから緊縮財政を! という幻想に囚われてン十年、我が国の経済は惨憺たる有様になってしまいましたし、行政改革の名のもとに人員削減をゴリ押ししてきた官庁街や大学、自衛隊、警察などなど様々な分野がいかに疲弊し壊れかけているかを考えれば、この発表は功よりも罪の方が大きすぎるんじゃないかと言う気がします。あるいはマスコミが尾ひれはひれ余計なものを付けて強調しすぎてきたんじゃないでしょうか。結局ここまで現場を疲弊させるほどに支出を削り込んできたにも関わらず債務は増大する一方なのですから、そもそもの考え方が根本的に間違っていたんじゃないかという気がしてなりません。農業政策など、もう50年以上前から農村の高齢化や自給率低減が課題とされてきたのになんの解決もできないまま今日を迎えていることについて、政府も農林水産省も全く反省している様子がありませんが、同じことが財務省にも言えるんじゃないかと感じます。野党やマスコミはそれこそを追求して政府を突き上げるべきでしょう。

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